レジェンドKINTAを倒したJenova氏に聞く「なぜ今もUT99なのか?」

2018年12月8日(土)、LANパーティ『C4 LAN 2018 WINTER』内でLFS社長、長縄”KINTA”実氏と対戦できるというイベント『FPS QUEST』が行われた。
詳しくはnegitaku.orgの記事をご覧あれ。

なんと今どき『Unreal Tournament』で対戦するという内容だったが、最後の挑戦者Jenova氏が見事KINTA氏を打ち破るという結果に。
前回は見事、挑戦者を蹴散らしたレジェンドだったが、現役UTプレイヤーには流石に勝てなかったようだ。

UTは『Unreal Tournament 2003』、『Unreal Tournament 2004』、『Unreal Tournament 3』と続き、現在最新なのは『Unreal Tournament 4』となっている。ちなみに無印UTはその後の出た年をタイトルにするという例にならって通称UT99と呼ばれている。

つまり1999年リリースという古いゲームなのだが、なぜ今もなおUT99をプレイしているのか?
そこで、見事勝利されたJenova氏にお話を伺ってみた。
氏はUT99のコミュニティ、"UT_DM"の管理人でもある。

Jenova「発売から約20年経った今でも最新のゲームに負けないだけの魅力があるからです。」

確かに、UT99の時点でFPSゲームとしては完成されていた感はある。あとはグラフィックの向上くらいしかなさそう、と当時から思っていた。

その後の2K3でゲーム面の改革が行われたのだが、これが大不評であり、人気作であったUTの崩落はここから始まったと言っても過言ではない。慌てて2k4でさらなる修正を加えたのだが、これも不評であった。
下手にゲーム性に手を加えず、グラフィックスだけ向上させればUT時代はもっと続いたのかもしれない、と思うと残念でならない。

追記:当時の筆者のイメージで語ってしまったが、Jenova氏から追加情報をいただいたので紹介したい。

Jenova「UTは2003は確かに不評だったのですが後に出した2004で一気に評価をひっくり返し、人気を博した経緯があります。
99と2004では操作性が変わってくるため、往年のUT99ファンの一定数は99に残り棲み分けされる形にはなりましたが2004も99と並んで名作中の名作だと思っています。99も2004は今でも世界中にファンがたくさんいます」

追記ここまで。

今もUT99ファンが居るというのは、当時からのプレイヤーであれば理解できる話だ。
だが、昔と違い、対戦ゲームにも多数の選択肢があるなか、20年も前のゲームを続けるというのは茨の道のように見える。
C4にもUTの普及のために来た、とおっしゃっていた同氏だが、なぜ今も普及したいと思っていらっしゃるのだろうか?

Jenova「プロゲーマーも増え、e-sportsが普及してきた中でUTは競技指向な方にもぴったりなゲームだからです。」

まだesportsなる言葉も無かった時代からすれば今は隔世の感がある。
おっしゃる通り、グラフィックスの古臭さに目をつむれば、その競技性の高さは今でもesportsとして成立しそうではある。

UTの魅力がどこにあると思われるか、更に詳しく伺ってみた。

Jenova「20年間の間で作られたMODやMutatorでUTは日々進化を遂げています。UT99にはカジュアルなCOOPから競技指向のDuelやBTまで様々なゲームモードがありますがこれらの多くはMODによって誕生したゲームモードです。UEDというクリエイトツールもゲームに付属し知識さえつければ誰でも作ることができます。また極めて直感的に、且つ爽快感のある移動ができるのもUT独自だと思います。」

MODという文化も、あの時代が一番盛んだったと思う。
元のゲームにユーザーが手を加え、ゲームを拡張していく。当初はメーカーも否定的だったが、むしろ売上に貢献すると判明してからは協力的になった。HLのMODであったCSがあまりにも有名である。そして、UEDのようなツールをメーカー側が用意するほどになった。
メーカーがアップデートしなくなったゲームでも、ユーザーの手によって改良が加えられたりするわけだ。これは確かに魅力的かもしれない。

”爽快感のある移動”というのはUT独自の移動方法であるドッジングを指していると思われる。方向キーを素早く2回押すことにより、その方向へ素早くジャンプ移動ができるというものだ。
Quakeにもストレイフジャンプなど独自の移動方法がある。こちらも慣れるととんでもないスピードで移動可能である。

このスピード感がいわゆる”スポーツ系”と言われるFPSの特徴であろう。現実離れしたスピードでビームやミサイルを撃ちまくるというスタイル。
これと別方向に進化していったのがCSに端を発する”リアル系”と言われるFPSである。移動が遅く、実銃が登場し、撃てばリコイルがあるし、走ったり飛んだりしながらでは撃てないし、重力の影響で弾は落下しながら飛ぶ。そのような現実を模したゲーム性。

どちらにも違った面白さがあるが、現在主流なのはどちらかというとリアル系の方だろうか。移動は派手だけど銃は実銃っぽかったりと、昔みたいにハッキリとは分けられなくなってきているけれども。

そして、UTコミュニティの現状を聞いてみた。

Jenova「国内ではduelかDMくらいしかできる人数いませんが海外サーバではigCTFとかも満員になってる時があるのでやってます。(ネットコードで当たり判定を最適化したMODのお陰でping260でもなんとかプレイできてます)」

※igCTF…Instagib Capture the Flagのこと。当たれば一発即死の武器を使う旗取りゲーム

以前書いた通り、かつては筆者もUT99のプレイヤーであった。
だが、流石に今はプレイしていない。主な理由は単純に対戦相手が居ないからである。
相手さえ居ればやってみたいという気持ちはまだある。それほど名作なのは確かだ。

esports元年と言われる今、またUT99の再燃があっても良いんじゃないか?いやあってほしい。
クラスもない、スキルもUltも無い、ピュアな撃ち合いFPSをまたやりたいし、見てみたい。

今はさすがにUT99は入手困難と思われるが、UT4であれば無料でプレイ可能である。
(追記:Steamで購入可能と情報いただいた。EpicのゲームなのでSteamで販売していないだろうと思いこんでいた。ちなみにAmazonでパッケージ版を検索したら異常に高いものばかりだったのでご注意を)
繰り返す、無料である。2k3以降の反省を活かし、ゲーム性はUT99に近いものとなっている。
興味を持った方は是非、触ってみて欲しい。(QCってのもあるんだけどまぁそのへんはお好みで)

それと景品だったLFS池袋99時間無料券だが、氏は遠方にお住まいらしく、なかなか使うチャンスが無いがいつかUTのイベントを開きたいとのこと。
その時を見逃さないよう、氏のTwitterをフォローしておこう。

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