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記述研究所の質問箱(その5)

【質問】

受変電設備を電気室内に設置すると漏電リスクが下がるのはなぜですか?

質問関連記


【回答】

製図試験で出題される規模の建築物では、高圧受電となり受変電設設備が必要となります。キュービクル型の受変電設備を設置しますが、その設置位置は屋内、屋外のどちらでも構いません。

屋外であれば、敷地内の地上部や屋上に、屋内であれば電気室内に計画します。

記述では、自分が計画した利点を採点者に伝える必要があります。屋内設置の利点として、漏電リスクが下がることを伝えます。

漏電は機器の劣化や水分の存在が原因となります。屋内に盤を設置した場合には、雨やほこりから守られるため、漏電の発生確率は屋外設置に比べて低くなります。

ちなみに、キュービクルの設置位置はどこでも大差はなく、自分が計画した理由の説明ができれば問題ありません。

参考までに、電気と水は相性が悪いので、水気周りに電気室を計画してはいけないと言われることがあります。

このことを気にするあまりプランが破綻するくらいなら、割り切って配置するほうがマシです。
建物のほとんどの場所には、何らかの給排水管が通っており、完全に水気が存在しない場所を探す方が難しいからです。