見出し画像

懐かしい場所と、新天地での初ゴール

2024年4月14日、前橋総合運動公園群馬電工陸上競技・サッカー場を会場に、
2024なでしこリーグ1部第5節
バニーズ群馬FCホワイトスターvsニッパツ横浜FCシーガルズ
の試合が、13時キックオフで開催されました。


何処へ行こうか

前の週は代表ウィークでWEリーグはお休みだったものの、なでしこリーグは1部2部ともに開催。そして仕事で土日とも何処へも行かれず泣。
今週こそはと思ったけど、結局土曜日は仕事や翌週の準備で終わり、日曜日は行きたい試合が各地で。

・能登半島地震チャリティーフットサル(福井市)
・なでしこ2部、山梨vsアカデミー(富士吉田市)
・WEリーグ、千葉vs長野(千葉市)
・関東リーグ、VONDS市原レディースvs日体大サテライト(市原市)
・WEリーグ、神戸vsベレーザ(神戸市)
・関東リーグ、早稲田大vs東京国際大(西東京市)

それぞれに見たい選手がいましたが、諸事情踏まえてこれらの試合を全てパスして、観戦を選んだのは
・なでしこ1部、群馬vsニッパツ(前橋市)
でした。
今年まだ、なでしこリーグ1部の試合を観戦出来ていなかったこと。
鴨川からニッパツに移籍した浦島選手に、ニッパツも応援に行くと約束はしたものの行けてなかったこと。
開催がお隣の群馬県で上記の試合の中で最も近く、思い入れのある会場だったのも加味しての決定でした。

前橋総合運動公園

この日の試合会場となった前橋総合運動公園は、5年前の4月に私が初めて群馬FCホワイトスターの試合を観戦した、思い出の地。

この年の群馬はホーム開催が榛東村やNTT図南グラウンドなどバラけましたが、1番多い3試合をここで観戦、全勝したこともあり、場所自体が強く印象に残っています。

その後、コロナで全試合無観客だった2020年を経て、バニーズと合併してなでしこ2部を戦った2021年からは、同じ前橋市でもだいぶ西寄りのアースケア敷島サッカー・ラグビー場がメインスタジアムとして使用されました。

最後に前橋総合運動公園に来たのは、2022年9月。約1年半ぶりです。

試合前

前橋総合運動公園は、東側に大きな駐車場を作ってある(5年前にはなかったけど一昨年行った時使った)んですが、バニーズの公式Xはこの日の試合告知を何もしない安定飛行。特に禁止とのアナウンスもないので、関東リーグ時代に使っていた北側の駐車場を使用。
駐車すると大きな応援の音が。ニッパツの応援かと思ったら、隣の野球場の応援でした笑。リトルリーグの大会っぽかったです。

ここに来る途中の上信越道(長野県→群馬県)の山里は桜が満開でしたが、前橋市は散り始め。綺麗でした。

到着した頃には、両チームアップが終わりほぼ引き上げ。
アウェー側ゴール裏方向に倉庫が見えますが、関東リーグ時代は公式球が2個くらいしかない上に、予備はほとんど出してくれなくて。外れたシュートが倉庫内に飛んでいき(なぜか試合中にシャッター全開)、下部組織の女の子が数分後にボールを持って出てきた時には拍手が起きたりもしてました笑。

延長がやたらとでかいスコアボード。

群馬の応援旗。

群馬スタメン。
注目は、リリーウルフ時代に初めて見たGK松本選手、WEリーグ大宮で一度現役引退し、今年復帰したDF澁澤選手。

ニッパツスタメン。
注目は勿論、浦島選手。元長野のGK新井選手が今年初スタメン。もうひとり楽しみにしていた昨年のリーグベストイレブン小須田選手はリザーブ。

選手入場・記念撮影

前半

何か、後からくっ付けた感じがするニッパツの胸番号。

浦島選手が中央に飛び込んだ場面は、群馬GK松本選手が間一髪クリア。

田村かのん選手のミドルシュート。

群馬の大矢選手が中央で合わせるも枠外。

MFの4人(5吉田選手、7蔵田選手、20村岡選手、28田村選手)に、トップ下のような形で前線にも中盤にも頻繁に顔を出す浦島選手。この5人で中盤を制圧し、試合はニッパツペース。攻撃的にも守備的にもふるまえる5人、更に小須田選手もいるとなると、今年のニッパツの中盤は豪華。

群馬の塩谷選手がニッパツゴール前に迫るも、GK新井選手に阻まれシュートまで持ち込めず。

WEリーグ大宮在籍時、脳震盪の影響もあって引退した澁澤光選手。
群馬は幼少期の古巣ですが復帰は正直驚きました。

ニッパツのDF新井選手は、今年群馬から移籍加入したので古巣対決。

蔵田選手がエリア内でシュートを放ちますが、群馬DF新田選手が飛び込んでブロック。

浦島選手が右サイドから折り返した決定機も、先程と同じく蔵田選手のシュートを新田選手がブロック。

浦島選手が蹴ったコーナーは直接ゴールに向かいますが、群馬GK松本選手がギリギリポストの上に弾いて逃れました。

ハーフタイム

前半のシュート数は群馬1、ニッパツ4。ただゴールは生まれず、0-0のまま後半へ。

後半

後半から出場のニッパツ岡選手が倒されるも、ノーファールの判定。

ニッパツが攻勢を強めていた53分。
浦島選手と河野選手のコンビネーションでエリア内深くまで侵入。

ダブルタッチで1人目を躱してシュート体勢に。

群馬守備陣が警戒したファーではなく、ニアサイドへのシュート。

これが決まり、遂にニッパツが均衡を破りました。

ベンチに向かってガッツポーズ。
浦島選手は、この得点がニッパツ移籍後の初ゴール。ケガの影響もあって開幕戦はリザーブ外でした。そんな試練を乗り越えての初ゴール。

先制された群馬、直後に中山選手からの長いパスに走り込んだ塩谷選手がシュート(何故か公式記録には塩谷選手のシュートゼロですが)、ここはニッパツGK新井選手がキャッチ。

57分、ニッパツの右からのクロスは群馬DFに当たりコーナー・・・かと思いましたが、群馬GK松本選手が懸命に走り右手で弾き、ラインを割らせず。これを髙橋選手がクリア。これにはニッパツ応援側からも感心の声が。

60分、ニッパツは浦島選手に代えて小須田選手。昨年のリーグベストイレブン同士の交代。

まだケガから復帰して間もないし、先制点を決めたところで御役御免。

65分、右サイドを突破したニッパツの小須田選手が中央へ低いクロス。

これがワンバウンドし、群馬DF澁澤選手の体に当たって更に手に当たってしまい、PKの判定。すぐにチーム得点王の河野選手がボールを拾い上げ蹴る気満々。

GKの逆を突いたシュートが決まり、ニッパツに追加点。

河野選手は、このPKでリーグトップタイの4得点目。

0-2になった後も試合はニッパツのペース。直後には群馬の連係ミスから小須田選手が左サイド深く侵入し、岡選手にラストパス。

岡選手のシュートはGK松本選手が足でセーブも、バウンドしながらゴール方向へ。そのままなら入っていましたが松本選手がギリギリで掻き出し3失点目は阻止。ずっとボールから目を離さずに追い続けた渾身のセーブでした。

群馬がエリアで混戦に持ち込むも、シュートには至らず。

試合終盤に差し掛かり、ベンチワークも活発に。

クロスを顔面で受けてしまったニッパツDF渋谷選手が起き上がれないアクシデント。急遽中居選手が交代出場。

タイムアップ。群馬0-2ニッパツ。
後半のシュートは群馬1、ニッパツ8。
群馬は相手ゴール前までボールを運んでもニッパツ守備陣にシュートを阻まれる回数が多く、試合通じて2本では勝ちは遠い印象でした。

試合終了後

ニッパツ勝利のダンス。
新井選手は初先発、浦島選手は初ゴール。見たい選手が出場して活躍したのもあるけど、自分たちのやりたいサッカーをある程度体現した上での勝利で喜ぶ選手やチームの姿を見るのが、サッカーを観戦する上での喜びのひとつでもあります。

で、いつもだとアウェーチームはこの辺でまったり片付けとかダウンとかしながらサポーターとまったり話をしたり写真撮ったりしてるんですが、この日は早めに引き上げ。あれ、しまキャプテン(鴨川時の浦島選手の呼び方)とは会えず仕舞いか、残念と思いスタンドから出ると、外でニッパツの記念撮影が。

現地で見て「ニッパツって毎回こんなんやってるの!?」と思ったら、この日は特別だったんですね。

こっちは公式ではないので一般の方の顔は隠します。大久保つくし選手が女の子をガン泣きさせてしまい、皆にイジられてました笑

そして、いるのバレてた笑
初ゴール記念を1枚撮らせてもらいました。そして浦島選手から、この日の約1時間後に大一番(INACvsベレーザ)で先発する大親友、鈴木陽選手に向けてロナウジーニョポーズまで。
鈴木陽選手はこの日は存在感を示し惜しい場面もあったもののノーゴール。その後、2節後のセレッソ大阪ヤンマーレディース戦(4/21)では先制ゴールを決め、同じく新加入の神谷選手と並ぶ今期3得点となりました。

そして、桜散る前橋総合運動公園、さようなら。また会う日まで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?