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第2回内科専門医/第170回(血液)/2022

第2回内科専門医試験
2022年度予想

66歳の女性。2週間前から息切れと動悸があり来院した。生来健康でこれまでに貧血を指摘されたことはなく、不正性器出血はない。眼瞼結膜は強度貧血様である。眼球結膜に黄染を認める。肝を触知せず、脾を左季肋下に3cm触知する。尿所見:蛋白1+、ウロビリノゲン3+、潜血(−)、へモジデリン(−)。血液所見:赤血球170万、Hb 5.5g/dL、Ht 17%、網赤血球15%、白血球7,200、血小板26万。血液生化学所見:総ビリルビン3.2mg/dL、直接ビリルビン0.8mg/dL、AST 20U/L、ALT 18U/L、LD 684U/L(基準176〜353)、ハプトグロビン5mg/dL以下(基準19〜170)、フェリチン46ng/mL(基準20〜120)。
この患者の鑑別診断に有用な検査はどれか。
a. 骨髄検査
b. 血清鉄検査
c. Coombs試験
d. 血清免疫電気泳動
e. 赤血球浸透圧抵抗試験

< ここから解答・解説になります >



解答

c
自己免疫性溶血性貧血(AIHA)

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283字

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