第2回内科専門医/第229問(腎臓)/2022

第2回内科専門医試験
2022年度予想

65歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。2週間前から疲れやすさと後頭部痛とを自覚していた。2日前からふらつきも出現したため受診した。意識は清明。身長156cm、体重63kg。体温36.8℃。脈拍64/分、整。血圧172/94mmHg。SpO2 98%(room air)。胸部の聴診でIII音とIV音とを聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、血管雑音を聴取しない。下肢に浮腫を認めない。血液所見:赤血球415万、Hb 13.0g/dL、白血球8,000、血小板19万。血液生化学所見:血糖102mg/dL、Na 140mEq/L、K 2.8mEq/L、Cl 98mEq/L、Ca 8.4mg/dL、P 4.2mg/dL。安静臥位での血漿レニン活性(PRA)0.1ng未満/mL/時間(基準1.2〜2.5)、アルドステロン4ng/dL(基準5〜10)。

問題1)最初に確認すべき情報として最も適切なものを1つ選べ。
a. 便秘の有無
b. 動物の飼育
c. 常用薬の有無
d. 果物の多量摂取
e. 最近の海外渡航歴
問題2)この疾患においてU波が見られやすいのはどの誘導か。1つ選べ。
a. I 誘導
b. II 誘導
c. aVL 誘導
d. V1 誘導
e. V3 誘導
問題3)血漿レニン活性(PRA)と血漿アルドステロン濃度(PAC)が
この患者と同じ動態をとる疾患を1つ選べ。
a. Bartter症候群
b. Gitelman症候群
c. 偽性Bartter症候群
d. Lidde症候群
e. 腎血管性高血圧症

< ここから解答・解説になります >



解答

問題1)c
問題2)e
問題3)d

試験でのポイント

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1,361字

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