受験生が受験勉強をするようになったのは、自分の意志がきっかけだと思うけれど、その結果俺からもこれを勉強しろと指示され、親からも期待されなど、周りによってやらなければならないことが出てくる。

こういう因果関係も空の概念なのかなと思うよ。

色即是空の逆で空即是色というのがある。この世は空だからこそ色の状態ができる。

受験生はなりたての頃はいちおう人間という形を取っているけれど、受験生としては空の状態かも。

そこに周りからの働きかけがあって、本人の努力があって、受験生という色ができあがっていく。

受験勉強が終わるとまた培ったものがはがれていって受験生ではなくなる。大学生として、新たなものがくっついていくと思うけれど。

はじめの意識、というところからいろいろくっついていって形ができあがる。最後に結果が出るのが受験勉強だけれども、どれだけ受験生としての色ができあがっているかを判断されると考えても良い。

そう考えると俺も受験生なんだろうな。本人だけが受験勉強しているんじゃないと思えるよ。