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第359回:トルコはICOしたほうが良いだろう

世界を旅する珍道中、とある事情でPCとIpadにしばらくさわれず、お仕事の効率が落ちて大変でした。涙 

先ほど手元に我が子達が戻ってきてくれたおかげで、ようやくフルスピードで仕事ができます。どれだけデバイスに支えられているか、という話ですね。

いやもちろん重要なデータは全てクラウドにしているのですが、日頃手慣れたキーボードのありがたみを感じる数日でありました。

そんなわけで先週末は、我らが暗号通貨もさることながら、トルコリラの下落が大変なことになっておりました。

トルコ発世界金融ショック、というのはないとは思いますが、本件を皮切りに新興国の通貨、特に中国市場に悪影響が出始めるとめんどくさいですね。

下記サイトとチャートをご参照ください。見事にヨセミテの滝モードに入っております。やばすぎる。

参考1)トルコリラ/円が一時、16円台まで暴落!トルコリラ急落の震源地はユーロか!?

いやーやばいですねこのチャート。エルドアンさん、トランプさんに完敗モードでしょうか。

まあ正直この下落は、ミセス・ワタナベが完全逆指値狩られてロスカット喰らいまくったのが主因のはずなので、トルコさんには全く無関係なところで資本収支にダメージが行ってしまっているのは同じ日本国民としてやや申し訳ない限りですが、チャートを見る限り、そして(政治面・地政学両面の)ファンダメンタルズを考慮する限り、しばらく下げモードは続きそうです。

トルコリラといえば、高金利通貨の代名詞として、数年前からクリックFXあたりを扱う業者が気合を入れて営業をしておりました。

ちらっと枚数で需給確認しましたが、ロング比率が90%を超えている時点で危ないな~と思っておりましたので、今回の下落は本当にお気の毒というか、かなりの数のミセス・ワタナベが今回は食らったんじゃないかと忸怩たる思いであります。

お恥ずかしながら小職も個人投資家時代、2013年後半~2015年初にかけて、ブラジルレアル建ての外債で一儲けさせてもらったことに調子に乗り、南アフリカのランドに(ロングサイドで)連日お金を払い込み続け、ハイレバだったはずが朝起きたら維持率が100%になっていた(入れていた証拠金がロスカットされて0円になった)経験がありますので、高金利通貨の魔の魅力とその破壊力は、重々承知しております。

年利10%近く、しかもレバ10倍で年利100%!?みたいな魅力には、どうしても惹かれてしまいますよね。わかります。

でもですね、ファイナンスの基礎理論からすれば、年利10%近くということは破綻リスクが10%と同率あるわけです。

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