見出し画像

仮面女子というガッカリアイドルとVtuberという新しい何か

去年のTGSでのこと。とあるイベントにて仮面女子というアイドルグループが登場し、パフォーマンスを披露した。俺は初めて彼女達を見たのだが、衝撃を受けた。
名前からピンときたかたもおられるかもしれないが、なんと、彼女たちは仮面をかぶっていたのだ!アイドルなのに!!

それまで俺は、アイドルというものにあまり興味はなかった。
アイドルソングは好きではないし(いくつか例外はあり)、ダンスもどうでもいい。カワイイ女の子は良いけど、付き合えるわけでもないのに(いくつか例外はあり)、なぜそんなに夢中になれるのか疑問だった。

そんな俺でも、彼女らには興味を持たずにはいられなかった。
アイドルって基本カワイイがまずあって、そこからそれぞれのオプションがあるはずだ。極端に言うなら、カワイイがあればあとは何もなくても良いくらいだ(ただし、努力する姿を見せることは絶対必要)。
だがそのアイドル最大の武器カワイイを仮面で隠しているのだ。なんて斬新なんだ!

顔を隠しているなら、実はドブスという可能性もあるってことか?
いや、むしろドブスであってほしい。そして、卒業するときには仮面を外し「これからも応援してくれますか?」と、ファンに問いかけて欲しい。
なんてカッコいいんだ!仮面女子!

誰が仕掛け人か知らねぇが、おもしれぇじゃねぇか、仮面女子!やられたぜ。応援してやるよ!

と、思ったのもつかの間。俺の仮面女子ファン歴はわずか数分で終了するのである。
なぜなら、イベントMCとして再登場した彼女らが仮面を外していたからだ。

外すんかい。

仮面女子とは?

それが半年ほど前。これを書くにあたって改めて仮面女子について調べてみたのだが、仮面を外すのは人気メンバーと、劇場のみらしい。

中途半端なんだよー、やることがよぉ。中途半端が一番かっこ悪いんだよ。

人気メンバーだろうが、外しちゃダメなんだよ。しかも、外してる子はカワイイ顔してんのよ。
それじゃ普通のアイドルだろうが!

モーニング娘。(モー娘。で好きなのはゴマキです)からこっち、アイドルってのは増えるのが当然になって、AKBなんてグループ全体で数百人はいるし、それ以外のグループも入れたらいったい総勢何人いるのか?ってくらい、現代はアイドル大量生産時代なんだよ。普通のアイドルなんて掃いて捨てるほどいるんだよ!

そんなアイドルに対するアンチテーゼがお前らじゃないのか!?

劇場では外すってのも、ちょっとなぁ。俺なら周りから見えないように個室での握手会を開いて、そこでのみ外すってシステムにするな。
握手券は秒あたり1000円で時間売りするね。当然でしょ。人気が出てきたら値上げするかもね。

せっかくいいアイデアなのに、あとちょっと足りないんだよな。
ひょっとしたら、えらい人からの許可が降りなかったのかもなぁ。顔なんて出さなくていいんですよ、えらい人にはそれがわからんのです。

あとさ、恋愛OKって書いてあんの。
それは良い。とても良い。
でも、公言しちゃダメなんだよなぁ。

仮に、素顔の彼女達が彼氏との写真を撮られたとしよう。
それが世に出たとしても、ファンは動じないわけ。

「僕は仮面女子のファンですよ?この子は誰ですか?見たこと無い顔ですけど。この子が誰と付き合おうとどうでもいいですね」

そういう態度。それこそ仮面女子ファンのあるべき姿ではないか?
俺はそうなりたかったよ!

Vtuberという存在に興味がでてきた

そんなアイドルにハマれそうでハマれなかった俺だが、最近興味深く見ているのはVtuber達である。

彼女らは仮面どころか肉体すら仮初なのだ。当初は、そのバーチャル体のアニメ的カワイイが人気要素であったため、あまり興味はなかった。
作られたカワイイに興味はない。それでは整形しまくった、あるいは画像修正しまくったアイドルだって似たようなものだ。(いや、まぁ、そんな人はいないと思うけどね!)

興味を持ったキッカケは、話題になった輝夜月(かぐやるな)出演の日清焼そばU.F.OのCMである。

ホルモン好きの俺には刺さった。輝夜月のシャウトが思いのほか良い。とても良い。特に「おはよう」のところ。後で知ったのだが、それこそ彼女の定番の挨拶らしい。

実は俺は、2017年のTGSにて、Vtuberの開祖にして女王、輝夜月曰く「親分」であるキズナアイ画面を通して直接会っている
輝夜月も親分と同じく企業案件であり、いわば正統派のVの者である。いきなり頂点を見たはずなのだが、この時はまったく興味を持てなかった。たぶん、あまりにちゃんとしていたからだろう。

正統派Vの者もいれば、個人Vの者も存在する。そこまで含めるとなると、Vの者はもはや数え切れないほどいる(7000人を突破したらしい)。アイドルどころの話ではない群雄割拠の時代だ。

こうなると、どう抜け出すかという問題が生じてくるわけだが、最近、面白い現象が起き始めている。Vtuberの中身、いわゆる””が主張しはじめているのだ。魂は基本的に秘匿されているのだが、なかにはバレバレの人もいるらしい。

イジメだの給料だのの待遇が原因で魂が抜けちゃうというのは、良くない。とても良くない。
だが、魂が主張すること自体は、なかなか面白い現象だ。
このあたりは今後どうなっていくのか注視せねばなるまい。

ところで、さっき仮面女子はドブスでもいいと書いたが、Vの魂にはドブスどころかおじさんすら存在するのだ。

おじさんがおじさんをカワイイカワイイと言ってもてはやしているのだ。
おじ産おじ消かよ。

こんなもん、日本固有の文化だろ。クールジャパンてこれこのとだったのか!

以前ロケットーークのゲストに来てくれたペンちゃんが、「東京五輪のオープニングにVtuberが出るのでは」と予想していたが、十分ありえる話である。

事実、”Tuber”というだけあって、Vの者の活動場所は主にYoutubeを始めとするネットだったわけだが、昨今ではその枠に留まらなくなってきている。
先程からVtuberでなくVの者と書いているのはそのためだ。

例えば「バーチャルさんは見ている」という地上波アニメがそれだ。
はっきり言って、内容は上級者向けだったので、初心者の俺には楽しめなかったが…。アマプラで見られるので興味のある方は是非。

前述のCMもそうだし、キズナアイもディスプレイごと出演するという荒業で地上波デビューを果たしている。
あれはナイスなアイデアだった。

そして、4月19日からは、ついにVの者が主演となるドラマ「四月一日さん家の」が放送予定だ。
ところで、この四月一日 三樹 (わたぬき みつき)役の響木アオって、いつもお世話になってる歪みさんが推してるVの者じゃなかったか?

これはやっぱり見逃せんな。

Vの者ファンへおすすめ作品

そんなVの者ファンの皆さんへおすすめしたい作品がある。士郎正宗の『攻殻機動隊』だ。

映画、アニメなど色々あるが、ここで特におすすめしたいのは原作マンガ
主人公、草薙素子が魂、この作品ではゴーストというが、他のサイボーグにゴーストを移し行動したりするところはVの者に通じるものがあると思う。

当時は士郎正宗先生のぶっ飛んだ発想に理解が追いつかなかったが、今なら分かる気がする。
昨今のVtuber現象は、人類が新たなステージに上がる過渡期であることの発露なのかもしれない。

Vの者ファンに質問

さて、Vの者について書いたので、うっかりここまで来てしまったVの者ファンの方もいらっしゃるかも知れない。そんなみなさんに聞きたいことがある。

1.何かの理由でバーチャル肉体はそのままで魂が入れ替わったとしたら、新たな魂が入ったV体と人として実体化した魂のどちらを応援しますか?
2.魂の性別が思っていたのと逆だったと判明してもそのまま応援しつづけますか?
3.魂が人間ではなく高度に発達したAIだったと判明してもそのまま応援しつづけますか?

ここにコメントでもいいし、長くなりそうならアンサーnoteを書いてくれたりするとうれしい。この記事を引用してくれればこっちに通知がくるので。

これを読んで気に入った方はチャンネル登録よろしく!

こんにちは。日本の皆様にお知らせがあります。私の活動の援助をお願いいたします。私は独立性を守るため、皆様からの援助のみで活動しております。援助をしてくださる方は少数です。もし皆様が百円寄付してくだされば私はこの先何年も活動を発展することができます。宜しくおねがいします。