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『オリオン明滅す』読了 世界王者REJECT誕生、PMOT 2024開幕、PUBGとeスポーツに興味をもったかた、今が絶好のチャンス!

西倉新久(にしくらしんく)先生のeスポーツ漫画、『オリオン明滅す』を読んだ。先生が同作についてnoteを書かれているのでまずはそちらをご覧いただきたい。

eスポーツ、FPS、バトロワ、プロゲーマー……などなど、興味がないかたにはちょっと敷居が高いと思われるかもしれない。しかしこの作品、用語など丁寧に説明しながら話がすすんでいくため、ゲームやeスポーツをまったく知らない、というかたにも安心しておすすめできる。

上記noteにて作者様がリアリティを追求した、と言われている通り、プロゲーマーの陽の部分だけでなく陰の部分にも触れているのが特徴。夢のある世界ではあるが、現実は厳しい、そのことに向き合っているのも高評価だ。

なんせ主人公はFPS最強のキラキラ若手ゲーマー、ではない。引退間近で経験でなんとかふんばっているものの若手からどんどん追い抜かれて崖っぷちの男である。だがそれがいいじゃないか。現実離れした超人ゲーマーが活躍する話よりよっぽど共感できる。

eスポーツを扱った作品も増えてきたが、FPSやプロゲーマーをリアルにかいた作品としては最高峰である。もともと興味のあるかたはもちろん、プロゲーマー? eスポーツ? なにそれ? というかたもぜひ読んでいただきたい。

PUBGという覇権を撮り逃したゲーム

漫画ででてくるゲームは架空のものであるが、PUBGという実在のゲームをもとにしていることは知っている人間であればすぐに理解できる。

これもnoteで触れられているが、かつて『PUBG JAPAN SERIES(通称:PJS)』という大会があった。これは当時、かなりの人気をはくして、PUBGというゲーム自体は好きでもなんでもないわたしですら、楽しく見ていた大会だった。

そんな大会がいろいろな事情でなくなってしまった。これについて書くと長くなるので興味がある方は調べてほしいが、これは今思うと本当にもったいないことをした。今はバトロワといえばApexであるが、その立場にPUBGがいてもおかしくなかったんじゃないかと思う。

PJCという大会も始まるのだが、PJSほどの盛り上がりはなく……このままPUBGというゲームは終わってしまうのだろうか。そう思っていたところでビッグウェーブ到来である。

大逆転の可能性? 世界王者誕生!

これはPUBGといってもモバイルのほうなのだが、なんと先日世界王者が誕生した。ご存知REJECTである。

さらにこのタイミングでPUBGmの大会が始まるのである。

REJECTがでてくるのはファイナルからであるが、グループステージのフェーズ1がなんと明日から開催! これは観るしかねぇ!

REJECT優勝からPUBGmに興味をもったかたも多いであろう。そんなかたはまさに大チャンスだ。

しかしゲームを知らないのにいきなり観戦して楽しめるだろうか? そんな不安もあるのではなかろうか。そんなかた、ぜひ『オリオン明滅す』を読んでほしい。これさえ読めばeスポーツ観戦の下準備はバッチリと言っていい。

チームや選手については知らないことも多いだろう。それに関しては大会を通じて知っていけばいいとおもう。ぶっちゃけ、まだグループステージなのでわたしも知らないチームばかりなのだ。そういう人がほとんどだとおもわれる。

PUBGにとって、これは過去最大にして最後のチャンスなんじゃないか? PUBGのファン、関係者、もっと拡散し、盛り上げていこうじゃないか。

大会という輝き

漫画にもあるように、個々のチーム、選手たちにはそれぞれの人生があり、キャラクターがあり、物語がある。全員が人生を賭け、青春を賭け、時間をかけて大会にのぞんできている。できれば全員に勝たせてあげたい。しかし勝つのはたった1チームのみ。それが勝負の世界だ。

だからこそ、大会というのはそのときしかない輝きがある。それを目の当たりにできるチャンスが、これから始まろうとしているのだ。見逃す手はないじゃないか。

『オリオン明滅す』の主人公たちの戦いも次巻からいよいよ本格始動する。こちらも同様に見逃せない。

ところで、選手個々人の物語は外部の人間にはなかなか知る機会がない。だからこそ選手やチームは配信をやってほしいし、興味をもったかたはそれを見にいってみてほしい。配信がある、というのがeスポーツがリアルスポーツより秀でている最大の部分だと、かねてから思っているので。

世界王者REJECTが誕生するまでの物語を漫画化する、なんてのもいいんじゃないですかねぇ、先生?


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