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白熱の上位対決【名古屋vs鴨川】

試合前

2023年7月1日、豊橋市民球技場を会場に、
2023なでしこリーグ1部第15節
朝日インテック・ラブリッジ名古屋vsオルカ鴨川FCの試合が、15時キックオフで開催されました。

豊橋市

実は、今回の試合会場となった豊橋市は行くのが初めて。
カーナビ見ながら知らない土地を車で走るのは好きですが、思った以上に距離がありました。だいぶ静岡県寄りなんですね。東三河地方の中心地。ラブリッジ名古屋にとっても年1回の開催のようでした。

豊橋市内の「岩田運動公園」内に、今回の試合会場「豊橋市民球技場」(掲示板の地図右上の四角い緑)があります。球技場隣接の駐車場は関係車両で埋まるという話もありましたが結構空いていました。少し離れたテニス場隣の駐車場を利用させていただきましたが、こちらもまだ余裕がありました。

公園のすぐ前を通る路面電車。
路面電車は長野にはなく、車道のすぐ隣に線路があると緊張します笑。
東京に住んでいた頃は世田谷線を良く利用していたし、富山県富山市・愛媛県松山市・熊本県熊本市の路面電車は遭遇したこともありますが、最近はあまり遭遇機会がなかったので、ちょっと嬉しかったです。

スタグル

朝から飲み物だけだったので、とりあえずスタグルと言えば唐揚げ。
唐揚げのスズヒロ」さんで唐揚げ3個入り600円を注文。いつものカップに入ったようなものを想像してたら、トレー皿に割り箸スタイル。そしてデカい笑。6個入り1,000円はお得だけど、それは多分家族用。3個で良かった。揚げたてで美味しかったです。

続いて、開場して席を決めてから場外に戻り、愛知や近県で移動販売を行う「YAMA BAL」さん。インスタフォローすると、こんなかわいいシールが貰えます。

2,000円の「知多牛サンド」や、食べたことのない「エルビスサンド」(バナナとベーコンをシナモンで焼き、味付けにピーナッツバター)も心惹かれましたが、ここは日和って「厚切りベーコンときのこバター」800円。コーヒー片手に朝食でもいけそうな一品。こちらもサクサクで香ばしくて美味しかったです。知多牛やエルビスはいずれまた・・・。
移動販売車は2台あって、この日の出店にはTAKAHIROさんが来られてましたが、サッカー大好きで本当は中で試合観たいという話を作ってる間に。本当にこの試合は観ておいてほしかったくらい。名古屋のユンカー選手が来店した投稿もあったり、豊田市開催のグランパスの試合に出店されてるみたいなので、愛知周辺のサッカー好きな方は是非チェック&来店してみてください。

グッズ

アクリルキーホルダーのガチャが300円(ジェフLのユニパッチンと似た感じ。できればネーム入れてほしかった)で、番号を指定すると550円。この辺めっちゃ親切。鴨川も全選手缶バッジガチャを3分割したりしてます。地元ディスりたくはないけど、こういうところ長野も真似して欲しいんだが無理かな。
番号指定で、20番の平尾選手のキーホルダーを買いました。何故平尾選手かは、この記事の中で。

場内

横断幕掲出時間間に合いませんでした・・・。すいません。
場内に入って準備や片付けを行う場所で、試合終了後も片付けだけ入場するのは不自然かなと思い参加出来ずすいません(結構厳しいところもある)。

若干、野球テイスト漂う掲示板が正面に。

入場

本日も応援、鈴木陽選手。
10節からの3試合連続得点から、ここ2試合はゴール無し。特に上位決戦となるこの試合は、チーム内得点王のゴールが欲しいところ。

前の試合で劇的な決勝点を決めたハンナ選手がスタメン復帰。

キックインセレモニーを務めたのは、この日の試合の冠スポンサーWaphyto」の森田代表。ラブリッジ名古屋のスポンサー企業でもあり、選手の就職先のひとつでもあるようです。

両チーム記念撮影。

オルカはいつも通り、ベンチ側を開けた円陣。試合開始時は鈴木陽選手とハンナ選手のツートップ。
少し写真が暗めですが、試合開始前後は小雨が降ったり止んだりしていました。結局、本格的に降ることはなく、私も天気予報からずぶ濡れ覚悟でポンチョやカメラカバーなど雨具フル装備持参しましたが、使わずに済みました。

前半

江崎選手
神谷選手と対峙する三秋選手
高村選手
平尾選手

強力なFWがいたり、右SBがかなり攻撃に関与したり、ストロングポイントに類似点も多い両チーム。
名古屋の右SB平尾選手は、攻撃時には3バック+1のような形でWBとして外に張り出し、そこから長短のパスやコンビネーションを駆使するのが名古屋の得意な攻撃の形。
平尾選手は、開志学園時代の2020年選手権北信越大会で初めて見ました。平尾選手や北沢明未選手(日体大)、工藤古都子選手(つくば)、稲村雪乃選手(WEリーグ長野)らを擁したチームは、長野県の松商学園を5-0か6-0で破ったのですが、平尾選手は確かCBながらミドルで1得点。その後名古屋に入団し、攻撃力の高いSBとして主力に定着。パスを見ていて面白い選手の1人です。派手な金髪で目立つし笑
鴨川にとっては、4月の鴨川開催の試合(私は仕事で行かれず)で決勝点を決められた忘れられない選手でもあります。

両チーム、前半は相手FWにかなり用心しながら守備重視。
特にオルカの三秋選手は、守備の要だった松尾菜月選手が離脱した11節の途中出場以降、CBとしてかなり頑張っていると思います。

前半41分。
名古屋の長谷川選手が左サイドから上げたクロス、三秋選手が触ってコースが変わり逆サイドへ。ファーで待ち構えていたのは、元長野のベテラン高島選手。狙いすましたダイレクトシュートがニアを打ち抜き、名古屋が先制。

名古屋にとっては少し圧されていた中での貴重な先制点。高島選手は控え目ハートマーク。
実は高島選手には今年になって遭遇したことがあり、注目してはいたのですが。よりによってこの試合でゴールは勘弁して欲しかった笑。

前半はこのまま1-0で、ホーム名古屋がリードして終了。

ハーフタイム

近藤選手と高塚選手
福住選手

前節、かなりファールを受けていた近藤選手、体調不良?で欠場した高塚選手はリザーブから出場待ち。そして出場はまだありませんでしたが、先日ノジマからの移籍が発表された福住選手もリザーブ入りしていました。

ハーフタイムで、オルカはハンナ選手に代えて古舘選手。前節に続き元長野のツートップになります。
この交代の時に、一度認められてピッチ内に入ったのに呼び戻されたり、若干4審界隈に不安な雰囲気がありました。

右サイドのコンビ、高島選手と平尾選手

名古屋は後半、どのように試合を進めていくのか。

後半

鴨川ボールでキックオフ、後半開始。

47分、オルカ絶体絶命のピンチ。
スルーパスを受けた名古屋の江崎選手がゴールライン近くまで切り込んでラストパス。カバーに入っていた高村選手が触ってボールの軌道を変えるも、名古屋の市原選手が体勢を崩しながらダイレクトシュート。これをオルカGK田谷選手が二段ジャンプのような形で横っ飛びキャッチ。

両チームの得点源、オルカの鈴木陽選手と名古屋の神谷選手。
この日はお互いCBを中心とした複数人がマークに付き、この時間までは2選手からの得点は今日はないかも・・・な感じさえしてました。

59分、思わぬ形で同点。
オルカの左サイドでパスを受けた河野選手が強めのクロス。名古屋GK三田選手が弾いたボールは、そのままゴールの中へ。試合は振り出しに。

一進一退の攻防の中、徐々に名古屋が圧を強め、73分に試合が再び動きます。

平尾選手の右からのクロスを、神谷選手がダイレクトで合わせゴール。ややオルカの左の対応が緩かったとはいえ、敵ながら見事なラストパス&ゴールでした。上記の動画リンクはゴール直前からなので、是非ご覧ください。

神谷選手は6試合連続ゴールで計10得点、得点ランクトップタイに。シーズン開幕前の名古屋の注目選手として書いたり、私も注目してはいましたが・・・。ここまでとは。
しかし、この試合はここからが凄かった。

キックオフから間もないサイドでの競り合いで、平尾選手が少し痛そうだったけど試合は続行。名古屋が中盤から攻め手がなくDF→GKまでボールを戻し、再びボールはCBへ。古舘選手と齊藤選手が詰め寄り、齊藤選手がパスカット。すぐさま中央にスルーパス。

これに反応した鈴木陽選手、ファーストタッチが大きくなるも、飛び込んできたGKよりも先にループシュートを選択。

これが見事に決まって、74分にオルカが再び同点に追い着きます。
鈴木陽選手は3試合ぶり6得点目。

シュートの前後に無理をしたか、キャプテンの児玉選手とストレッチ。

スコアボード係も、急に大忙し。

同点から数分後の77分、オルカは山幡選手と河野選手に代えて、近藤選手と兼重選手を投入。近藤選手はそのまま左サイド、FWだった古舘選手が本職のボランチに下がり、兼重選手と鈴木陽選手のツートップ。

80分、少し足が辛そうだった平尾選手に代えて、名古屋は橘選手を投入。

82分、名古屋に大きなチャンス。
左サイドからのアーリークロスを神谷選手がエリア内でトラップ。反転してシュートも、オルカGK田谷選手の正面。オルカにとっては命拾いしたものの、少し守備陣が落ち着かなくなっています。

84分、オルカは並木選手に代えて高塚選手。
85分、名古屋は安部選手に代えて上田選手。
5人目と4人目の選手交代で最後の総力戦に見えた終盤、遂に逆転ゴールが。

87分、中央でボールを受けた兼重選手が粘り、CBの児玉選手にバックパス。児玉選手は左に展開し、左SBの山田選手へ。フリーになっていた山田選手の狙いすましたクロスは、鈴木陽選手と名古屋GK三田選手の中間に。そこに飛び込んだのは・・・兼重選手!

GKより先に触った兼重選手のバックヘッドがゴールに突き刺さり、この試合初めて、オルカ鴨川FCがリードを奪いました。

今シーズンのエース鈴木陽選手の同点ゴールに、昨シーズンのエース兼重選手の逆転ゴール。これは正直オルカ勝ったと、思ったんですが・・・。
ここからの名古屋の攻撃が凄かった。

ロスタイム5分。この神試合で唯一文句付けたいのがここ。
特にケガ人の長い治療も無く(平尾選手も試合を止めての治療は無かった)、試合進行上のロスらしきものはゴール時の喜びだけ。しかしオルカの3得点の内2つは同点弾で、喜びも少なくボールをセンターに戻していた。なぜこれでロスタイム5分になるのか。案の定オルカ側からは「長い」の声が。名古屋の社長さん?がTwitterで第4審判含めた審判団褒めてたけど、リードした側とすれば正直はぁ?って感じでした。

Youtube中継でも、さすがに5分は長いと感じたようです。

90分、橘選手からのクロスを高い打点で合わせた神谷選手のヘディングは、惜しくも枠の右。

90+1分、右サイドから橘選手が上げたクロスに、猛然と飛び込んだのは水野選手。ダイレクトシュートは惜しくも枠の右。

90+5分(試合動画では94分)、オルカ近藤選手のヘディングクリアを、名古屋の逸見選手がヘディングで中央へ。

上がっていた名古屋CB瀬倉選手がヘディングで競り勝ち、真後ろへすらしたボールはオルカCB児玉選手の頭上を越す形で、反転した神谷選手の元へ。

神谷選手はダイレクトで流し込み、土壇場で名古屋が追い付きます。アシストのキャプテン瀬倉選手とハイタッチ。

ところが、まだ終わらないこのゲーム。
90+5分、一発のパスで名古屋のFW江崎選手が抜け出すも、オルカのキャプテン児玉選手が間一髪ストップ。オルカは完全に冷静さを失ってる。ただサイドにクリアが精一杯で、時間を全く使えない。

90+5分、中央にいた名古屋の長谷川選手から絶妙な浮き球のパス。これはオルカの山田選手がヘディングするも、その落ちてきたボールを名古屋MF逸見選手がシュート!GK田谷選手が飛び出していて無人のゴールに向かったボールは、オルカDF三秋選手が間一髪クリア。

試合終了後

ここで試合終了。なんて試合だ。お互い「勝てた試合」「負けなくて良かった試合」の両側面あったシーソーゲーム。上位対決に相応しいぶん殴り合いでした。ただひとつだけ。ロスタイム長いよ。
3-3。翌日の世田谷vsニッパツは首位のニッパツが勝利した為、ニッパツ、名古屋、オルカの順で2カ月弱の中断期間に入ります。
神谷選手は2得点で遂にランキングトップに浮上。

冠スポンサー「Waphyto」さんの表彰は、意外にも2得点の神谷選手や先制点の高島選手ではなく、2得点目をアシストした平尾選手に。

前の試合に続き、元パルセイロレディースの2人でツートップを組む時間もあった鈴木陽選手&古舘選手。長野時代から仲良かったし一緒にいる事も多かったけど、姉妹感が強くなってきた笑

後半途中からの出場ながら好クロス連発の、名古屋4番橘麗衣選手。
試合終了後、外に出て両チームサポに本日の冠スポンサー「Waphyto」さんの宣伝(LINE登録でサイン袋での試供品プレゼント)。この後、オルカの控室にも行くと言ってましたが、その通りにオルカの選手も皆試供品持ってました笑。普段の勤務企業でもあり、名古屋ゲートタワーモールで来店をお待ちしていますとのことです。

ご本人のインスタアカウントは、現在フォロワーがめでたい数字に。

2点目の鈴木陽選手、3点目の兼重選手、GK田谷選手。お疲れ様でした。
大変な試合を終えたオルカ鴨川FCは、上記の通り3位で中断期間へ。
次の試合は8月27日日曜日。ゼットエーオリプリスタジアムで伊賀FCくノ一三重との対戦です。キックオフ17時ですのでお間違えなく。アウェーでの対戦では敗れた相手であり、伊賀も上位戦線に残っている、優勝戦線を占う一戦。沢山の応援をお願いします。

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