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消化器病/第65問/2022(3月)

消化器病専門医試験
2022年(3月)予想

19歳の女性。発熱とのどの痛みとを主訴に来院した。2日前から咽頭痛と39℃の発熱が出現し、市販の総合感冒薬を内服したが、症状が改善しなかった。意識は清明。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧110/70mmHg。両側の頸部に圧痛を伴う径1.5cmのリンパ節をそれぞれ3個触知する。呼吸音に異常を認めない。
血液所見:赤血球420万、Hb 12.5g/dL、白血球4,800(分葉核好中球26%、好酸球3%、単球4%、リンパ球37%、異型リンパ球30%)、血小板17.9万。血液生化学所見:総蛋白7.4g/dL、尿素窒素22mg/dL、総ビリルビン3.1 mg/dL、AST 218 IU/L、ALT 262 IU/L、ALP 512 IU/L、LDH 490 IU/L、γ-GTP 298 U/L。CRP 5.3 mg/dL。IgM-HA抗体陰性、HBs抗原陰性、IgM-HBc抗体陰性、HCV RNA陰性、IgA-HEV抗体陰性、EBV-VCA IgM抗体陽性、EBNA抗体陰性、IgM-CMV抗体陰性、IgM-HSV抗体陰性。
この疾患について正しいものを 2 つ選べ。
a. ヘルペス属の再感染で発症する。
b. 末梢血に異型リンパ球を高頻度に認める。
c. 胆汁うっ滞型の肝障害を認める。
d. 発症直後から抗EBNA抗体価が陽性となる。
e. ペニシリン系抗菌薬は禁忌である。 


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解答

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