見出し画像

N-031 ファルコネ作 ヴィーナス立像

石膏像サイズ: H.85×W.26×D.32cm(原作サイズ)
制作年代  : 1757年
収蔵美術館 : パリ・ルーブル美術館
作者    : エティエンヌ・モーリス・ファルコネ(Étienne Maurice Falconet 1716-1791)

18世紀フランス宮廷で活躍した彫刻家ファルコネの代表作です。ルイ15世の公妾であったポンパドール夫人からの依頼によって制作されました。

夫人は彫像の出来栄えに感激し、自身の管理するセーブル窯製陶所にたくさんの複製品を作らせ、フランス各地の貴族たちへの贈り物としました。オリジナルの大理石像は、後のフランス革命時にデュ・バリー夫人(こちらもルイ15世の公妾)の邸宅から接収され、ルーブル美術館の収蔵品となりました。

王室から評価の高かったファルコネは、最終的にアカデミーの総長、セーブル窯製陶所のディレクターの地位まで上り詰め、ロシア宮廷からの依頼で巨大な騎馬像を製作するなどの活躍をしましたが、フランス革命による混乱で、その作品の多くが破壊されてしまいました。

ルーブル美術館収蔵 ヴィーナス立像 ファルコネ作 1757年
(写真はWikimedia commonsより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?