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音曲漫才師になるまでの音楽珍道中

【幼少期〜バンド結成まで】

どうも
“ラニーノーズ”というコンビで音曲漫才をしている山田健人です。
音曲漫才とはなんぞやと言う方に分かりやすく説明すると
ギターを持って漫才をしています。

ギター漫才は今でこそ珍しいですが、昔はたくさんいました。
浪曲漫才とも言われています。
有名なのでいえば横山ホットブラザーズさん
ノコギリ芸の 「お〜ま〜え〜は〜あ〜ほ〜か〜」でお馴染みですね。

さらに僕は相方と共に“Runny Noize”(ラニーノイズ)というパンクバンドも組んでいます。

バンドを組んでお笑いをするのは今でこそ珍しいですが、昔はクレイジーキャッツさんやドリフターズさんがいました。
ドリフターズさんはビートルズさんの前座経験もあり、皆さん一流のミュージシャンです。
バンドセットを使ってコントもしていました。

そういう先人たちの動画を見ていると
「こんな高い音楽スキルを持っているのになんでお笑いをすることになったんやろう。音楽のルーツは?」と疑問に思うことがあります。

そこでおやおや待てよと

僕達ラニーノーズももしかしたらそんな風に思われているのかなと

令和の音曲漫才師はどんな奴やねんと

なのでこのコラムでは自分の音楽のルーツや音楽活動など
バンドマンの側面から音曲漫才師に至るまでの経緯を遡りたいと思います。

(そんなことは売れてからにせぇ! まず興味ないわ!! というアンチの声が聞こえてきそうな気配がしましたが気のせいでした。アンチはここまで読み進めませんもの)

このコラムが3回で終了するので段階を3つに分けました

第1回目「幼少期〜バンド結成まで」
第2回目「ラニーノイズ結成〜カナダ音楽留学」
第3回目「NSC入学〜音曲漫才師へ」

前置きが長くなりましたが
それではさっそく参りましょう〜
音曲漫才師までの音楽珍道中

♪チンチンチンチン珍道中レッツゴー♪(メロディは各々で)


第1回目「幼少期〜バンド結成まで」

・親の影響で子供の頃からロックばかり

1988年、山田家にて山田健人は爆誕しました。
父、母、兄との4人家族

子供の頃に触れた音楽は大人になっても強く残ります。
やはり親の好きな音楽が一番影響力があるでしょう。

母親がハードロック大好きママで、
家でも車でもガンズアンドローゼズさんやレッドツェッペリンさんが流れていました。(普通バンド名には敬称をつけないのですが、冒頭でドリフターズさんの流れでビートルズにも“さん”をつけてしまったので全組に“さん”を付けることにします)

その英才教育のお陰で、物心ついた時から
“ウェカムトゥーザ、ジャンゴゥー”とシャウトすることができました。
(ガンズアンドローゼズさん/ウェルカムトゥーザジャングル)

初めてのライブ体験は5才の時
京セラドームでのU2さんのコンサート
母親に連れられてきただけなので当時はU2さんのことも知らないし
音がただただうるさくて何が起きているのかわからなかったのですが
唯一覚えているのは
横で母親が激しく踊っていて、普段とは違う母の一面を垣間見てしまい
子供ながらに引いたことです。

人生で初めて ”人に引いた“ 瞬間でした。

父親はビートルズさんやオアシスさんが好きで
休日はいつもお昼に部屋でレコードを爆音で流していました。

そんなこんなで幼少期から音楽は好きだったのですが
本格的に音楽にのめり込むのは中学生からです。

兄の影響でブルーハーツさんやSAさんを高校受験の時によく聴いていました。

*バンド名に敬称をつけるのがめんどくさくなってきましたが、今更止めることはできません。代わりに敬語を止めたいと思います。外国人ミュージシャンのインタビューを翻訳したような口調でやります*

そして高校生になってからだよ
サッカー部に入部した俺は、あるキッカケでギターを始めるんだ

いとこの結婚式でオヤジと親戚のおじさんがビートルズさんのレットイットビーを演奏してね
オヤジはピアノを弾いていたけど、おじさんのギターがイカしてたからそのギターをもらったんだ

そして俺の人生に転機が訪れるんだ

・SUM41さんとの出会い

兄貴の部屋には海外のパンクバンドのCDがたくさんあって、それをよく聴いていたんだよ
それと並行して兄貴の部屋にあったサマーソニックのビデオ(大型ロックフェスのライブ映像)を暇さえあれば観るようになったんだ

そこでたくさんのパンクバンドを知ったよ

SUM41さん、NOFXさん、The Offspringさん、BLINK182さん、Good Charlotteさん….......and more!!!!

(2000年代前半のサマソニは今じゃ考えられないくらいパンクバンドが多かった。パンクスプリングというパンク限定フェスが開催されてから次第にサマソニのパンクバンド出演数が減っていく)

数多くのパンクバンド

特にSUM41さんにはくらったね

疾走感があってポップでキャッチー
楽曲の良さはもちろんのこと
クレイジーなメンバーにハマったんだ
CDに付属されていたDVDをみて俺はたまげたね

バンドメンバーが車の中から通行人に水鉄砲をかけたり
宿泊中のホテルの壁に自分のうんちをぶちまけたり
そういう下品極まりない行為がロックな音楽と共に繰り広げられている
そしてみんな楽しそうに爆笑している

日本じゃ考えられない、カルチャーショックだった

でも
だからこそ俺には刺さった

思春期真っ只中
昔から面白いことをするのが好きな俺には刺さっちまったんだ

ライブパフォーマンスにもやられたね

ステージ上をメンバーがピョンピョンピョンピョン跳びまわって
キッズもそれに合わせて大騒ぎ
バンドとキッズが生み出す一体感
その映像を観ているだけで、胸が熱くなる

『俺もステージの上で跳びたい』

そう思うのは当然なことだったんだ

いろんなパンクロックを聴き漁るにつれて
パンクの中でもいろんなジャンルに細分化されていることを知るんだ

SUM41さんはポップパンクと呼ばれる
わりと聞きやすいジャンルで

他にもメロコア(メロディック・ハードコア)を知る
その中でも代表的存在
NOFXさんは楽曲、活動、ユーモアセンス
どれをとっても一級品で大ハマりするんだけど
それを語り出すと終わりが見えないからここではやめておくぜ

また機会があれば聞いてくれ

とにかく俺はバンドをやりたくなったんだ

サッカー部?
そんなもの1ヶ月で退部だ

バンドメンバーがいないのが問題だった
だから俺は地元の友達をパンクロック漬けにした
思惑通り全員パンクにハマったよ

俺は今でも信じている

どんな人間でも
しっかり聴く機会があれば
パンクロックに夢中になると

ここで当時のバンドメンバーを紹介しておこう

山田  健人  :ボーカルギター
ゆうすけ    :ギター
まっちゃん:ベース
児玉ゆうや:ドラム

俺はもちろんギター担当
飛び跳ねる為にバンドを組んだからだ
ちなみにドラムの児玉は現在のラニーノイズのドラムでもある

ここまでは順調だった

だがその後、問題が起きる

このバンドはライブ経験が浅いにもかかわらず
母校の中学校の文化祭でライブをするんだ

芸人になって8年
たくさん滑ってきたが
未だにこの文化祭ライブを超えるものはない

それは、、、、、

おっと今日は少しお喋りが過ぎたようだ

バンド初ライブの話はまた次回

またな!!

To be continued

■ラニーノーズ プロフィール
山田健人洲崎貴郁のコンビ。2012年結成。
山田健人の特技はギター、フリースタイルラップ。
洲崎貴郁の特技はギター、弾き語り、英語、イラスト。
2019年 歌ネタ王決定戦2019 優勝
2020年 第5回 上方漫才協会大賞 話題賞

ラニーノーズINFO

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執筆/ラニーノーズ・山田健人

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