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思い出せ、そして忘れないうちにメモしろ #2 PSO編

前回、W:ETの話を書いたが、そのとき同時進行していたのが『ファンタシースターオンライン』(以下PSO)であった。もちろん、2じゃないよ、1のほうね。
マルチプレイのRPGにハマったのは本作が初、その前はウルティマオンラインをちょっとかじった程度しかなかった。

始めた動機は女友達に誘われたから。ひょっとしたらひょっとするかもという下心もありつつ、当時の筆者としてはなかなかの出費であったが、ドリームキャスト本体ごと買ってきてしまった。しかし、後に思い返すとこれは英断であった。PSOは傑作であったのだ。あの娘には感謝したい。

毎夜ラグオル(ゲームの舞台となる惑星)に降り立っては遅くまでプレイし、例によって寝不足の毎日であったが、楽しい日々であった。

その女友達とは毎日一緒に遊んだが、オンラインで知り合った友達もたくさんできた。
その中の一人、仮にA子ちゃんとするが、彼女と知り合ったのはどこで、どのようにしてだったのか、今となっては忘れてしまったが、その強烈なキャラクターはいまだに覚えている。

A子ちゃんは小さくでカワイイ少女のアバターを使用し、語尾に星マークを付けてチャットをするというような、アイドルのようなキャラを徹底して演じていたのだ。
いや、ひょっとしたら素だったのかもしれないが、まぁ、そこは追求しないのがオンラインゲームのマナーであると言えよう。

ところで、PSOは当初、日本のサーバーしか無かったのだが、後にアジアや北米、欧州など海外でも展開され、相互に接続できるようになった。
これは素晴らしいことだったが、問題もあった。
海外のマナーの悪いプレイヤーが流れてきたのだ。わざわざ日本のロビーにきては人種差別的な用語を連呼したりするような連中である。

これには運営に苦情が入ったのか、すぐに対策が施された。指定した用語を別の言葉に強制的に置き換えてしまう、所謂、フィルター機能である。PSOでは不適切な用語は”!#$&”というような記号に変えられるようになったのである。

このことを件のA子ちゃんと話したときのこと。

筆者「そういえば、フィルター機能が実装されたね」
A子「フィルター?ってなに?☆」
筆者「放送禁止用語みたいな変な言葉を言うと別の文字に変えられちゃんだよ。例えば…」

筆者「!#$&」

筆者「ほら!こんな感じ」
A子「へ~!私もやってみていい?☆」
筆者「うん」

A子「おま(自主規制、女性器の俗称)」

筆者「あ…」

筆者はうっかり言い忘れていたのだが、これは英語のみの機能であり、日本語はいかなる単語も素通しであったのだ。

それ以来、A子ちゃんをラグオルで見かけることは無かったという…。

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