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無添加化粧品の秘密を教えよう!!

そもそも無添加って何!?

そもそも無添加化粧品ってなに?添加物無配合ってこと?今だに疑問を持たれている方もすごく多いし、無添加って言葉が一人歩きし、何が正しくて、何が間違っていて、ネットを調べても間違った知識もたくさん散見されますし、消費者の人もかなり混同されているものと思います。今回はその無添加化粧品について正しい知識を書きたいと思います

無添加の歴史

無添加化粧品を知るためにはまず無添加の化粧品の歴史を知らなければ始まりません。化粧品の無添加の歴史を知ることでかなり簡単なことなんだなということが分かります

無添加は簡単!!

無添加の答えは超簡単。旧表示指定成分が入っているか、入っていないかそれだけです。
この旧表示指定成分が入っていませんということを無添加化粧品というマーケティング用語を造語し各社が売り出したことによって、無添加化粧品というジャンルができてしまいました。

じゃあ、旧表示指定成分って何??

化粧品などに含まれる原料で、厚生省(現厚生労働省)が指定した人によって、量によって皮膚に影響が出る可能性がある102個の原料のことです。これらを「指定成分」と呼び、これらの成分を含む化粧品は表記が必須でした。102個が気になる人がググってみてください。すぐに出てきます。

それまでは今のような化粧品の全成分表記の義務はありませんでした。

しかし、2001年4月以降は化粧品の原料を箱や容器に全部書かなければいけないという全成分表示が義務付けられたので、現在、これらの成分は「旧指定成分」と呼ばれ今ではなくなっています

旧表示指定成分が肌に悪いという大きな誤解

この旧表示指定成分が肌に悪い、癌になるなど怖い表現がネット上では本当にたくさん見られますが、本当にそうでしょうか。私はそういう人に会うとじゃあなぜ今も化粧品会社は使い続けているの?問うことにしています

もし、本当に肌に悪影響があるような成分であれば、メーカーは絶対にその原料は使いません。なぜならそんなことが本当にあれば、会社が倒産するからです。大手であれば何万人と職を失います。そこまでのリスクをとって危険な原料を使い続けることを説明できる人はまずいないでしょう。

結構簡単なことなのですが、普通に考えて、そんなリスクのあることを企業は絶対にしません。しかし、なぜかネットでの不安を煽る記事に人は騙されがちになります。

そもそも旧表示指定成分はある意味安全な原料

旧表示指定成分は国がきっちり研究して、この量であれば安全、この量以上であれば肌に影響があるということがすごく調べられた原料の種類です。つまり、この102個はすごい研究された分野だと言えます。

特に大きい誤解は、配合されているかされていないかも大事ですが、配合量が大切だということです。よく化粧品の歴史を知らない方は配合されているからダメという議論をするのですが、そうではありません。そもそも配合量によってどれくらい肌に影響があるのかがきっちり研究されているのが、この旧表示指定成分だからです。

逆を言うと旧表示指定成分以外の成分は配合量によってどのような影響が肌にあるか研究があまりされていないということになります

そういう意味で国の安全性担保がついた、配合量さえ間違わなければ、ある意味安全な原料のリストでもあります

なぜ旧表示指定成分がなくなったか

じゃあどうして、この旧表示指定成分がなくなったかというと原料が増えすぎたことが背景にあります。昔は原料の種類も少なく、ある程度国が管理しようとしましたが、化学の進歩によってあまりにも原料が増えすぎたため、安全性の担保や確保が取れなくなってしまったためです

原料の種類が増えすぎたために、じゃあ全部の原料を表示して、肌に影響があるかないかは消費者に判断してもらうということに切り替えたからです。もちろんメーカーさんは原料を上市する前に安全性の確認は行なっています

化粧品の原料はほぼ添加物

この添加物っていう言葉の定義が難しいですが、化粧品の原料が化学物質である以上は天然であろうが、自然であろうが、石油由来であろうが、自然が作り出そうが、人工的に作ろうがほぼほぼ添加物です。

例えば、りんごのエキスを抽出するにも、りんご丸絞りで無添加ならまだ納得できますが、丸絞りのものを直接肌につけるのはかなり危険性もありますし、精製もしなければなりません、防腐剤も必要です。

そもそもエキスを抽出するには溶媒がいりますし、溶媒は化学物質です。抽出してもそれを化粧水、クリームに配合するにはやはり大量の添加物と言われる化学物質が必要です。それはオーガニック化粧品だとうと一般的な化粧品だろうと全く変わりません。

無添加化粧品という呼び方はもう古すぎる。死語ww

無添加化粧品というキーワードは正直、もう化粧品業界では死語に近いです。2001年に全成分に切り替わった時点でこの無添加という言葉はなくなったとも言えます。このキーワードで宣伝しているということは余程化粧品の歴史を知らないか、知識がないか、知っててわざとマーケティングで使っているかのどれかです。

現在、無添加化粧品がさらに混乱している状況

しかし、昨今ではこの死語になりかけていたワードが自然化粧品やオーガニック化粧品のブームによって一時的に復活し、既存の化粧品メーカーと私たちは違うのだという差別化用語として使われ、さらに消費者の知識の混乱が見られます。

本来の旧表示指定成分を配合していないという歴史を知らない新興メーカーが単純なマーケティング用語として、売り文句として使い始めたからです。なので現在では、様々な意味で無添加という謎のキーワードが日本を埋め尽くしています。

もう海外の人からしたら、無添加??化学物質でしょ??本当にはてなだらけのキーワードでしょう。正しい知識をつけてこういうキーワードにひっかからない世の中が来て欲しいものです。

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