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自然科学系のノーベル賞発表が終わって

毎年、この時期はノーベル賞の発表を楽しみにしています。

〇どんな研究に授与されるのか
〇授与された研究テーマはどんなものなのか
〇受賞者はどのような経緯でその研究を始め、発見・開発をしたのか

今年のノーベル賞(自然科学系)の発表も終わり、受賞した研究成果についてもっと調べてみようと思います。
今回は3日連続で発表当日中に解説記事を投稿してみました。
ただ、あまり詳しくない分野と詳しい分野で差が出てしまいましたw
当然と言えば当然ですが、来年は出来るだけ改善したいです。
特に物理学賞に宇宙関係が選ばれると厳しいですw

僕は化学系の人間なので、やはり化学賞は理解し易く書き易いです。
今回はよく知っているリチウムイオン電池だったので特に。
専門は高分子ゲル・繊維化学ですが、色んな分野に関わったことがあり、リチウムイオン電池の研究に携わったこともあります。
化学賞の記事でも触れましたが、以前から三人は受賞確実と言われていたので、驚きと言うよりも、「やっとこの時が来たのか」という感じでした。
電気化学系の方は特にそう思ったのではないでしょうか。
一番ではありませんが、リチウムイオン電池開発は最も広く普及・貢献した化学研究成果の一つと言えます。

日本人受賞者が出たときに気になるのは、他国の同時受賞者の扱いです。
まるで居なかったかのような報道や記事を見聞きすると残念に思います。
1人でも欠けていたら、ノーベル賞を授与される研究にはならなかった可能性が高い。
各研究者とその成果についてもしっかり取り上げないと、受賞した研究の全容とその凄さは分かりません。
自国の受賞者を集中して取り上げるのは問題ないと思いますし、僕も日本人受賞者が出るのはとても嬉しく、励みになります。
でも、他の受賞者とその成果もしっかり取り上げて解説して欲しいです。

例えば、緑色蛍光タンパク質の下村さん(2008)や、質量分析の田中さん(2002)、導電性高分子の白川さん(2000)の時、同時受賞者とその研究成果にスポットは殆ど当てられませんでした。むしろ、多くの方は同時受賞者が居た事も認識出来なかったのではないでしょうか(挙げたのは一例で、他にも複数あります)。
その辺りは、余裕のあるときに解説記事を投稿したいと思います。

僕が投稿した2019年化学賞の記事は三人均等に解説したつもりですが、吉野さんの講演を聞いたエピソードや感想を入れた影響で偏ってしまいました(^^;)
ですが、講演部分を除いた、3人の功績については時系列を追って平等に取り上げる事が出来たと思います。
リチウムイオン電池の仕組みを考え、ベースを確立したウィッティンガム氏、素晴らしい正極材料を開発したのグッドイナフ氏の功績は、各メディアで詳しく取り上げて欲しいですね。


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