サイバークリーンというOA機器用クリーナー。
柔らかく、自在に変形するゲルの特徴を活かした製品です。

一体、どんなゲルなんでしょうか？

成分を見るとグァーガムとあります。
玩具のスライム(SLIME!という製品)にも採用されていた多糖類です。
グァーガムを使った玩具のスライムはふわふわとした不思議な感触でした。
サイバークリーンはどうでしょうか？

触ってみると、こちらは玩具のスライムよりも固く、引っ張ってもなかなか切れません。
成分表をよく見ると、ホウ酸とあります。どうやら、ホウ酸がグァーガムの水酸基を架橋し、玩具のスライムより強いゲルにしているようです。
他にエタノールや防腐剤が含まれています。

上図のように、グァーガム（青）をホウ酸（黒）が水素結合（オレンジ）で橋掛けしていると考えられます。

ホウ酸で架橋されているため、水道水(15℃)に漬けても溶けません。玩具のスライムは少しづつ柔らかくなり、半分以上が水に溶け出しました。

では、キーボードのホコリが取れるか試してみましょう。

キーボードにゲルを押し付けます…

ゲルを剥がしてみると、見事にホコリが取れて綺麗になりました！
キーボードの型も付いてますw
ちなみに、食べ物や飲み物をこぼした汚れは取れないと思います。あくまで、ホコリなどの細かいゴミを取るためのものと考えた方が良いです。

香料が入っているためか、何かよくわからない香りがします…

そして、サイバークリーンの類似品を見つけました。

スーパークリーン。どストレートですねｗ

サイバークリーンよりも伸びにくく、固いゲルです。
でも、ホコリはしっかり取れます。
ただ、このゲルは生姜のような強い匂いを放ちます。成分に香料とあるので、そのせいでしょう。
主成分はVegetable gum。植物性のゴムということですが、これはグァーガムやキサンタンガムを始めとした多糖類も含んでいます。
なので、候補が多すぎて何が使われているか分かりません。

柔らかさや香りなどから、サイバークリーンの方が使いやすいと感じました。
ただ、あまり安くないので、モップなど他のホコリ取りを使ったほうが良いと思いました^_^;