うえはら げん🦄金融マーケットインフラ・オタク

オタクそして金融業界の探検家。金融プラットフォーマーのシンフォニー日本初期メンバー、現…

うえはら げん🦄金融マーケットインフラ・オタク

オタクそして金融業界の探検家。金融プラットフォーマーのシンフォニー日本初期メンバー、現アジア地区戦略・企画←外資金融 (ゴールドマン・サックス)20年。 金融、企業の業務効率化・フィンテック、B2B戦略など。 https://linktr.ee/gen.uehara

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ChatGPTの現在位置 〜 金融マーケットインフラ・オタクからの観点から 〜

昨年11月のリリースから一気に世界の注目を集め、日本でも今大注目の対話型AIであるChatGPT。IT業界などにいると話題に出ない日がないほどである。自分も思うところあり、金融業界でもなるべく多くの人たちが自分の手で触って試して理解したり、意見を持った方が良いと思うので登壇する機会などには一つのトピックとして話すようにしている。 そんなとても話題の対話型AIであるChatGPTについて技術的な詳細ではなく、この技術の現在の立ち位置やインパクト、そして将来に向けて考えることな

    • 組込型保険 = フィンテック? ~「Embedded Insurance 2.0」の考察~

      Finatext河端さんが以下の組み込み型保険(Embedded Finance)に関する記事で素晴らしい考える機会をくれたので共有。 Embedded Insurance 1.0と2.0記事の中でEmbedded Insurance 1.0とはシームレスに保険のプロセスを埋め込むことを可能にし、時には「保険の存在感を極力なくして意識を向けさせない保険加入」ともある。 そしてタイトルにもある「もうからない」の視点も興味深く、確かに単価の低い保険を扱えば薄利多売ビジネスなの

      • defi tokyo行ってきました:分散型金融の金融的システムの高度化

        今週は世界的web3イベントのETH Globalがまさに東京で「ETH Global Tokyo」を開催しております。こちら世界的イーサリアムハッカソンの東京イベントです。 ハッカソンも参加して見たいな、と思っていたものの残念ながらなんともならず。でもETH Global Tokyoはサイドイベントがものすごい充実しております。 その中でもやはり金融に身を置く人間としてはdefi tokyo。主に現存の金融側(#TradFi)の世界に身を置きながらも新しい金融(#DeF

        • FIN/SUM 2023 前半戦のまとめ ~冬なんて怖くない~

          今年も僕が世界で一番大好きなカンファレンスだと言ってはばからない金融庁とNIKKEI共催のFIN/SUMが丸の内で開催されている。間違いなく日本での金融・フィンテックのカンファレンスとしては最大だと思われる。まだ今週中開催なので今からでも興味がある人には行ってほしいし、セッションはアーカイブも発信されるのでチケットを持っている人は見ることができる。 そして何を隠そう。弊社Symphonyも日本ではFIN/SUMに育ててもらったともいえるほど、FIN/SUMでの過去の登壇とい

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        ChatGPTの現在位置 〜 金融マーケットインフラ・オタクからの観点から 〜

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        • フィンテックで金融も社会も豊かに
          28本
        • DXについての学び
          14本
        • Web3、メタバース、NFT、DeFiなど
          9本
        • (金融)AWS re:invent 2021年まとめ
          3本
        • 楽しい働き方について
          15本

        記事

          「金融AI成功パターン」を読んで、また保険APIハッカソンなどからも見る日本での金融イノベーション前進の形「共創」

          2月23日発売、一般社団法人金融データ活用推進協会(FDUA)による「金融AI成功パターン」早速読みました。 この本は金融でのデータ活用やAI活用の面でとても素晴らしいヒントを提供してくれるが、さらにその一つ上のレイヤー「金融でのイノベーションの形」にもヒントを提供してくれている。そして今週開催されたProtosure社、FINOLAB共催の埋込型保険APIハッカソンも同じヒントを提供してくれているのでそのような領域を探ってみたい。 「金融AI成功パターン」の本が可能にす

          「金融AI成功パターン」を読んで、また保険APIハッカソンなどからも見る日本での金融イノベーション前進の形「共創」

          デジタル庁発信の「Web3.0研究会報告書」を読もう

          毎年年末には読まないといけないものが一気にどーんと発信されたりしますが(みなさんやっぱり「今年中に」発信しよう、っていうのがあるんでしょうか?)、今年もそんな流れにもれず12月27日どー--んとデジタル庁のホームページに リンクこちら とても良くまとまった報告書です。ただし78ページの大作(このような報告書では短い方ですが)読む人が増えると良いな、ってことで思ったこと少しまとめてみます。 早速本題に入ってみるが読み始めてみると と章分けされており、盛りだくさんである。

          デジタル庁発信の「Web3.0研究会報告書」を読もう

          FTX破綻:超基礎的なまとめ(金融マーケットインフラ・オタクより)

          連日報道され世間を騒がしている米国仮想通貨交換所FTXの破綻であるが、複雑であるのと情報が細切れに出ていることもあり と、とても間違っているわけではないが、もっと大局見たほうが良いのに、と思われる意見も良く見かける。個人的に興味があり、色々読んでみたので自分が読んだものの一部の紹介とともに、超基礎的なまとめを共有したい。まずはお断りから なのでもし「これ違うんじゃない?」「この意見賛成しづらい」などあれば是非ご連絡ください。では早速 let's go! 何が起きたのか?

          FTX破綻:超基礎的なまとめ(金融マーケットインフラ・オタクより)

          web3の世界に最適なDAOを立ち上げるには?

          今までweb3, NFT, DAO, DeFiなどについて色々なnoteを書いてきたが(こちらのマガジン「Web3、メタバース、NFT、DeFiなど」参照)、実際にDAO(Decentralized Autonomous Organization - いわゆる分散型自律組織)を作ってみようと考えるとまたハードルは一気に上がる。実は現在DAOの立ち上げを検討中でしかも日本にある数々のDAOが現在避けているトークンの活用、そしてトークンでの価値交換も可能にしたいのでさらに難易度が

          web3の世界に最適なDAOを立ち上げるには?

          金融のコアの世界とDeFi (#web3)

          ここ2か月ほどweb3, メタバース、DAOなどについてのnoteを書いてきたが(以下のnoteマガジンにまとまっています) こちら自称金融マーケットインフラ・オタクである。たとえweb3の話であっても、金融やDeFi(Decentralized Finance - 分散型金融)の世界などが本丸であり、そちらについて触らずにオタクの名を語り続けることはできないと思うので早速飛び込んでみることに。ただ今回の分析については一般論ではなくあくまでも僕の持論なので賛成意見、反対意見

          DAO(自律分散組織)の可能性と地方創生:DAOについて、その②(#web3)

          こちら先週のDAO(自律分散組織)の考察に続いて2つ目(今回で終了です)。その①は👇。 ①でぼんやりと見えてきたDAOの定義。結構否定的な要素も出てきて、まだまだベストプラクティスがなく色々な人たちが「試してみている」世界。でも結構はっきりと出ていたのが そして2週間続けてClubhouseでもこのトピックでディスカッション。 報酬やトークンと法定通貨の関係やはり最初にある程度クリアしないといけないのが報酬やトークンの法定通貨との関係。やはり「働く」ということはそれなり

          DAO(自律分散組織)の可能性と地方創生:DAOについて、その②(#web3)

          DAO(自律分散型組織)のモヤモヤの中で:DAOについて、その①(#web3)

          (6月6日朝に「何か簡単にみれるものある?」の章を追記しました。) DXブームの次のweb3ブームだろうか?ただこのようなブームとも呼べる動きが色々な体験のデジタル化へ社会を動かしてくれているのは良いことだと思う。特に日本のような人口が減少傾向にある社会では不足する労働力を機械で補うというのは有効な将来の道の一つであり、機械に労働を手伝ってもらうためには色々なことをデジタル化して機械のサポートが可能な世界にしないといけない。 ただweb3を考えるときに大事なのは技術からのデ

          DAO(自律分散型組織)のモヤモヤの中で:DAOについて、その①(#web3)

          (Web3)NFTホワイトペーパーを読んで

          皆さんNFTホワイトペーパーは読んだだろうか?「Web3.0(ウェブスリー)時代の到来は日本にとって大きなチャンス。しかし今のままでは必ず乗り遅れる。」とスタートする日本の成長戦略にとても大事な草案だと思われる。ちなみにこの記事のサムネールおよびタイトルの写真は僕が実際にこのホワイトペーパーを読みながらメモを取っていた実物の印刷物である。 ちょちょちょ、ちょっとまって「うぇぶすりー?なんじゃそれ?」という人はWeb3の解説記事を以前書いているのでぜひ参考にしてほしい。 こ

          (Web3)NFTホワイトペーパーを読んで

          で、Web3って何よ?(金融マーケットインフラ・オタクの観点から)

          先日こんなClubhouseを企画した。すごくWeb3であったりメタバースについて記事を読む機会が増えたけど、自分でちゃんと説明できる?って言われると「できるかもしれないけど、たどたどしいかも」といった感じである。 自分でもちゃんと頭の中で構造化して理解したいし、もっと周りの人にも理解しながら一緒に将来を作って欲しかった。一番避けたいのは みたいな表現。技術を並べているだけで何が目的で何がされているのかが全く理解できていない。そんな意味で毎週土曜日の「DXを語ろう!」のC

          で、Web3って何よ?(金融マーケットインフラ・オタクの観点から)

          DXに対する理解やアプローチ:Clubhouse 「DXを語ろう!」1年の振り返り

          2022年も早いものでもう4月。一気に新年度突入である。といっても外資の組織にいるもので実は4月というのは自分にはあまり特別な意味は持たない。 さて、こちら毎週土曜日「DXを語ろう!」というClubhouseに参加している。毎週土曜日の23時から1時間程デジタル・トランスフォーメーション(DX)に話そうというセッションだが、毎週土曜日の夜(夜中?)をそんなトピックに費やそうというのだから、かなりやる気のある人たちの集まりである🤣。 ふと気が付いてみるともう1年そして記録が

          DXに対する理解やアプローチ:Clubhouse 「DXを語ろう!」1年の振り返り

          デジタル田園都市国家構想とは国内でのグローバル組織づくり?

          先日clubhouseでデジタル田園都市国家構想についてディスカッションする機会があり、とても興味深い気づきが自分の中でもあったのでちょっとまとめてみたい。少しでも世の中でこのデジタル田園都市国家構想についての理解と実現に向けるステップなどに興味を持って前進に貢献する人達が増えるといいなー、と思いこれを書いている。 このディスカッションが起こったclubhouseは毎週土曜日11時から有志でディスカッションをしている「DX推進ネットワーク」でのセッションで、当日も京都、金沢

          デジタル田園都市国家構想とは国内でのグローバル組織づくり?

          (金融)AWS re:Invent ③ 日系企業の場合

          さてAWS re:Invent (リンク) を見ながら金融のプレゼンどれ見ようかなーと思っていたところ。 ほほう、Snowflake様とAWS様のコンビネーション。これは面白そう、見てみよう。でもところでTFSってどこの金融機関。。。?と思いながら見てみると。 じゃじゃーん。泣」く子も黙る世界のトヨタ様じゃないですか😱😱😱!! ってことでAWS様、今度から会社名はぜひもうちょっとわかりやすく、省略しないでよろしくお願いいたします。 で?Toyota Financial

          (金融)AWS re:Invent ③ 日系企業の場合