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K-134 面冠女神胸像(メデューサの顔を戴くアテナ)

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石膏像サイズ: H.61×W.44×D.32cm
制作年代  : 1840年
収蔵美術館 : ドレスデン・アルベルティーヌム博物館
作者    : シュヴァンタラー(Ludwig Michael Schwanthaler 1802-1848)

19世紀前半ドイツ新古典主義時代に活躍したシュヴァンタラーの作品です。古代ギリシャ神話上では、アテナから盾を借りゴルゴン三姉 妹の退治に成功したペルセウスが、その返礼として三女のメデューサ の首をアテナに献上したとされています。その首は最終的にアテナの 盾(アイギス 山羊皮を使った防具のこと、盾、肩当て、胸当てなど) の中心にはめ込まれたとするのが通説ですが、ここでは頭上に戴く図 像となっています。 

現在のオーストリア・チロル州エリアで何世代も続く彫刻家の家系 に生まれたシュヴァンタラーは、ミュンヘン美術院の学生からキャリ アをスタートしました。新設されたグリプトテーク(ギリシャ・ロー マ博物館)の装飾デザイン・彫刻を手掛けるなど実績を積み、国費給付でローマに派遣されるなどしました。帰国後は当 時のバイエルン国王ルートヴィヒ 1 世による新宮殿、教会、美術館など多くのプロジェクトに参画し、たくさんの作品を 残しました。

ドイツ・ドレスデン アルベルティーヌム博物館収蔵のオリジナル彫像 (写真はWikimedia commonsより)



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