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ふわふわスライムを作ろう

マシュマロのようなふわふわ触感のスライム。
スライム作りに少し手を加えるだけで作ることが出来ます。

代表的なのはシェービングクリームを使った製法。
ここでは泡ハンドソープと重曹も試してみました。
以下の順で作ってみます。
①シェービングクリーム
②泡ハンドソープ
③重曹(+クエン酸)

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シェービングクリームはもちろん、スライム作りに必要な洗濯のり(PVA)、ホウ砂も忘れないで下さい。

シェービングクリームは以下の商品を使いました。

2020年に入って以降、ジレットの製品は品切れの事が多いようです。そのときは、以下のニベアメンでも良いですね。


まず、洗濯のり20gに水30gを加えて混ぜます。
そして、シェービングクリームを加えます。
加える量は、洗濯のり+水と同じくらいのボリュームです。

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よく混ぜます。

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4%のホウ砂水溶液を作り、少しづつ加えます。
ここでは、ホウ砂1gを25mlのお湯(50℃くらい)に溶かしました。

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ホウ砂水溶液はすべて加える必要はありません。
少し入れたら3分ほど混ぜて、ゲル化しないようなら少量追加して下さい。
今回の場合は、4%ホウ砂水溶液5ml程度で十分でした。

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もこもこしたスライムが出来ました。
大量に泡を含んでいるので、伸びはあまり無いです。
その代わり、普通のスライムには無い触感と音を楽しめます。
もっとシェービングクリームを加えれば、ふわふわ感が増すと思います。


泡ハンドソープ

続いて、泡ハンドソープ。
今回はキレイキレイ泡ハンドソープを使いました。
細かい泡が出てくるソープならなんでもOKです。
使用する洗濯のり、水、ホウ砂水溶液の濃度と量はシェービングクリームのときと同じです。

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洗濯のりと水を混ぜた後に泡ハンドソープを加えて混ぜます。
混ぜると界面活性効果で泡がさらに増えます。

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ホウ砂水溶液を加えてよく混ぜると...

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ボリューミーなスライムが出来ました!

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混ぜている途中で泡が増えたこともあり、
シェービングクリームのときよりふわふわしたスライムになりました。
ソープの良い香りがするのもGood!
水と混ざらない成分の多いシェービングクリームと違い、泡ハンドソープはほぼ親水性の成分で出来ています。
そのため、少しベタベタして手につきやすいです。


重曹とクエン酸

最後に、重曹とクエン酸です。
洗浄用に販売されているもので充分です。

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これは作るのに少し神経を使います。
まず、洗濯のりと水を混ぜます。
そして、重曹を2g入れて混ぜます(溶けません)。
ここで、クエン酸を少しずつ加えながら混ぜます。

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2つまみクエン酸を入れて混ぜると、少し発泡してきました。

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写真のように発泡したら加えるのをやめます。
クエン酸を入れすぎると洗濯のり(PVA)がゲル化しなくなります。
酸性条件下ではホウ酸イオンの橋架けが外れてしまうためです。

発泡した水溶液にホウ砂水溶液を加えて混ぜます。

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スライムが出来ましたが...

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白濁した固めのスライムになりました(泡を含んでいるので白濁しています)。
なぜこうなったのか?
シェービングクリームと泡ハンドソープには界面活性剤が入っています。
そのため、気泡が壊れにくいんです。
また、細かい泡で量も多い。
重曹とクエン酸で作った泡は大きく、壊れやすくて長持ちしない。
それが大きな差になって現れたと考えられます。
ちなみに、スベスベしていて手につきません。
これはこれでアリだと思いましたw

というわけで、
シェービングクリームか泡ハンドソープを使えば「ふわふわスライム」をつくることが出来ます。
クリームやソープの量は好みで調節して、色々とためしてみて下さい。

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向かって左から、シェービングクリーム、泡ハンドソープ、重曹とクエン酸で作ったスライムです。

洗濯のりを使ったスライム作りとゲル化の仕組みについては、こちらをご覧ください。

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