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vsジェフユナイテッド千葉(J2第26節)

08月04日 明治安田生命J2リーグ第26節

 鹿児島ユナイテッドFCは、前半戦のアウェーは2-1で敗れたジェフをホームに迎え、前半先制弾を浴びるも後半の2得点で逆転、リーグ6試合ぶりの勝利を挙げた。

 ※ここ数試合、残念な試合が多く書くモチベーションが足りませんでした。すみません。

会場:白波スタジアム(鹿児島)

来場者数:5,591人

主審:榎本 一慶

◇ ◇ ◇

注目ポイント

・22節大宮戦ぶりの復帰となる八反田。本調子で臨めるか?

・同じく大宮戦ぶりスタメンの堤。崩壊した守備を立て直せる?

・1トップ(形式上)の酒本、スタメン起用の是非

◇ ◇ ◇

鹿児島ユナイテッドFCの基本フォーメーション

 前節からの変更は、負傷で退き今節はベンチ外となっている赤尾に変わり堤が、八反田の離脱などを受け前節リーグ戦初スタメンを飾った平川に変わり八反田が復帰。

ジェフユナイテッド千葉の基本フォーメーション

 アウェーの千葉は、前節の琉球戦で2列目の左ワイドだった為田が控えに回り、茶島がスタメン起用。前節2ゴールを奪ったクレーベは最前線で健在。

◇ ◇ ◇

前半

 序盤から、鹿児島はいつも通りGKも使ったビルドアップ。対して千葉は、鹿児島が苦手とするハイプレスで前から奪いに来ます。立ち上がりからやや押し込まれる展開ながら4分、裏に走り出した酒本へ、GKジュンスの見事なキックから一発で裏を取りGK鈴木と一対一。エリア内で身体を倒しながら何とか合わせたボールは、鈴木が触って勢いが弱まり、鳥海が間一髪クリアしました。今日は前後半ともに風下に攻める鹿児島は、風の恩恵もありジュンスの正確なキックから何度も裏を狙って行きました。

 千葉は、左サイドを中心に前半から何度もチャンスを生み出します。鹿児島にチャンスが無かったわけではないですが、左からのアーリークロス、深く抉ってからのグラウンダーなど、左サイドの攻撃の厚さを見せました。

 20分には、鹿児島のコーナー、こぼれ球を藤澤が地を這わせるシュートで狙い、残っていたニウドがおしゃれに当ててゴールへ吸い込まれましたがこれはオフサイド。本人も分かっていたようで苦笑い。さらに続くコーナー、堤がこぼれたボールを拾い直して、間を開けふわりと中へ浮かせたボールに酒本が身体をねじりながらボレーを叩きましたが枠の外。千葉のDFはボールウォッチャーになってしまいました。

 しかし、流れを感じつつあった28分、千葉のコーナーが増えてきた頃でした。それまでのコーナーのバリエーションを見せた千葉でしたが、不気味にボックス内のゴールから最も遠い場所に立ったクレーベが、キックに合わせ猛然とゴール前へ。180cmのニウドの後ろから高い打点の強烈なヘディングを叩き込み、アウェーの千葉が先制に成功。

35分にカウンターを受ける状況。八反田からの縦パスを酒本が受けるも潰され、クレーベへ縦に送り、右サイドから攻略されるシーンです。

 注目は藤澤と砂森の位置。特に砂森は相手最終ライン付近まで侵入してボールを受けようとしているため、繋ぎでミスが出ると戻りきれません。

一度ニウドがスルーパスをカットするも、こぼれを矢田が右サイドをフリーで上がっていた堀米に渡し、CBの間を抜けたクレーベにシュートまで持ち込まれ、決定的なシーンでした。(図では選手を一部非表示にしています)

 このように鹿児島の縦パスを引っ掛けてからのカウンターなどでチャンスを見出した千葉がリードして後半へ。

◇ ◇ ◇

後半

金監督のハーフタイムコメント。

ここまで明確に「守備から」というのを発しているのは初めてくらいじゃないでしょうか?

 前半は確かに、ここまでの悪癖でもある、中央の縦パスをカットされてカウンター被弾というシーンが散見されました。課題のクレーベ抑えにも失敗し、失点シーン以外にも頭、足でチャンスを作られました。

 後半は立ち上がりから、落ち着いてボールを回していました。48分には、右サイドに展開した藤澤から裏に抜け出した酒本へ絶妙なスルーパスが出ましたが惜しくもオフサイド。千葉の代名詞のようになっているハイラインの裏を突く動きが前半はあまりありませんでしたから、非常に狙いとしては良かったと思います。

 一方の千葉は、前半の終盤から、かなり目立ってプレスの強度を下げてきました。意図的かそうでないかはさておいて、結果的には鹿児島にプラスに働いた部分。逆に、鹿児島は各選手が自分のポジションを前半より維持しつつ、相手保持時は前線から嵌めに行く形が見られました。ここは、監督の「前に急いでバランスを崩さない」という方針が見て取れるかと思います。

 51分の鹿児島の攻撃に見られたように、各選手がそれぞれ適正なポジションをとっていたことで、流れるようにサイドを崩せていました。

 プレッシャーが弱くなったことで、後半の立ち上がりからは鹿児島が主体的にボールを持つ展開。目に見えてサイドからの攻撃が活性化し、チャンスシーンが増えてきます。

そして57分、千葉の左サイド、空いていたスペースを堤が持ち上がり、それを見て裏にボールを引き出した砂森にボールが通ります。そのままドリブルでエリア内に侵入した砂森が巧みに3人のDFを躱すと、後ろから入ってきた牛之濵が強烈なシュートをゴール右上に突き刺し、鹿児島が同点とすることに成功。

 これもDFラインと駆け引きをする程に高い位置を取っていた砂森だからこその動きと、彼が強みとするドリブルの質が活きた形でした。自分で行くという判断も、素晴らしかったと思います。

 個人的には、枝本のボール奪取のクオリティと前を向く力が素晴らしいと思いましたね。千葉が押し込むシーンでも、果敢に背後からプレスを掛けていました。

 結果論ですが、酒本を今日は使い続けた判断も最終的にゴールに結びついたので良かったと思います。トップの位置での起用ではありますが、よく降りてきて中盤の崩しに関わるなど、今回も非常に攻撃面で躍動した酒本でしたが、コーナーの守備では彼がかなりの本数を弾き返していたのが印象的でした。

千葉の選手の運動量が落ちるなかでも、酒本やその他の鹿児島の選手は全く衰え知らずで攻守に走り回り、走り勝った結果だとおもいます。

 千葉は1点で守りに入ろうと思った訳ではないと思いますが、後半は特にラインが下がりっぱなし後ろが重く、中盤にスペースができていました。前線の動き出しも乏しく、後半はほぼ効果的なシュートを放つこともできませんでした。鹿児島としては、ボールを落ち着いて回すことができましたし、特に狙ってきた左サイドで砂森が中心に果敢にラインの裏を狙っていく動きを繰り返すことで活路を見出していきました。

 74分、相手スローインをカットしたところから牛之濵が左サイドを持ち上がってシュートを放つもブロック。こぼれを拾った五領が砂森とボールを交換しながら、1対1を抜け出してGKとDFラインの間に高く鋭いボールを蹴り込むと、中で酒本がDFを背負いながらも浮いたボールを見事にファーポスト側に流し込んで逆転に成功。

 鹿児島としては、前半はほとんど拾えなかったセカンドボールを、プレッシャーが余り無い中で広い、厚い攻撃をすることができたことでこのような見事な逆転弾を決めました。

 今日は、逆転後の終盤には賢く時間を使いながら絶えず集中して隙を見せないサッカーでそのまま試合は終了。牛之濵の復帰弾や5連敗からの脱出という、これ以上ない勝ち点3となりました。

○個人的MOM○

久しぶりの&後半戦初の勝利、攻守に多大な貢献を果たした、

酒本 憲幸 選手

を選ばせて頂きます!!

 34歳とベテランですが、積み上げた経験値はチームでもトップのもの。持ち前のスキルで攻撃を活性化させるだけでなく、今日は前述の通り主にコーナーでの守備でも大きな存在感を発揮しました。

試合後放談

 2度目の長いトンネルは、会心の逆転という形で抜け出しました。前半戦の対戦では2-1とスコアでは接戦ながらも、内容面で差を見せつけられた相手、ホームでこのような形で勝てるのは非常に大きいことです。また、今回はセットプレーからの失点というこれまでと同様の課題は見せましたが、その後(特に後半から)の守備から入る、守備から組み立てるというサッカーは反省も生かした非常に見ていて充実した試合となりました。持ち味の運動量で相手を完全に上回り、ポジションを守りながらもプレスを仕掛け、主導権を握りながらうまく試合を運びました。数回あった、パスミスから決定的なチャンスを作られるのは(今回は堤と水本の"際どい"対応で難を逃れましたが)課題なので、これからもまず最終ラインから安定させるのは続けて欲しいです。

スタッツ

Data is quoted from Football Lab.

試合ハイライト(J LEAGUE公式YouTubeチャンネル)

次節へ向けて

 この勝利は次節へ向けての大きな好材料となりました。次節の相手は、前半戦ホームで3-1と快勝した東京ヴェルディ。ヴェルディは今節、京都サンガを相手に4-0で大敗を喫しており、攻守ともに修正が急務となります。

 気になる移籍市場の動向ですが、鹿児島は新たに柏レイソルからU-18代表経験がありながら、クラブでは厚い層で出場機会の無いGK猿田 遥己 選手を来年1月31日までの期限付き移籍で獲得。これでGKは4人になりますが、期限付きということを考えても、離脱が長引いている大西選手の分ということが考えられます。191cmとかなりの長身で、レイソルユース出身とあって足元にも期待できそう。ジュンスの壁は高いと思いますが、鹿児島で成長して欲しいと思います。

 さらに、待望のFW補強としてギリシャ2部アポロンラリッサより、ブラジル国籍の23歳ルカオ 選手の加入も発表されました。

191cm/91kgという、非常に破壊力のある身長です…Transfermarktによれば、今年1月で前所属を退団していたようなので、フリーでの移籍と考えられます。全く未知数の選手ですが、高さを課題としていた鹿児島の救世主となってくれることを期待しましよう。

 その前には、U-20韓国代表としてU-20W杯出場の経験もある、ヨン・ジェミン選手の加入も発表されています。ポジションとしては、恐らくCBや右SBということになるでしょうか。韓国Kリーグの名門水原三星でのプレー経験もありますが、怪我があったのか近年は苦労しているような経歴に見えます。大量失点の続くチームに守備力をもたらしてくれることを期待しましょう。

 一方のヴェルディは、コパ・アメリカに参加する日本代表にも招集され(出場はなし)、クラブの主将も任されていた、東京五輪への出場が期待される20歳の渡辺 皓太選手が横浜F・マリノス(J1)へ移籍することが決定。クラブでも大きな役割を果たしていただけに、痛手になりそうです。

 次節は、鹿児島に加入以降中核を担ってきたニウドが今節の警告で、累積警告によるサスペンションで出場停止となります。鹿児島は非常に痛いですが、八反田とボランチのコンビを組むのは誰になるのか期待です。

次節予想フォーメーション

現時点で上記新加入選手が正式に登録されていないので、現状のメンバーで考えた予想フォーメーションです。ニウドの代役には平川の起用を予想。他は今節と大きく変更はないと考えています。

次節情報

08月11日(日) 19:00 K.O.

東京ヴェルディ<13位/36>

鹿児島ユナイテッドFC<20位/23>

※クラブ名の後<>内は「試合前順位/勝ち点」です

会場:味の素スタジアム(東京)

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gem.

鹿児島ユナイテッドFCのファン(サポーター)です。戦術とか細かい話はできないので、書いているnoteはあくまで「試合の記録」です。内容は鹿児島に特化しています。よろしくおねがいします。 たまにカメラネタとかもあるかも。

鹿児島ユナイテッドFC 2019シーズン試合記録

鹿児島ユナイテッドFCの2019シーズンの試合記録を書き留めたものです。。
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