目で見る音響特性

音響初心者専用講座

目で見る音響特性

 普段何気なく聞いたりしているYoutubeの音楽ですが、実はかなり音質劣化しています。一番分かりやすく測定図でお見せしますね。これはスタジオでハイレゾ録音した音を44.1KHz/16bitのCD品質に落とした音源とYoutubeにあげた音源を比べたものです。およそ14KHz位でバッサリ切り落とされているのが分かりますね。矢印の部分です。切り落ちた先に有るのはスピーカーから出た音が反射などにより倍音成分が足されているためです。空気中に放射されると倍音が少しは復活します。ヘッドフォンよりスピーカーからが自然に感じるのはそのためです。

特性図の低域部分は無視してください、無響室ではないので盛り上がっています。

良い音は高域に行くにしたがってなだらかなカーブを描いて減衰してゆきます。全体的にかまぼこ型が良い音だとされています。コンサートをスタートから最後までピーク特性をホールドすると、良い音だったかが意外と分かります。耳に痛いコンサートは必ずどこかに大きなピークが残っています。また物足りないコンサートの場合はどこかにディップ(凹み)が生じていますので一度試してみてください。 目で見る音響特性でした。感謝


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