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まだまだ進まない電子決済

7月になりました。早いもので今年も半分終わりましたね。(実際には小の月もあるので7月2日が真ん中の日になるようです)

年末に比べると、この一年の半分はあまりクローズアップされない気がします。今では日本は4月始まり一般化しましたが、明治以前の日本は1月始まりが基本だったようです。落語の世界では、師走というと、取り立てに走る商人、とりたれられまいと頑張る町人の姿を面白おかしく描いたものが多いように感じますが、昔の日本では「掛け売り」は結構一般的だったようで、1年間の貯まった支払いの期日が12月31日だったようです。今の商習慣から考えると、えらく気長な話ですね。サラリーマンというものはなく、日銭を稼ぐ暮らしが主だったのであまり計画的には進めることが難しかったようです。逆に、うまくやる人は右肩上がりだったでしょうから、そこまで計画的にやる人もなかったのかもしれませんが。一方で、「地震雷火事親父」という言葉ある通り、天災には弱い時代、火事で財産を全て失っても保険などというものはなく、お金持ちから貧乏人に一気に転落という話も結構あったみたいです。特にお江戸は大火を何回も経験しているので、その度に人情噺がたくさん生まれて行ったのでしょうね。

「金は天下の回りもの」これはいつの時代も変わらないようですし日本だけでなく海外も同様ですね。ベニスの商人では、商船をいくつも使い貿易で財をなした若者が、アコギな商売をやると非難したユダヤの商人にお金を借りてしまい、運悪くその商船全てが難破して命を取られそうになる話でした。ギャンブルは嫌いと堅実な商売を目指しても、商売にはリスクが常につきもののようです。なので、そのリスクを少しでも抑えるためには、常に現金を確保しておきたいというのが人間の本能なんでしょうね。

21世紀の今はITの力でお金自体が電子化され始めています。特に先行して進んだのが中国のコード決済ですね。2000年代の最初の頃は、ちょっと地方へ行くとまだまだ日本の昭和の風景が残るところがたくさんありました。でも、携帯電話などは徐々に入り始めていて、1年ごとにその進化は早かったと記憶しています。2005年以降は中国本土へは行っていないので最近の状況は知らないのですが、IT活用ではすっかり日本の先を言っているのではないでしょうか?

そのコード決済がようやく日本で普及し始めたのがpaypayが手数料無料で広めた2020年ごろだと思います。合わせて各社もコード決済に参入したのでこの数年で店舗でのコード決済の選択肢もだいぶ増えてきました。一方でクレジットカード決済はまだまだ途上な気がします。以前は昼は現金のみという飲食店が多くありましたが、だいぶコード決済はOKとしてくれるところが増えて気がします。

各種決済手段の導入を嫌厭するのは、店舗側にとって手間なのもそうですが、手数料がかかるのも大きいとおもいます。これは、安売りスーパーなどでは露骨で現金会員だけ手数料分安くするお店はまだまだありますね。そしてもう一つが、入金までの期日ではないでしょうか?クレカの場合は入金額翌月になるため、資金繰りが大変になります。一方でコード決済サービス会社は当初店舗側への手数料無料や操作端末の無償貸与、入金間隔も15日や10日対応ときめ細かいサービスで加盟店を増やしてきました。クレカに比べたら操作が早い点も普及に一役かった気がします。(飲食店のランチどきにクレカは時間がかかって大変)

もっとも、すぐに入金されないからとは言いますが、実際には毎月決まった売り上げをコンスタントに上げられているならば実はそれほど大変ではないはずなのと現預金に余裕があれば、消費者にとってはカード支払いを優先したいそうも一定数いるので売り上げ向上には繋がるから良い営業ツールにはなるんですけどね。
特にポイントを貯められる事に対してバリューを感じている層は伸びてきています。

この辺りはご自身のビジネスモデルと比べてになりますかね。

とはいえ、街中(特に住宅街に近い方)を見渡すと、いまだに現金のみという店舗も多く、なかなか一筋縄には進まないのを感じます

が、時代の流れでまた文化は変わるのでしょうね。
江戸時代のように走らなくてもお金は入ってくるので、便利さに人々が気付けば(もう消費者の大半は気づいている)と言ったところかなと。

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