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故事ことわざ辞典「モデル作って魂複数」/キズナアイ分人事件をみて思うこと

モデル作って魂複数(もでるつくってたましいふくすう)
3Dモデルに魂を入れ、Vtuberとして活動させたところ大変な人気となったため、調子に乗って魂を複数に増やしたところファンが混乱し炎上したということからできた故事成語。
ファンの気持を考えず利益ばかりを考えた運営は上手く行かないという意味で使われる。

今回の記事はキズナアイ炎上事件を見て感じたことを書く。
なので、その件について知らない方は、各所で話題になっているので先に調べて欲しい。

雑に言うとキズナアイの魂が増えて炎上した、ということらしい。

俺は以前Vtuber(Vの者)について書いたことがある。

このときの疑問の一つ、魂と入れ物(モデル)どっちが大事なの?という件に関してはよく分かったね。大事なのは魂だったんだよやっぱり。

ファンが心配していることの一つとして、オリジナルが運営と上手くいっていないために2号以下が出てきたのではないか?という疑惑がある。
これについての真相は知りようもないが、調べるとこのキズナアイのプロジェクトは当初から魂を複数使うことを計画していたことが伺える。

その理由の一つが海外展開だ。
各国の魂を用意することで言語の問題を解決するつもりだったらしいのだ。実際、今回増えたうちの4号は中国人らしい。

俺はこの発言について確認したわけではないのだが、中国ファンの一人はこのようなことを言っていたらしい「アイちゃんが日本語で話すならこっちが理解できるようにがんばる。アイちゃんが中国語を喋る必要はない」と。

なるほど、このプロジェクトは見事に空振ってしまったわけだ。

俺はこの運営の「プロジェクト」はとても理解できるし面白いと思う。だが、今のところ人類は魂が複数あるという存在を受け入れられないのだろう。

運営が危ない橋を渡れないということは分かるがオリジナルが十分に売れてから増やしたのは特に失敗だったと思う。
オリジナルが馴染みすぎた。最初から複数の魂でやっていればこうはならなかったかもしれない。

最初から30人くらいの魂で初めて、人気のないやつから消えていくシステムだったら「バーチャル蠱毒」として話題に…あれ?これ、どっかで聞いた気がするな?だが、このやり方は魂の扱いが酷すぎる。話題にはなるかもしれないが、それと人気が出るのとは別問題だ。

あるいはまったく同じモデルではなく、せめて色違いにするとかの区別があれば、ちょっとは違ったのかもしれない。

しかし、なぜファンが怒っているのかを見ていくと「そのうちオリジナルアイが消されるのでは?」「オリジナルアイが不当な扱いを受けているのでは?」「オリジナルアイが正当な報酬を受け取っていないのでは?」と、いうオリジナルの中の人を心配していることが原因なのが見えてくる。

このことは先にあったゲーム部の事件も関係するだろう。
このプロジェクトの「分人」という考え方、当初からAIであるという設定を頑なに守っていることからも、Vtuberなどいつでも中身が入れ替えられるのだぞ、という運営の思想が垣間見えるし、それゆえファンの心配は理解できる。

だが、ファンが応援していたのは「魂」のほう、だったわけだ。バーチャルなどではない。ましてAIなどという「設定」など当然信じていない。中にいる声優という個人を応援していたということ。それを疎かにすればどうなるかということがよーく分かった。

なんぼAIだって言い張ったって中の人がいることは明らかだし、その人の人権は当然、無視してはいけない。売れたなら正当な報酬を払うべきだし、ツイッターだってやる権利はある。その人がツイッターで「今までやってきたことが無駄じゃないって信じたい」みたいな闇ツイートしたら、運営に疑惑の目が向けられてしまうということを理解するべきだ。

運営がスキャンダルを気にする必要もなく、発言力をもたれることもなく、ギャラも必要ない、そんなタレントを必要とするならば、ファンが人格が有ると誤認するほど高度なAIを開発するしかないだろう。なんにせよ、人類には早すぎるプロジェクトだったのだろう。

この騒動を収束させるには、2号以下にも独自モデルを用意してあげること。オリジナルの存続は確約したようなので、あとは待遇に問題がないことを証明することじゃないかな。


注意したいのは、これらの出来事についていろいろ憶測が飛び交っているが、確固たる証拠の無い話はあまり信用しないほうがいいということ。なんか猫の写真が同じだから同棲してるうんぬん言う話もあるらしいが、ボクも春日望さんと性が同じなのでひょっとしたら結婚してるのかも?たぶん。

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