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2021年に1巻が発売されたおすすめ漫画

もう2021終わるって本当ですか…?
やりたいことが多すぎて毎年できなかった…って後悔に苛まれているんですけど、この後悔がない人って世の中にいるんですかね?

そんな中でも息をするようにやってるから唯一後悔がない趣味であるところの漫画。今年第1巻が発売された追うなら今からでも余裕で間に合うおすすめ漫画を紹介したいと思います。
丁度kindleでセールもやってるので気になったら読んでほしい。

秋口くらいに2020年版の記事を目にしてやってみたかったんだよね。今年買ってよかったものみたいなリストも結構好きだからみんな教えて。

ハイパーインフレーション

帝国に搾取され奴隷として扱われる少数民族出身の少年が、神から贋金を生み出す力を授かったので帝国を経済的に陥れかつ独立国家を目指す漫画。
基本はシリアスな知略バトルなんだけど、謎のハイテンションと何故か金を出すときにちょっとエッチになる主人公、挟み込まれるシュールなギャグ、もれなく全員変態な登場人物たちが独自の世界観を築き上げていて最高。
あとパワーワードと欲にまみれた変顔が多い。
とにかく読めば読むほど面白い、最近一番おすすめ。既刊3巻。

その淑女は偶像となる

絶大な人気を誇りながらもトラウマにより笑えなくなったせいで引退したアイドルが、アイドル志望の少女と出会うことによりまたトップアイドルを目指す、という話。
あらすじだけみると王道どストレートアイドルものだが、蓋を開けてみるとアイドルものの皮を被った泥臭い熱血スポ根能力バトル漫画。
トップアイドルを決めるための年一のトーナメント戦があり、それを軸に話が進んでいく。
ライバル含めてキャラの立ち方が良く、それぞれの信念を貫きとおすアイドルの姿は心にくるものがある。かわいさを少し捨てた迫力のある顔も見もの。既刊3巻。

逃げ上手の若君

魔人探偵脳噛ネウロ、暗殺教室の松井先生の最新作。南北朝期の歴史もの。
謀反を起こされ滅亡した北条家の唯一の生き残り、剣も弓も苦手だけどただただ逃げることだけが上手い北条時行が謀反の主犯である足利尊氏の首を狙う仇討ちの漫画。
逃げる技能だけでどう敵に勝っていくかというバトル要素と、相変わらず敵キャラ全員とがった変態で顔が豹変するのが面白い。
松井先生は一話に一コマはページをパラ見していても目に留まるような、なんだこれ、という魅せコマを入れるらしく、今回もその魅せコマがどれもキモくてかっこいい。既刊3巻。

アオのハコ

バド部の主人公がひそかに片思いしている女バスの先輩に釣り合う男になるために部活(も恋も)頑張る!!といった青春ラブストーリー漫画。
ヒロインをはじめとする女の子たちの所作やしぐさ、表情がとてもかわいくてこっちまでどぎまぎしそうになるし、主人公たちが恋をしたり部活に打ち込んでる姿を読んでると眩しすぎて目がつぶれそうになる。清らかすぎて逆に毒。
青春を辞書でひいたらアオのハコのことって書いてある。既刊2巻。

スポットライト

登場人物が全員不快。だれも好きになれなさそう。
人のドロドロした面を押し付けてくる青春群像劇。みんなギスギスしてる。
話の流れとしてはカメラが趣味な卑屈な大学生が、ミスコンの専属カメラマンを押し付けられたことからきちんと人とかかわるようになり、自らの弱みと向き合って強くなろうとする…んだけどそれもまた独りよがりで、周りの人もそれぞれ事情があるから嚙み合わないわボロクソいわれるわで…まあとにかく人の感情が空回りまくる。そりゃ人生うまくいくことのほうが少ないよね…といった感じ。
それでもミスコンに関わる人達が入り乱れていい影響を及ぼしあって変わっていく成長譚だし、恋を始め、なんたるかを考え、ちゃんと終わらせる恋愛ストーリーだし、良かったね、といって読み終えられる漫画です。全3巻。

ロスト・ラッド・ロンドン

ある日ロンドン市長が殺害された。
同日いつも通りにバイトから帰って友達と同居しているアパートに帰った主人公は自分のコートのポケットに凶器とおぼしき血まみれのナイフが入っていることに気づいて、たちまち第一容疑者になってしまう。
そんな中、目撃者への聴取として訪ねてきた警察官と共に疑いを晴らすために事件について調べる、というバディものの話。
洋画のような独特な絵のタッチやコマ、会話のテンポや言い回しがどことなくひんやりとして心地いい。
主人公が南アジア系で、殺された市長が白人というところに起因する人種問題や冤罪、政治家のスキャンダルなど様々な問題が複雑に絡み合っている事件を紐解いていく気持ちよさもある。全3巻。

腹腹先生

おどおど系の化学教師が、極道関連のいざこざに巻き込まれて失踪した妹を探すために裏社会に飛び込み、妹を追いかけている組を利用したり利用されたりしながら化学の知識を使って化学兵器を量産する話。
この先生、突然爆弾を作って極道を脅したりする、純粋に狂っててこわい。
腹をくくって命に代えてもやり遂げる、あたりがおそらくテーマになっていて、騙し、裏切り、腹の探り合い、自分の目的のためならなんでも利用してやるといったハードなストーリーとざらっとした絵柄、迫力のあるアクションが見もの。既刊1巻。

スイカ

シュール系のホラーギャグ漫画。
ある高校の教師が、担当クラスに居ついている怪異少女スイカと、その周りで起きる怪奇現象に翻弄されるドタバタ劇、といった漫画。絵柄はちゃんとホラーなので苦手な人はちょっと注意が必要かもしれないけど、これはこの絵だから面白いんだろうなとも思う。
HEY!と怪異が現れ、ドタバタ劇の最後にTHANK YOU!で締めくくる様式美がじわじわくる。びっくりシーンのSHOCK!もちょっと面白い。
セリフ回しもテンポが良くホラーなのにコミカルさが同居している新感覚のギャグが味わえる漫画。あとなぜか登場人物全員関西弁。既刊1巻。
アフタヌーンで1話が読める。

Deadmeat Paradox

死んでから30日以内に歩けるししゃべれるゾンビになって蘇ったり蘇らなかったりするようになった世界。ゾンビはゾンビ権(人権)がまだ確立しておらず、寝ずに済む労働者としてこき使われたり忌避される存在として差別を受け生活していた。
そんな中、とある一人のゾンビ女性の死亡保険金を受け取れるか裁判をする、という話。
人間としては一回死んだものの、ゾンビとしては歩いて喋るわけで生きているのでは?という主張を軸とした裁判のロジックがとても面白くて最終的にもいい話。全1巻。
Twitterで冒頭が読める。
表題作のDeadmeat Paradoxと義父の息子の二作が収録されている。義父の息子も良かったのでぜひ一読あれ。

ロメリア戦記

最近読んだなろうの中で一番好き。
ジャンルとしてはパーティ追放×戦後の建国ものといった感じ。
王子をリーダーとした魔王討伐パーティに付いて行った王子の婚約者、ロメリアが討伐の際に何にも役に立たなかったという理由で魔王討伐後にパーティを追放かつ婚約破棄されたが、国内には魔王軍がまだうようよいるため魔王軍討伐隊を立ち上げるといった話。
こういう場合大体追放された側はチート的能力を持っているけど、ロメリアが持っているのは恩寵という「まわりの人にちょっと幸運が訪れる」といった程度の能力のみ。魔王討伐道中で培った戦術や人心掌握術、土地の知識などを使い軍を叩き上げていく成り上がりもの。あとまあいうてこの恩寵も結構チート。
絵も綺麗だしクールビューティ効率厨ロメリアがかわいい。
原作も読んだらネームドもごりごり死ぬし戦記物として結構骨太なので、コミカライズでどこまでやってくれるかが楽しみ。既刊1巻。
マンガドアで少し読める。

異剣戦記ヴェルンディオ

炎を出したり嵐を起こしたりできる異剣というものがあり、その適合者達が地形を変えるような戦争をしているさなかに、金を稼ぎマイホームで平穏に暮らしたい元傭兵と未来が見えるつよつよな亜人の少女が戦争時代を生き抜こうと酒場を経営する、ために古城をリフォームする話。今のところは。
亜人の少女の言動的に元傭兵は今後この戦争を終わらせるようなキーパーソンになりそうな気もするんだけれど、まだまだ物語も序盤で風呂敷を広げている最中。仲間も着々と増えつつあるってかんじ。
そんな中でもキャラの立て方がうまいため楽しく読めるしバトルシーンもかっこいいのでわくわくできる。既刊2巻。
裏サンで少し読める。マンガワンでも読めるらしい。

フードコートで、また明日。

学校が違う二人の女子高生が、待ちあわせてるわけでもないけどなんとはなしに放課後フードコートに集まってだべっているだけの漫画。
この「なんとなく集まって適当に記憶にも残らない話をしている」のが結局いっちゃん楽しいんだよな、わかるわかる。ずるいね。
女子高生がお互い名字の呼び捨てで呼び合ってる距離感が好きなんですけどわかる人はいますか…?
既刊1巻。Newtypeで少し読める。

イマジナリー

帰省して久しぶりにあった幼馴染みのじれったいラブコメ。
基本的には幼馴染み二人とその周りの人たちによる会話劇なんだけれど、会話の中に出てくる例え話や想像が実体化してあたかも現実のようにみえるという漫画的表現がおもしろい作品。
作中にある例を挙げると、子供の頃何になりたかった?という話題で、ロボットって言った子の見た目がどんどんロボットになっていく…みたいな…。
会話劇の主体となる会話もよくて、セリフがちゃんと口語に読めて心地いい。全1巻。

魚社会

自分が一番好きな漫画家、panpanya先生の今年の一冊。panpanya先生は一年に一冊単行本が出るので毎年楽しみにしています。
今年は短編と合間に日記が収録されている形式。
日記、好きなんですよね。良い創作をする人が普段何に注目して何を考えて生きているのかという鱗片が垣間見えて良い。
内容はいつも通りといってしまえばいつも通りの、少女が暮らす中で隠されている不思議にに気づいたり、ただ日常を大事にしたりする、日々を冒険するような話。
来年も楽しみです。

まばたき

短編5編のオムニバス。全体的に女の子同士の友情未満で名前のつけられない関係が描かれている。
人の心情というのはいつも複雑に絡み合っていて言葉で表せないことが多いが、ストーリーテリングや表情、しぐさでそれを表現するのが最高にうまい。人がちゃんとこの世界に住んでいる。
ばったん先生の漫画はいつもそうなのでぜひ気になったものを読んでほしい。1巻完結。

ドキュンサーガ

異能を使う魔人が跋扈する世界で魔王の復活が予言された。その魔王を最強だけれど人間性がゴミクソのカス勇者が討伐にいくところから物語が始まる。
始まるのだが、この漫画はバトル漫画ではない。
正直ネタバレになってしまうのでとりあえず読んでほしいみたいなところはあるのだけれど、実体は社会派漫画。
魔人はどうやって生まれたのか、という過去編が始まってからが本番。その過去を語る中で、人が社会として生きるうえで直面し続ける差別、過激的な思想の持ち主によるコミュニティの破壊、将来への不安などのあらゆる問題。それらを解消しなければならない治める側の苦悩、精神の磨耗、それを知ったことではない民衆の怒りなどが重苦しく描かれている。
異能を軸に描かれるリアリティのある治世はグロくもあるけれど面白いのでぜひ読んでほしい。既刊3巻。

ブランクスペース

ある天然な女子高生は、寡黙なクラスメイトが「透明な物体を作れる」という能力を持っていることを偶然知ってしまう。
秘密を共有したことで二人は仲良くなり、透明なトースターを作って一見空中でパンを焼いてる風に見せたりなどして遊んでいた。
そんなほのぼのとした日常が悪意によって突如崩壊しそうになるスリル感のある1巻。日常をぎりぎりのところで保ち続ける緊張感のある2巻。能力の誕生の核心にも迫りつつありどう物語が展開していくのかすごく楽しみな作品。
どうやって日常が崩れてしまうかが結構面白い所なので、そこはぜひ読んでほしい。既刊2巻。

今後に期待

今の段階ではどう転ぶかわからないけど、面白くなりそうな予感がしている漫画たち

三十路病の唄

三十路を過ぎてから学生の頃に追いかけていた夢に再度挑戦する大人たちが住むシェアハウスの話。
プロゲーマーやミュージシャンといった不安定な夢を追う人もいれば、楽して稼ぎたいといった人もいて、夢の形や追い方に厚みがあって良い。なりふり構わず夢を追える年齢でもないけど若い人にはない人間的な強みがあるとか、三十路にもなって安定を捨てて夢を追うラストチャンスに賭ける人たちに周りが向ける視線、といったリアリティみの高い描写も良い。
おもしろいし続きが気になるのだけれど、まだ序盤だし、基本的に淡々と話が進んでいくので今後の盛り上がりに期待してます。既刊1巻。

最果てのソルテ

みんなの心のバイブル、スピリットサークルと惑星のさみだれの水上先生の最新作。
今回は魔法のあるファンタジーかつループものっぽい。1巻では話はさくさく進むものの、冒険譚の始まりだ!という感じでまだわからないことの方が多い。
けれども個性的なキャラで魅せてくれるし冒険はとてもわくわくしそうで続きがとても楽しみ。既刊1巻。

番外編

正直ここで自分が挙げるまでもなく大人気だよねっていう漫画たち。
今年、マジでジャンプが強すぎた。

ダンダダン

トリックが好きな人はみんなダンダダンが好き。教科書にもそう書いてある。
1話から衝撃を受けるレベルで面白いからとりあえず読んでみるといい。既刊3巻。

怪獣8号

毎週ジャンプ+で更新直後に読んでるんだけど面白すぎて秒で読み終わってはなんで次のページがないんだ????って画面を無限にスワイプしてるし休載の週は魂が抜けてる。既刊4巻。

海が走るエンドロール

夫に先立たれた還暦もすぎたお婆ちゃんが、情熱に突き動かされて映画監督を目指す話。
なにを始めるにも遅いということはない。既刊1巻。

ウマ娘 シンデレラグレイ

今年の最強IPウマ娘のスピンオフ。読むスポーツ。オグリキャップが主人公だけどディクタストライカが好き。既刊5巻。

ルックバック

人はなぜ創作をするのか…。正直読んでいて一番つらい。全1巻。


以上!来年もおもしろい漫画が沢山読めますよーに、ぱんぱん。





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