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大学で給付型奨学金を受給した成績表 ― 早稲田大学・大隈記念奨学金のケース

せっかく大学に入ったからには勉強も頑張りたい、あるいは親孝行のために奨学金をもらって大学に通いたい、という方は多いかと思います。そういった皆さんに向けて給付型の奨学金をもらう成績がどれくらいかをお示しすることは役に立つのではないかと考えました。そこでこの記事では私が早稲田大学人間科学部で給付奨学金(大隈記念奨学金)をもらった20年以上前の成績表を公開します。


1. 大隈記念奨学金とは

大隈記念奨学金というのは早稲田大学で成績上位者に与えられる給付型の奨学金です。入学時は入試の成績、入学後は各年次の成績に応じて、各学科各学年から最上位者1名が選ばれる運用でした。親の年収のしばりはありません。私は入試成績では選ばれず、学部1年次・2年次・3年次の成績で3回給付を受けました。4年次の成績は卒業してしまうので対象外です。
最新の情報はこちらを参照ください。
https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/scholarships/

2. 昔と今の成績評価の違いと制約事項

今はA・B・C・Dで成績がついてGPA計算をしているようなのですが、20年以上前の卒業生の成績証明は優・良・可の記載方式でなおかつ不可の記載はありません。今どきの方にもわかりやすいように優をA、良をB、可をCとして記載しました。不可は4年時に趣味的に取ったけど面白くなかった科目を切って1~2科目あったように記憶しているのですが、記録がないので今回は除外しています。GPAについても、当時の卒業生には算出されないのですが、これらを前提に計算しています。

3. 成績の全体像

早速成績の全体像をお示しします。
取得した単位数は136単位、受講した科目数は64科目でした。卒業に必要な単位数は124単位だったと記憶しているので、選択科目を6科目くらい余分に取っています。

  • 総単位数 136単位

  • 総科目数 64科目

GPAは3.91で、内訳はAが58 科目、Bが3科目、Cが1科目で、Dは記録がないため除外しています。繰り返しますが私の年次ではGPAが公式には算出されないので、あくまでも便宜的なものとして参考に御覧ください。

  • GPA 3.91 (非公式)

  • A (優) : 58 科目 (128単位)

  • B (良) : 3 科目 (6単位)

  • C(可) : 1 科目 (2単位)

  • D (不可) : 記録なし

ここから先は科目の分野別に内訳を記載します。

4. 分野別成績1 - 学部指定科目

学部(人間科学部)を特徴づける必修科目が多く並んでいます。このなかでは情報処理IIIA・B・Cは必修ではないのですが、高校時代からプログラミングや画像編集などに関心があったため好んで取っていました。成績評価を見ると英語Iイと英語IIイがBでした。英語は入試でも得意科目で授業も真面目に受けていたのですが、私程度の得意や真面目に取り組むというレベルではA評価を得るには不足だったということかと思います。私と違って授業以外にも英語の勉強を継続している学生も多くいましたし。

表1. 分野別成績1 - 学部指定科目

5. 分野別成績2 - 学科指定科目

学科(人間健康科学科)を特徴づける必修科目と選択必修が並んでいます。統計学IがBですが、これには反省があります。この科目は課題を解くのに困難を感じる層が割と多かったので、レポートを多くの人に見せすぎてコピーまで出回ってしまったので差がつかずに、評価が振るわなかったと予想しています。丸写しにはしないで自分でも考えてくれた同級生が多かったために、かえって私よりも成績が良かった(Aだった)人もチラホラいました。ちょっとだけ悲しかったのを覚えていますが、いまとなっては「みんな卒業できてよかったな」「統計学の理解が組織としてあがったならそれもよきかな」と思います。

表2. 分野別成績2 - 学科指定科目

6. 分野別成績3 - 人間科学テーマ科目

ここは完全に自由選択の科目群です。本キャンの授業「マルチメディア原論B」も取っていて、政治経済学部や教育学部の友だちとメーヤウにいってたのはいい思い出です。成績の方は「行動学概論」がB、「保健社会学」がCでした。これらはどちらも正直言ってかなり成績評価が厳格な先生方で、しかも期末試験一発勝負の方式なので、よほどできないとAにならない授業でした。とくにCの「保健社会学」はなんでCなのかイマイチ分からず困惑した記憶があります。結果4年間通じて唯一のCで、普段はもちろんまったく意識しませんが、改めて見ると結構悔しいです。

表3. 分野別成績3 - 人間科学テーマ科目

7. まとめ

現役の学生、あるいはこれから大学に入って勉強を頑張ろうという方に向けて、一つのご褒美として給付型の奨学金をもらう基準がお示しできればと言う思いで成績表を赤裸々に公開してみました。今回はどのように勉強に取り組んだかには触れられませんでしたが、少しだけ触れておくと出席を取らない授業にも欠かさず出席してノートを取る、分かりにくかった授業は授業後に図書室や教科書で調べたりまとめ直したりする、レポートを期限内に基準を満たしたものを必ず提出する、試験には内容暗記・理解した上で臨む、といったことをコツコツと続けたました。凡事徹底という感じですが、また別にまとめたいと考えています。もしもお役に立ちましたら「スキ」を押していただけると励みになります。

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