完全栄養食、食べてみた所感

こんばんは。

私はお菓子やインスタント食品を買うとき、
多くの場合含有カロリーを見ます。
特に何を買うか迷った場合は必ず見ます。
そしてカロリーが多い方を買う。
これが割と周りの人に突っ込まれるのですが、
単純に私は貧乏性で、というか事実貧乏なので、
同じ値段当たりでカロリーが高い方が得だと思っているからです。
だから蒟蒻畑とか食べたいときはちょっと悩む。
虚無(カロリーない)じゃん!
カロリーを摂取できない食べ物にお金出すってどうなのよ。
もちろん人はパンのみにて生くるにあらず。
私もカロリーだけで食べるものを決めているわけではないので、
味的にこんにゃくが食べたければ食べますし、
その他の栄養素も必要に応じて取ろうと思っていますので、
選択に迷った際の決め手の一つというだけなのですが。
ともかく、私は迷い始めると長いので、
できるだけ迷わず決められるように
そういうルールがあると便利だと思っています。
以前ファンボックスの投稿で書いたのですが、
「マックではハンバーガーしか頼まない」もそうです。
実は意外とこういう人は多いのではないかと思っている。

そうなると当然の流れとして、私は完全栄養食に興味を持ちました。
皆さまは完全栄養食を知っていますでしょうか。
ランボーにいうと、必要な栄養素が全部入りで、
これだけ食っときゃ生きられる、みたいに設計された食品の事です。
映画マトリックスの船の中で食べてた、
ドロドロのアレみたいなものですね。
これを導入することで、
毎日3食なにを食べようか考える必要がなくなります。
基本的に料理する必要もありません。
そして最大のメリットとして、
SFやディストピアみたいな世界観に浸ることができます。
最高ですね。

昨今ではいろいろな種類の完全栄養食を各社開発しており、
広告などもよく打たれているので知っている方も多いと思います。
その中から2種類の完全栄養食を試してみたので、
それについてそれぞれ感想を適当に書いてみたいと思います。

一つ目

「ベースブレッド」


完全栄養食のパンです。
味もいくつかバリエーションがあります。
味はうまいです。おすすめできます。
ただ、完全栄養食でありながら食の楽しみを忘れない的なコンセプトのもと作られた、パンとして普通にうまい代物なので、
ディストピア感は皆無ですね…。
そして下手にパンなのでどうしても何か挟んだり、
副菜とともに食べたくなってしまって、
それやると結局洗い物が出たりするのでちょっと手間です。
まあ素パンで食べればいいことなのですし、
そういうコンセプトなのでそりゃそうなんですが。
でも一食2袋当たり約400kcalとのことなので、
これだけを三食食べてもちょっとアンダーカロリーですね。
ダイエットにはいいかもしれませんが。

あと一食350円で安い!という売り文句ですが
一般的にはそうかもしれませんが、
私はいつももらった米を食べている関係もあり食費が安くて、
一食当たり100円くらいでかろうじて生きてる限界貧困飢餓生活者なので、
350円ですらちょっと高いんですよね。
それもう私この商品のターゲットじゃないよ…。
書いていて思ったのですが、
なんでこれ以上ディストピア感を求めているんだろう私は?
人生がディストピアじゃん。
嬉しくて泣けてきた。

そして何より気になったのは、モリブデンの含有量です。
一日の推奨摂取量?みたいなものに対して、
一食当たり約400%のモリブデンが含まれています。
3食食べたら推奨量の1200%分のモリブデンを食べることになっちゃうんですが、
こんなに食べて大丈夫なんでしょうか?
ちらっと調べてもモリブデンの過剰摂取によるヒトの中毒などの情報は見つからなかったですし、(牛のはあった)
まあ日本のベンチャーの開発で、
堂々と発売されてるから大丈夫じゃないのと思いますが、
(たぶん上限値は超えていないのでしょう)
しかしそのうちモリブデンマンになっちゃうんじゃないかと心配です。
モリブデンはよく知らないけど合金とかグリスに使われているイメージの金属です。
全身をモリブデンに覆われたモリブデンマン。
ベースブレッドを食べることで変身する。
決め台詞は「元気モリモリ、モリブデン!」
これでイメージキャラクターの話待ってますベースフード株式会社様。

まあそもそも断続的に取り入れることで、栄養のベースを作る的な理念のもと作っているそうなので、そんなにこれの一本鎗で生きていくことは想定していないとも思いますが。

あとこれは別にいいのですが、
アミノ酸スコアが明記されてないことがちょっと気になりました。
広告で「サラダチキンよりも高たんぱく!」と謳っていますが、
アミノ酸スコアが低いと確か生体利用されない部分が出てくると思うので、
単純に比較できるのかなと思いました。
もし100なら100と書いた方がいいんじゃないかと思いました。


二つ目

「HUEL」


これは完全栄養食と聞いて思い浮かべるようなドロドロのアレです。
粉を水等に溶かして飲みます。
ディストピア感があっていいです。
しかもうまい。
まだバナナ味しか飲んでませんが、
ケミカルで嘘くさい人工的なバナナ味が私には好みです。
私は毎朝オートミールを食べているので、
麦の匂いが強めでも気にならないせいかもしれない。
おすすめはできるか微妙です。人による。
検索すると「HUEL まずい」というサジェストは、出ます。

お値段は一度に何袋買うかによりますが、
1食あたりだいたい250~300円くらいかな…?
(大量買いすると安くなる)
実は販売サイトのいう一食は一日4~5食の計算だそうなので、
3食換算の値段を出すのはちょい面倒なのです。
上のはどんぶり勘定なのであてにしないでください。
よくわからんが、完全栄養食の中では安いほうとの評判。
まあ私にとってはね、あれですけど。
飲むだけの奴だから何かを足したりは特にしたくならない。
というか咀嚼しないせいもあり
食事感が希薄で、作業しながら飲んだりもできますので、
なんか感覚的には食事をスキップできるみたいな。
洗い物はシェイカーが必ず出るので、
上記のパンより面倒っちゃ面倒ですが。
でも食事スキップできちゃう感がすごくお得な感じするので
個人的には気に入りました。
毎食スキップしたい。

ただ結構な量の液体を飲むことになりますので、
飲むのがそもそも大変かもしれませんね。
小分けで飲むとそんなに気になりませんが。
とか、こういうふうになってくるといよいよ
「一日3食しっかり食べる」みたいな、
従来の食事感が完全に失われますよね。
それをどうとらえるかはこれもまた人によりますが。
あと上記の咀嚼しないというのも健康上良くなさそうなので、
長期的に食事のほとんどをこれに置き換える覚悟の方は
別途ガムなどを噛む習慣をつけると良いかもしれませんね。

栄養価はまたしてもモリブデンが鬼のように入ってます。
これなんでなんですかね…
地球人類をモリンモリンのブデンブデンにしたろという
モリブデン星人の地球侵略計画の一環なのでは。
あとちょっと注意したいのが鉄が多いことですね。
サプリメントとか併用する方は気を付けないと鉄は
取りすぎると中毒症状が起きると聞いたことがあります。

あとイギリスの会社なので、発送から到着が遅く、
梱包事故もままあるようです。
これはこちらが気を付けても防げませんが。
でも伝票に「シンガポール発」とか書いてあると
こんな遠路をはるばるよく来たな…という気持ちになれます。

こちらも高たんぱくなんですが、
アミノ酸スコアは明記されていません。
ただ今原材料をみたらエンドウ豆たんぱくと玄米たんぱくが多く入ってるっぽいので、多分補いあって100くらいあるんじゃないかな?
わかりませんが。

私からはこんな感じですが、
実際栄養学に詳しい方から見てこういう商品はどうなのでしょう?
果たして本当にこれらは栄養的に”完全”なのでしょうか?
いや、さすがに完全無欠なはずはないとは思いますが…。
でも料理作るのが面倒なときとか、
カップラーメンとかでやり過ごすよりは
多少お金かかるけど健康的でいいんじゃないでしょうか。
体壊すと余計にお金かかるし、QOLが下がりますからね!
私も結局これだけで生活しているわけではなく
忙しいときなんかに飲むくらいですが、
あると楽です。

ではまた。

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