夏だからオカルトな話がしたい/白石晃士監督の話

今までいくつか怪談を書いたけれども、その文体でなんとなく稲川淳二さんが好きなことに気付かれた方もいらっしゃると思う。

あの口調、聞きやすいと思わない?
別に作ったわけではなく、もともと東京の方なのでああいう江戸弁なんだと思う。
稲川さんの心霊ビデオはたくさん出ていて、オススメも多い。
有名だし、見たことある方は多いんじゃなかろうか?

そこで、今回はちょっと世間的に知名度が低いと思われる、オカルト系映像監督、白石晃士さんをご紹介したい。
素晴らしいホラー作品を多数作られてるので、是非みなさんに見ていただきたい。

監督の作品のなかでも、とりわけオススメなのは「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズである。

シリーズも多数あるので、どれか一つだけ、と言われたら上記の「FILE-04 真相!トイレの花子さん 」がオススメだ。

え?

怖いの苦手だって?

大丈夫。
監督の作品は、ホラーギャグなのだ。

怖い、キモい、そして笑える。
恐怖とギャグは紙一重とは言うが、それを地で行く方なんである。

アマゾンプライム会員の方なら「貞子vs伽椰子」がプライムビデオで見られるので、とりあえず見てみてはいかがだろうか。
もうタイトルからしてバカでしょ?
そして、評価を見てもらいたい。見事に全星20%前後ときれいに評価が割れている
こんなの見たことある??

このように、好き嫌いが分かれてしまうのが難点なのだが、ハマる人はハマるので一度お試しいただきたい。

しかし、監督の真骨頂はやはり「コワすぎ!」のようなフェイク・ドキュメンタリーだと思う。
ノロイ」もフェイク・ドキュメンタリーで、監督らしさが出ていて良い。

やっぱり一番は「コワすぎ!」

いろいろ紹介したけど、やっぱり一番見てほしいのは「コワすぎ!」。
さっきはその中でもFile-4をオススメしたけど、一応つながりがあるので1から順に見ていくのが良い。

低予算なんだろうが、工夫を凝らし、ときにゾクッとさせ、ときに爆笑させる作品となっている。
作り物丸出しのショボい映像もときにあるが、それもご愛嬌である。

そして、スタッフ(という体の出演者)の魅力。
特に主役の工藤という男のメチャクチャさ。
霊を殴って除霊するような蛮勇もみせるが、本当にヤバイと思ったときは女性スタッフ市川を斥候として先に行かせる臆病な男。
絶対に上司にしたくないこの男だが、彼がとにかく笑わせてくれるのだ。
監督はカメラマンの田代の役として出ているぞ。

書きたいことはいっぱいあるんだけど、ネタバレになってしまうのでこれ以上は書けない!
そんなに言うなら見てやろうかと思った方。
最後にお願いなんだけど、さっきはフェイク・ドキュメンタリーと書いてしまったのだが、ぜひ本当の話なんだと思ってみてほしい。
これは実話であると、思い込んでほしい。
少々大変かもしれないが、そのほうが面白さは倍増するぞ!

見たことある人は感想聞かせてね!
それでは!

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