NieR: Automata ー 音楽によって「接続される」世界

NieRを語るうえで、音楽の存在は欠かせない。あの、独特の残響、寂しさ、その中にある僅かな希望。そして、「歌」

懐かしくなった方は、NieR: Automataサントラの公式サイトなどからご試聴をどうぞ。

NieRの思い出が蘇ってくるのではないだろうか。ゲームの世界とあまりに調和していて気にならなかったと思われるが、NieR: Automataは全部の曲にヴォーカルが入っている。

そう、ヴォーカル。しかも全曲。

電撃 - 『ニーア』を彩る音楽が生まれる地“MONACAスタジオ”ツアー。『オートマタ』のヴォーカル曲数は……全部!? 

ゲーム中にもまったく違和感なく溶け込んでいたので普通に思っている方も多いかもしれないが、これは物凄い事である。何がって、「全曲ヴォーカルなのにゲームに完全に違和感なく溶け込んでいる」ことが。

人間は、人間の声に非常に敏感だ。歌が入ると歌に神経を向けてしまうし、次々と歌ものを聴くのはそれだけで結構疲れる。だから、歌ものはせいぜい重要なイベントやバトルなどに留められるのが一般的だろう。

しかし、全曲ヴォーカル入りのNieR: Automataのオープンワールドを50時間くらい旅していて、歌に疲れたことはあっただろうか?ある歌から別の歌に切り替わって雰囲気が台無しになったりする場面があっただろうか?

無い。一度も無い。無いから、プレイした人はそれが「凄かった」事にすら普通は気がつかない

「歌」が溶け込んだNieRの世界。

もちろん、曲が最高に良い。これだけ独特で気持ちいい曲なら連続で聴いても飽きないのかもしれない。でもこの記事で着目するのはそこではない。

その裏側に隠された、「ゲーム中にヴォーカル曲がどのように制御され、いかにして違和感なく、飽きられず、それでいて歌の印象を残す仕組みが動いているか」を明らかにするものだ。



「ゲームと音楽の関係性」を連載しています。テーマごとに完結しているので、どの記事からでもお読みいただけます。最初の5つの記事はすべて無料なので、気になる方はそちらをお読みいただいてからでも、ご購入を検討してください。

無料にてご好評をいただいていた本連載ですが、今後は有料の記事も追加していきます。一つの作品に焦点を絞り、その分深く、自分が考える「この音楽演出はなぜ良いのか」「この手法はどのように応用可能なのか」といった、議論の余地がある部分もガンガン書いていこうと思います。

※ネタバレには極力配慮しています。サムネだけでも危ない場合はURLのみにしていますが、動画つきで解説していますので、その点をご理解のうえ進んでください。


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じーくどらむす

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