近年、性の多様性について多くの報道や社会的な動きもあり身近な人から自分自身がLGBTQであることのカミングアウトや、相談を受ける機会が増えました。

　プライバシー保護のため個人を特定できるような明言は避けさせていただきますが、初めて受けたカミングアウトは友人から’自分が同性愛者’であるということでした。当時はそのカミングアウトが本人にとってどれだけ勇気がいることだったのか、嫌われるかもしれないといった不安を抱えていたか、どんな気持ちで私にカミングアウトをしたのか当時は深く考えることができずに漠然とそのカミングアウトを受け入れたのを覚えています。その友人は私がそういった考えを受け入れ、理解者になることで’心が救われたような気がした’と私に話していました。

　そのうちLGBTQ＋と呼ばれる方達が世間の偏見から身体的・精神的な苦痛、また”自分らしさ”を表現できない苦しみを知り、そういった思いを抱える人たちのために私たちができることはないかと考え、セクシュアルマイノリティーと呼ばれる人たちが安心して自分を表現できるコミュニティーを作りたいと考えGEMPを作ろうと決めました。