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記述研究所の質問箱(その3)

【質問】

空調がわかりません。特に熱源をがわかりません。

質問関連記


【回答】

空調がわからないという方は多いですよね。実際、空調計画は複雑で、空調方式や熱源の組み合わせは数多くあります。複雑な説明を見ていると苦手意識が先行し、理解が進まなくなっているのではないでしょうか?

しかし、製図試験では多くの方式を覚える必要はありません。まず、自分が学ぶ資格学校、通信、本などが推奨する方式だけを勉強しましょう。理解が進み、余裕ができた後、他の方式も勉強すればいいです。

以前の記事でも書きましたが、製図試験で求められる一級建築士像のうち、設備に関する部分としては基本がわかっていることです。

製図試験の設備は、絶対的な正解があるわけではないので、基本事項を間違えなければ、大きく減点されることはないと考えます。

まずは、以下の3種類のうち、いずれかの方式を理解しておけば、なんとかなります。

①変風量単一ダクト方式
②空冷ヒートポンプパッケージ方式天井カセット型+全熱交換器
③ダクト併用型ファンコイルユニット(FCU+外調機)

①、③に関しては冷温水を必要とするため、別途、熱源が必要となります。ボイラー、冷凍機などがありますが、空冷ヒートポンプチラーを採用すれば問題ありません。

一台で冷温水を発生させることが可能で、扱いも容易です。ヒートポンプを採用しているので、省エネルギー性も高いです。

②に関しては、天井の高い室や吹抜けが弱いので、床置き型やダクト接続型を追加して覚える必要があります。

理解が進んだ後、自分が選択する方式を軸として、他の方式を覚えることで空調への苦手意識がなくなっていきます。

空調方式は、課題の中で指定される場合があります。最終的には得意とする方式以外も覚える必要がありますが、本試験までに間に合えば問題ありません。

まずは覚える範囲を絞って、苦手意識を取り去りましょう。