見出し画像

N-032 ファルコネ作 ヴィーナス座像

石膏像サイズ: H.75×W.33×D.49cm(原作サイズ)
制作年代  : 1750年代?
収蔵美術館 : パリ・ルーブル美術館
作者    : エティエンヌ・モーリス・ファルコネ(Étienne Maurice Falconet 1716-1791)

18世紀フランス宮廷で活躍した彫刻家ファルコネ作のヴィーナス像です。
ルーブル美術館の収蔵品であることは確かなのですが、ファルコネとの関連性に疑問があるようで、詳細なデータが公開されていません。

ファルコネは、パリの貧しい家庭に生まれました。建築工房での下働きを続けるうち、塑像作品がLemoyneという彫刻家の目にとまり弟子入り。38歳で制作した「クロトンのミロ」という作品が評価されアカデミーのメンバーとなります。1757年には「いたずらなアムール」「水浴するニンフ(ヴィーナス立像)」など代表作への高い評価をきっかけに、ポンパドール夫人からの大きな援助を受け、設立されて間もない王立セーブル窯製陶所のディレクターに任命されます。その後はロシアのエカテリーナ2世からの依頼で騎馬像を製作し、後にフランス・アカデミー の総長の地位にまで上り詰めました。

ルーブル美術館収蔵 クロトンのミロ ファルコネ作 1754年制作
(写真はWikimedia commonsより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?