U20ワールドカップ注目選手(1)大山愛笑選手

「FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022」
先日始まりました、世界大会。おっさん世代には「ワールドユース」という呼び名の方がしっくり来ますが、世代別の頂点を決める大会も全てワールドカップに名称が統一されました。
U-20女子日本代表は、初戦でオランダ代表と対戦し1-0で勝利。

松原渓さんの記事を貼らせていただきましたが、この世代はかつて松原さんが「ダイヤモンド世代」と呼んで期待した世代でもあります。その世代の晴れ舞台。楽しくて仕方ないだろうなあ。

上記2つの記事で大きく取り上げられているのが、現在、日テレ東京・ヴェルディメニーナ(長い)に所属する大山愛笑(おおやまあえむ)選手。
既にベレーザでも試合に出て4年。昨年の皇后杯でのメニーナ躍進の中心選手の1人でもあり、知っている方も多いと思います。

2019年

この年は、長野県民にとっては台風19号で甚大な被害が発生した忘れられない年ですが、私にとってはそれに加えて、応援していた地元のパルセイロレディースが降格、前年終了後に群馬に移籍したGK小高愛理選手の応援に群馬FCホワイトスター(現、バニーズ群馬FCホワイトスター)の観戦に行き始めたり、前年の国体長野県代表に参加していた選手の応援で、パルセイロレディースの下部組織「AC長野パルセイロシュヴェスター」の応援も始め、前年から倍増に近い年間試合観戦60試合超となる、サッカー応援一色の年でもありました。その2019年、対戦相手として何度も見たのが大山選手でした。

西が丘の桜

4月に行われた、なでしこリーグカップのベレーザvsパルセイロレディース。ワールドカップ開催年の関係でベレーザから多数代表選手が選出され不在の中(パルセイロレディースは横山選手のみ招集)、メニーナから数選手がベレーザに呼ばれていました。この時は大山選手は後半途中からの出場で、上手い選手だなとは思いましたがそれほど衝撃は受けませんでした。

大山愛笑選手

5月。
関東女子1部、群馬FCホワイトスターvs日テレ・メニーナ。この試合は3-0で群馬が勝利。メニーナはこの年序盤から調子が悪く、この試合でもシュートゼロ。記録だけ見ると群馬の完勝に見えます。しかし実際は支配率は体感70%くらいでメニーナでした。メンバーの半分くらいしか遠征参加出来ず、打っちゃいけない縛りでもあるのかというくらい、攻め込んでもシュートを打たなかったメニーナ。ポゼッションの中心が大山選手でした。キックオフ時は、あ、ベレーザにいた選手だ。くらいだったんですが、試合を見てるとマークが密着していなければほぼ100%長短のパスを綺麗に通す。走る味方の足元にピッタリ。ナニコレ。小野選手?ピルロ??いや宮間あや選手???ヴェルディ/ベレーザの関係で澤穂希2世という呼び声もあったそうですが、私的には宮間選手かなあ。

後で調べたら、憧れの選手の中に宮間選手もいるみたいでした。小学校の頃は男子のヴェルディジュニアで活躍していたようです。

※画質が悪くて酔うかもしれません。

この5月の試合を見て、あぁこういう子が将来代表選手になるんだなあってしみじみしたものです笑。

6月Uスタでの練習風景

6月。
なでしこリーグカップ、AC長野パルセイロレディースvs日テレ・ベレーザ。4月のアウェーでは3-0で快勝したパルセイロレディースでしたが、この試合では田中美南選手のハットトリックを含む1-5とフルボッコにされました。
今もパルセイロレディースに所属する風間選手と川船選手の公式戦デビューだったと思うのですが、この試合に大山選手はベレーザで先発出場。1-5になった75分辺りで御役御免となりました。

7月。もう何か毎月会ってる笑。
関東女子1部、メニーナvs群馬。メニーナのメンバーが揃い、群馬の主力が色々あって数人欠けたこの試合。ヴェルディグラウンドへ前半終わり際に私が到着した頃には勝負は決まってました。前半で6-0(結果は8-0)でメニーナの圧勝。大山選手の巧さと、当時中1だった松永選手(現在はU17女子代表)のドリブルが無敵状態でハットトリック食らったのが強烈に印象に残りました。

8月。
さすがに仕事で行かれませんでしたが、前橋市で開催された真夏の大会
「XF CUP 2019 第1回 日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)」
グループステージで、AC長野パルセイロシュヴェスターと日テレ・メニーナが同居。0-8でメニーナが格の違いを見せる結果となりました。

↑当時の自分の引用リツイート。

10月。
台風19号で甚大な被害を出し、試合日程も大幅に変更となったパルセイロレディースは、降格が目前の中、アウェー西が丘でベレーザと対戦。練習場が水没し各地を間借りして練習する状況で勝てるはずもなく、1-4敗戦。大山選手は長谷川唯選手との交代で後半途中から出場。

11月。
自動降格をギリギリ回避したパルセイロレディースだったが、11月10日と16日の入替戦A&Hを戦い、1-1の引き分けながらアウェーゴール差で降格。休む間もなく、翌週23日には佐久市陸上競技場で皇后杯2回戦。相手は日テレ・メニーナ。

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右は今回のU20代表でも一緒の土方選手。

年6回目にして初の、「メニーナの大山選手」vsパルセイロレディース。試合はパルセイロレディースが前半に横山選手のゴールで先制、後半には鈴木陽選手のゴールで追加点。メニーナは土方選手のゴールで1-2に詰め寄るものの鈴木陽選手の2点目で勝負あり、3-1でパルセイロレディースが勝利。

皇后杯2回戦メンバー

画像から公式記録に飛べますが、この時のメニーナの面子は面白いなあ。今回のU20代表には野田選手、岩崎選手、大山選手、土方選手、山本選手の5選手が参加しています。

当時のツイート。
松永選手はメニーナ&U17代表、後藤選手は早稲田。ケガなければ今回も候補だったと思うんだけどなあ。柏村選手は昨年ケガかな。先日のXFカップには出場していたようです。

その後

昨年末~今年正月の皇后杯でのメニーナ快進撃は、記憶に新しいところ。

1回戦のCharme戦では1得点(決勝点)1アシスト。
アシスト凄いですよ。土方選手の走る先にドンピシャ。

2回戦のSEISAレイア戦では、ボール経由を狙われたりするも2アシスト。

3回戦のハリマアルビオン戦ではスルーパスでPK獲得の起点に。

4回戦ではWEリーグ首位のINAC相手に守備で貢献。

準々決勝のVENTUS戦では、松永選手がぶっこんだこぼれをミドルで1ゴール。あと後半35分の土方選手への置きパス(→松永選手ゴール)が秀逸。

1回戦から6試合目のメニーナは、4回戦から登場のジェフレディースと疲労度が違っていた上に、年明けのU-18選手権と日程が被り(結局U-18はU-15近いメンバーが出場)問題視されたりしました。

2020年には、コロナで変則開催になった関東女子1部での優勝を最後に、メニーナは関東女子1部からアナウンスなしの脱退(U-18女子リーグが新設?)。大学生や大人の選手とメニーナの選手が相対するのも関東女子1部の見所だったと思うのですが、世代を超えて戦う舞台は皇后杯だけになったのかな?
大山選手は現在高校3年生。U-20ワールドカップ後には、ベレーザ、そしてフル代表への挑戦となります。小学校の頃のインタビューで語ったように、なでしこジャパンで10番を着る日が来るか。個人的には、皇后杯の後くらいにフル代表試してみても良かったんじゃないかと思ってます。
先ずはこの大会での活躍。ベレーザでのポジション確保。フル代表への挑戦。もしかしたら海外挑戦。今大会も今後にも注目して間違いないと思います。

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