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「これ以上どうしろっていうの!!」ミライはホワイトベースの危機を救えるか!?~機動戦士ガンダム 第22話「マ・クベ包囲網を破れ!」感想

立坑櫓!?

ガンダムが鉱山基地にミサイルを撃ち込むこの場面、立坑櫓のようなものが確認できる。

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マクベの鉱山では地中に坑道を掘って、鉱石を採掘する「坑内堀り」の方法が用いられている。

地下数百メートルまで立穴を掘り、そこから水平方向に坑道を広げていき、鉱石を採取する方法だ。

その立穴にエレベーター機構を設置して、掘削機械や作業員、採取した鉱石を運搬したりする。通気口として利用される場合もある。

こうした立坑櫓はかつての産炭地域に遺構として残存しており、日本の近代化や先の二つの大戦をエネルギー面から支えた炭鉱遺跡として観光スポットとしても人気を博している。三池炭鉱(福岡県)や万田坑(熊本県)などが有名だ。

グフはもはやザコキャラ?

今回、ランバ・ラルの機体であるグフがたくさん登場する。

ランバ・ラルとの戦闘ではグフ1機と対峙するのに精一杯の状態だった。それが複数一気に襲ってくるわけで、マクベ鉱山基地の軍備を強さとホワイトベースの危機とを一度に演出している。

ザクと同様に、グフももはやザコキャラ扱いになっている感があるが、そこは

(1)モビルスーツの威力はパイロットによって変わるが、今回のグフのパイロットはランバ・ラルほどの手練れではない、
(2)ガンダムのコンピュータがグフとの戦闘を記憶し対策を講じている、

と考えれば、ガンダムがグフをバッサバッサとなぎ倒すのも不自然ではない。

「ブライトさん、指示を」

マーカー「ブライトさん、マゼラアタックが右翼に展開してきます。ブライトさん、指示を。」
マーカー「敵基地からの抵抗が完全に沈黙しました」
ブライト「そ、そうか、ガンダム、ガンタンクに帰艦命令。両機を収容次第速やかに離脱しろ・・・ぅ・・・」
ミライ「ブライト、コース指示は?」
ブライト「ぅ・・・ぅ・・・」
ミライ「ブライト!」
ブライト「ぅ・・・ぅ・・・」
ミライ「ブライト!」
セイラ「ミライ、まだ戦闘中よ」
ミライ「・・・誰か、手の空いてる人はいない?」
ジョブ「はい」
ミライ「お願いするわ、ジョブ!」
ジョブ「ブライトさん・・・」

この場面では「ブライトさん、指示を」とクルーがブライトに判断を求める状況が繰り返し描かれている。

ブライトの仕事は下から上がってくる情報から作戦を立て、的確な指示を現場に伝えることである。

指示がなければ最前線のアムロはガンダムを出動させることもできないし、ミライもホワイトベースの進行させることもできない。

またその指示が状況に応じた適切なものでなければ戦闘に負けてしまう。

ブライトの負っている責務は重い。戦場でギリギリの判断を迫られる。考える時間が十分とれるわけでもない。しかもその判断次第ではホワイトベースのクルーの命が失われてしまうかもしれない。そうした判断を次々こなしていかなければならない。

サイド7を出航して以来、シャアに追われ、ガルマに追われ、ランバ・ラルと対峙し、今マクベに攻撃されている。ジオン軍との戦闘の連続であるほか、アムロの家出などホワイトベース内の不和にも気の休まる暇のなかったブライト。ここにきて過労で倒れてしまった。

スパイ!?

マクベ「エルランめ、碌な情報を提供せん」
ウラガン「定時報告です」
マクベ「ん」
ウラガン「何かご用でしょうか?」
マクベ「第7に続いて第86ボーキサイト採掘基地がやられたとはどういうことだ?それなりの守備陣もひいてあったはずだろ」
ウラガン「は、それが、木馬、モビルスーツの立体攻撃は予想以上に」
マクベ「もういい。あとは私がやる」
ウラガン「はっ!」
マクベ「ミスター・ジュダック、エルラン少将に伝えたまえ」
ジュダック「は?」
マクベ「明日一日、東ヨーロッパ戦線に配備した連邦軍の動きを極力押さえるように、と」
ジュダック「わ、わかりました」
マクベ「ミスター・ジュダック」
ジュダック「は?」
マクベ「襟を直したまえ、連邦軍のカラーが見えているぞ」
ジュダック「あっ・・・」

マクベとの会話でジュダックが連邦軍の兵士でありながら、ジオン軍に連邦軍の情報を流しているスパイのようだ。

ジュダックのさらに上官のエルランもマクベと内通しており、ジュダックがジオン軍と接触している状況のようである。

エルランの階級は少将なので、かなりの上級将校である。連邦軍の内情もかなりの部分がジオン側に流れていると考えて良いだろう。

さて、ホワイトベースに鉱山基地を次々と撃破されているマクベ、イライラマックスで「もういい、あとは私がやる」と自ら采配を振るう。

果たして・・・。

「D級消耗パーツ」

アムロ「おいハヤト、133番の交換パーツを取ってくれないか?」
ハヤト「ああ。あれ?」
アムロ「ないのか?」
ハヤト「ああ」
アムロ「こないだミデアが持ってきてくれたはずだ。交換しなくても使えるけど、D級消耗パーツだから信頼性が落ちちゃうよ」
ハヤト「どこかにしまってあるんだろ。ブライトさんに聞いてくる」
アムロ「僕も行く。ほかの部品のこともあるし」

「D級消耗パーツ」というそれっぽい専門用語が登場した。

Wikipediaに「消耗部品」という項目があったのでそこから引用する。

「消耗部品は、機械要素のうちその機能を保つ上で消費され、やがては交換される性質のものである。」
「機械装置は使用に際して少なからず状態変化したり磨耗していくものではあるが、こと消耗部品とされるものではそれら機械装置の整備の過程で、一定稼働時間ないし一定経年をもって定期的に交換される性質のもので、これを交換することで機械装置の性能が一定の範囲に保たれる。逆に交換しなくても設計されたとおりの性能を満たす場合もあり、この場合には機能するがその動作は保障されない。」
「消耗部品は消耗したまま動作させ続けると他の機構に悪影響する場合もあり、例えば劣化した密閉材は漏れが生じたり密閉材の断片が潤滑液中に混入したり逆に防水の機能を果たさず浸水したりといったトラブルを招く。」(Wikipediaー消耗部品

「D級」と言っている以上は、「A級」や「B級」の消耗パーツもあるのだろう。そしてそれぞれの階級に応じて消耗の速さや消耗した場合の動作に与える影響の大きさが異なってくると思われる。知らんけど。

こうしたセリフをわざわざ入れるところに脚本や設定へのこだわりを感じる。

病床に伏せるブライト

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アムロ「あれ、ブライトさんは?」
セイラ「医務室にいるわ。何か?」
アムロ「じゃあ、ミライさんは?」
クルー「ああ、医務室にブライトさんの容態を聞きに行ってますよ」
セイラ「こんな時いないと困るのよね。サンマロに任せておけばいいのに」

ブライトが倒れ、医務室でミライとサンマロが見舞っている。ブリッジではセイラが縫い物をしながら愚痴っぽくつぶやく。

ミライ「・・・熱が下がらないわね」
サンマロ「さっき鎮静剤を打ちましたから、もうすぐ落ちつきますよ」
ミライ「あら、アムロ。何か用?」
アムロ「いえ、失礼します」

アムロは、ブライトに例の「D級消耗パーツ」の所在について尋ねようとしていたが、ブライトが病床に伏せているのを見てなにも言わずに部屋をあとにする。

ここでアムロがブライトに何も言わなかったのはブライトへのアムロなりの気遣いか。

マクベの作戦開始

ラング「バイス、まもなく奴が通過するぞ!」
バイス「全員整備を再確認しろ。金属のかけらでも持っていてはいかんぞ。ラング、時計をはずしておけ」
ラング「こいつは装備と同じ、オールプラスチック製さ」

ジオン兵がジェットパックでホワイトベースに接近、艦体に爆弾を仕掛けていく。

「金属のかけらでも持っていてはいかんぞ」と金属類に注意していたのはホワイトベースに捕捉されずに近づくためだったようだ。金属類を持っていなければ探知されないというのはどういう理屈なのかはよくわからない。

第14話「時間よ止まれ」ではガンダムが同様の作戦でピンチに陥っていたが、今回はホワイトベースが標的である。

無防備のホワイトベース

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サンマロ「あっ、な、なんでしょう、今の?」
ミライ「爆発だわ!」
ミライ「どうしたの?」
セイラ「やられたわ!」
マーカー「方法はわかりませんが、ミノフスキー粒子の射出口とECM発信機を破壊されました
ミライ「それじゃあ」
マーカー「ええ、敵の探知機に対して完全に無防備です
ミライ「それで、レーダーはどうなの?」
マーカー「無事です。なぜいっしょに破壊しなかったんでしょう?
ミライ「・・・わからないわ」
セイラ「でも、オペレーターの見落しだなんて思わないでくださいね、ミライさん」
ミライ「そんなこと・・・オペレーター、とにかく警報を。みんなを第二戦闘配置につかせて」
マーカー「はい」

ジオン兵によってミノフスキー粒子の射出口とECM発信機を破壊された。

ミノフスキー粒子は周辺に散布することでレーダー探査で捕捉されないようになる。ミノフスキー粒子についてはこれまで何度か作中でも説明があったのでわかる。

他方、ECMとは「電子妨害装置」のことで、現実にも民間や軍事で使用されているもののようだ。ネット上の航空軍事用語辞典に説明があったので引用する。

軍隊が電子機器を正常に運用できないよう妨害する事、および妨害装置。電子戦。典型的にはレーダーを妨害するものだが、無線通信の妨害を行う場合もある。また、ミサイルの終端誘導を妨害する技術も広義のECMに含まれる。(航空軍事用語辞典++ー「ECM」

どういう原理の装置なのかはよくわからないが、レーダー探査の妨害やミサイル誘導の妨害を行うものらしい。

ここはマーカーが「敵の探知機に対して完全に無防備です」と説明してくれているのでかろうじて状況は把握できる。

レーダーは破壊されずにすんだようだがこれがマクベの作戦だった。その意図は後ほど明らかになる。

ドップ編隊接近!

オスカ「来ます、ドップらしき編隊20機」
ミライ「戦闘機ね。アムロ、リュウ、あ、いいえ。アムロ、ハヤト、コアファイターを発進してください」
アムロ「あそこにもドップの編隊が」
ハヤト「アムロ、冗談じゃないぞ。これじゃあ2機のコアファイターで歯が立つ訳がない」
アムロ「同感だ。いったいどういうつもりでコアファイターを発進させたんだ?」

ドップの編隊を確認してコアファイターを出撃させるミライ。

ここで自然な流れでミライがブライトに代わって指揮を執っている。しかし、ミライが指揮官におさまる理由については作中では語られていないように見える。

コアファイターで出撃したアムロとハヤトだが、確認していた以外にも別にドップの編隊を発見する。

たった2機のコアファイターでは多勢に無勢で、戦闘にならない。「いったいどういうつもりでコアファイターを発進させたんだ?」とアムロとハヤトが愚痴をいう。

ブリッジからの指示が的確ではなく、コアファイターとの連携が全くうまくいっていない。

ブライトがいないだけでここまで連携が崩れてしまうのか。普段ブライトがうまく立ち回りホワイトベースをまとめ上げているということであろう。

オスカ「もう一度来ます。コース270、速度マッハ5、高度12000、およそ15機」
ミライ「セイラ、ガンタンクを後方に降ろして守らせたら?」
セイラ「そんなことできる訳ないでしょう!」
オスカ「第一波、12時上空!」
セイラ「アムロ、ハヤト、ホワイトベースの援護を」
アムロ「了解」
ハヤト「だ、駄目です、敵が多すぎます!」

ここに至ってようやくブリッジが別のドップ編隊を捕捉。このドップ編隊15機は後方から接近してきているようだ。

ミライがガンタンクで後方を守らせようと言い出すが、セイラが「そんなこと出来る訳ないでしょう」と苦言を呈す。

ブリッジの混乱ぶりが丁寧に描かれる。

うなされるブライト

ブライト「・・・あっ?」
サンマロ「ブライトさん、いけません!」
ブライト「・・・ブリッジへ・・・」
サンマロ「冗談じゃありませんよ、そんな体で、おっ」
ブライト「(なぜ、体が動かん?恐いのか?)・・・リュウ」
サンマロ「えっ?」
ブライト「リュウ、ガンキャノンで左翼を・・・」
サンマロ「ブライトさん」

うなされるブライトがリュウの名前を呼ぶ。こういうホワイトベースの危機の際に、リュウは何度も助け舟を出していた。

知らず知らずのうちにリュウに頼っていたブライトの心情を描いている。

ガンダム空中換装!

ミライ「ガンダム、ガンタンクのパーツを射出します。メカニックマンに連絡をして」
セイラ「ミライ、戦闘中にガンペリーも使わずこのまま空中換装をさせるつもりなの?」
ミライ「・・・いけないかしら?コアファイターで発進させたのが間違いなら、間違いならすぐに正しい方へ」
セイラ「ミライ、アムロはできるかもしれない、けどハヤトは」
ミライ「じゃあ、ハヤトはホワイトベースで換装させましょう、その方がいいわ。ね、セイラ、同時にできて」
セイラ「わかったわ」
アムロ「えっ?戦闘中に空中換装を?どうやってやれっていうんです!」

ガンダムの空中換装を指示するブリッジ。コアファイターが戦闘中にガンダムに空中換装したのは第13話「再会、母よ・・・」以来である。

アムロ「早過ぎるぞ。こっちの都合も考えてくれっていうんだ」

相変わらずブリッジとアムロ達との連携がうまくいかない。

マクベの作戦

マクベ「フフ、何のためにレーダーを残したかも知らんで。なまじレーダーがあるからこそ、自分で勝手に状況を判断して我々の網にかかってくれる」

ここでジオン軍がホワイトベースのレーダーだけ破壊せず残した理由が判明する。

ホワイトベースをドップで包囲しつつ、一箇所手薄な部分を作って逃走路を誘導し、より危険地帯に誘い込む罠だった。

ホワイトベース側はその罠に気付く様子はない。むしろブリッジが大混乱で現場に指示を出すだけで精一杯の状態だ。

「これ以上どうしろっていうの!?

マーカー「13、16ブロックに被弾」
ミライ「機関区は大丈夫?」
マーカー「はい、まだ飛べます」
ミライ「逃げ切ります!」
セイラ「あなた、逃げることしか考えないの?」
ミライ「私にはこれが精一杯よ。これ以上どうしろっていうの!?

ミライが弱音を吐いたのはこれが初めてかもしれない。これまでは他のホワイトベースきっての切れ者として振舞っていたミライだが、今回は別人のようだ。

これは責任ある判断をしなければならない立場にあるか、他人の判断に従っていればよい立場なのか、という立場の違いからくるものである。

ミライのあたふたする様子を描くことで、普段のブライトにのしかかってくる重圧がひしひしと伝わってくる。

悪役マクベ

マクベ「そうだ、いいぞ。さあ、もう少し中へ入ってゆけ・・・」

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マクベのこの薄ら笑いを浮かべる表情や下から当たる光、セリフに至るまで、この描写は完全に悪役の演出である。

ランバ・ラルやガルマ、シャアはホワイトベースと対峙する敵役として描かれているが、ここまで分かりやすく悪役っぽくは描かれていなかった。

マクベはランバ・ラルにも補給物資を送らなかったし、その意味ではかなり悪どい役回りを今後も負わされることになりそうである。

メガ粒子砲直撃!

マーカー「妙です、ドップが後退していきます」
ミライ「こんな所で?」
セイラ「あっ、急いでこの空域から離れるのよ。敵のあとを追って、早く!」

セイラが直前にマクベの罠に気付いたがときすでに遅し。

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メガ粒子砲がホワイトベースを直撃。艦内で火災も発生、大混乱である。

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アムロ「あ、あのメガ粒子砲か。い、一発で、やってやる!」

ビームライフルのエネルギー充填が完了したガンダムがメガ粒子砲に狙いを定める。

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一発で撃破。2撃目を受ける心配はなくなった。

しかし、そこに退避していたドップの編隊が引き返してくる。ホワイトベースのピンチは続く。

オスカ「・・・あっ、攻撃軍が引き返してきます!」
セイラ「とどめを刺すつもりね」
マーカー「そ、そうだ。うまくいくかどうかわかりませんが」
セイラ「え?」
マーカー「セイラさん、発煙弾のセーフティを解除して発射口内で爆発させるんです
セイラ「かなりの損害がでるけど、それで敵の目を欺ければ助かるわ、ミライ」
ミライ「任せるわ、私。ブライト、リ、リュウ、助けて・・・。ブライト、リュウ、助けて・・・」

マーカーは「発煙弾のセーフティを解除して発射口内で爆発させる」というが、このの作戦の内容がいまいちよくわからない。

「発煙弾」を使用して煙幕を展開し敵の視界からホワイトベースを隠すというものではないだろう。

ホワイトベースの発射口がどの部分のことなのかはよくわからないが、そこで発煙弾を使用し「ホワイトベースは撃墜され完全に沈黙しました、抵抗もできません」という状態だとジオン側に勘違いさせ、それ以降の攻撃は不要と思わせることを狙っていると思われる。

オスカ「あっ、レーダーから消えました」
セイラ「・・・助かったのね」
ミライ「はぁ・・・」
マーカー「これからどうします?」
セイラ「そうね、レビル将軍に援助を求めるしかないわね。来てくれればの話だけど」
ハヤト「戦況は?」
アムロ「ミライさん・・・」
セイラ「なんとか切り抜けたけど、オデッサ・デイまでに間に合うのかしら?」
アムロ「オデッサ・デイ、ヨーロッパ反攻作戦ですよね?」
ミライ「セイラ、セイラ、連邦軍のレビル将軍宛てに暗号電報を打ってちょうだい」

ブライトが過労で倒れ、突如指揮官に祭り上げられたミライ。何とか敵機の追撃は凌いだものの、ホワイトベースはマクベ基地のメガ粒子砲の直撃を受け大打撃を被ってしまう。

すっかり打ちのめされてしまい、放心状態である。

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しかし、ラスト、レビル宛に暗号電報を打つようセイラに指示。表情もキリッとした感じになる。

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このわずかな時間のなかでミライは色々と考えたはずだ。普段ブライトがどれほどの重圧の中で決断し、指示を出していたのか。その指示にただしたがっていればいい立場にいるだけではわからない指揮官の苦悩を理解したことだろう。

ミライがエラいのはこのまま意気消沈したままではなく、セイラにビシッと指示をしたところである。

ブライトが動けない今、自分が指揮しなくてはならないという責任感からの行動だ。

第22話の感想

今回はまさにホワイトベース危機一髪といった回であった。メガ粒子砲をまともにくらい、レビルに援護を求めるほかない状態に陥る。

また、会話の至るところにリュウの名前が出てきていた。リュウの存在の大きさが窺える。それだけホワイトベースのクルー皆がリュウに頼っていたということだ。

今回、ミライに対するセイラの当たりがいつもより強いのではないかという感じがした。

セイラ「こんな時いないと困るのよね。サンマロに任せておけばいいのに」
セイラ「でも、オペレーターの見落しだなんて思わないでくださいね、ミライさん」
セイラ「あなた、逃げることしか考えないの?」

ただ、これはセイラがイヤな奴で、ミライのことが嫌いだからではない。

セイラも不安なのだ。前回リュウが死に、ブライトが動けないことにセイラもまた大きな不安を抱いている。こうした不安感から気持ちの余裕がなくなり、ブライトの代理で指揮官におさまっているミライに対して当たりが強くなってしまっているだ。

セイラが他に当たってしまう様子をえがくことで、ブライトやリュウの存在がホワイトベースの中でかなり大きいものとなっていることを示している。

さて、次回はふたたびマチルダ登場である。前回マチルダが登場した回ではアムロの情けない表情が見物だった。

次回もアムロの表情や行動に注目したい。

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