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思い出せ、そして忘れないうちにメモしろ #4 ウルティマオンライン編

なぞべーむさんのこの記事を読んでいてふと思ったことがある。
それは…筆者は、ゲームのサービス終了の瞬間というものを経験したことがない!と、いうことだ。

最初に経験したMMORPGである『ウルティマオンライン』(以下UO)は、なんと未だにサービスが続いているというし。前書いたPSOも途中で辞めてしまっているので、サービス終了の瞬間というものは見たことがない。

そこで、思い出したついでと言っては何だが、今回はMMORPGのはしりであるUOについて書いてみる。
筆者が始めたのは、正確にはいつだったか思い出せないが、すでにUOは序盤の流行が終わり、停滞期に入っていたように見えた。UOに夢中になりすぎたプレイヤーはゲーム廃人となり、会社や学校を辞めただのいう話が飛び交い、すでにゲームに飽きたユーザーは、オンラインで仲間に会いに来ているだけというような状態で、高機能チャットツールなどと揶揄する者もでてくるような時期であった。
それが未だに続いているというのだから、わからんもんである。

当時のUOは月額利用料が必要で、最初の1ヶ月はお試しで無料プレイが可能。筆者はその無料期間のみ、と最初から決めてプレイした。別にケチったわけではない。意志の弱い筆者のこと、ハマればゲーム廃人になる未来が明らかだったからである。

ログインすると最初に飛ばされるのは初心者専用の島。熟練者による初心者狩りを防ぐという意味合いがあったようだ。そして、どこからともなく飛んでくるガイドと言われる存在。詳しくは知らないが、初心者を導くという役目を任されたボランティアのようだ。
この一連の、初心者に対する配慮には関心した。逆に言うと、そこまでしないとわかりにくいゲームだったとも言える。

UOの何が凄かったかというと、RPGでお馴染みの冒険者、剣士、魔法使いといった道も当然あるが、鍛冶屋や農民のような非戦闘員のプレイも可能だったことである。
でもまぁ、初プレイということで、まずは無難に剣士となって世界を冒険してみることにした。

魔法使いを選ばなかったのは、魔法を使うのが大変だったからである。
ドラクエ以降、日本でも多数のRPGがリリースされたが、大抵はMPを消費して魔法を使うというシステムとなっている。しかしUOでは、MPは当然消費するうえに、秘薬という触媒も必要だったのだ。例えばマンドラゴラの根とか。この秘薬が高価で、魔法のスキルを伸ばすのが一番大変と言われていたのである。

最初は、自キャラは非常に貧弱で、鶏や野うさぎなどの小型動物と互角の戦いを繰り広げる。倒した後、肉や皮を入手し、それを焼いて食べたり、革製品を加工して売るなどしてスキルを伸ばし、小銭を稼いでいく。
そして、少しづつ強くなっていき、豚や牛などの大きな動物を倒せるようになる。

はじめて出会ったモンスターはラットマンだったか。モンスターの中では最弱の方だったと思うが、動物達とくらべて遥かに強く、惨敗してしまった。
一般的なRPGでは、街から出るとスライムなどの弱いモンスターと戦闘することになるが、UOでは自キャラは勇者でもなんでもない、ただの人なのである。最弱のモンスターでも、ただの人にとっては驚異的な存在なのだということを思い知らせてくれる。

買い物をする際は、商人に向かって「Vendor buy」などとわざわざ文字を打たなければならなかった
商品は買われてしまうと再入荷に時間がかかるし、少ないアイテムは価格が上がる。逆に同じアイテムをたくさん売ると価格が下がったりという、ゲーム内で経済が存在していたのも驚いた。

このように、ただの手間なので簡略化するような部分をあえて残し、リアル(ファンタジーなのに奇妙な話だが)を追求したシステムであったのだ。
これが、JRPGに慣れた身にとっては新鮮だった。
これは親父が夢中になるわけだ…

こんな感じであっという間に1ヶ月が終了。
まだ本格的なダンジョン探索などには至らなかったが、計画通りきっぱりと辞めた。
この後、雨後の筍のようにMMORPGがリリースされていき、ちょっとだけやってみたりするのだが、UOを超えるようなものは無かった。UOはMMORPGの開祖にして頂点だったのだ。

UOは基本無料となって未だプレイ可能なので、興味を持った方はいかが?
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