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歩きスマホは追い抜くのも一苦労


チンタラ歩くのが悪いのではない。
私のペースで歩かせてくれないのが悪いのだ。

これは、かの有名な物書き、Jin Sailgenkait A Lowの言葉だ。

そう、我々はチンタラ歩く人に直接イライラしているのではない。自分の持つペースで歩けないことに対し腹を立て、その原因であるチンタラーにイライラするのだ。(根拠は無いのだ)

さて、その上記の情報を踏まえた上で、昨今問題になっていることがある。
そう、歩きスマホだ。
歩きスマホは危ない。
都心で暮らす限界太郎には、危うくぶつかりかけた経験が幾度もある(無論、歩かないスマホ側だ)。

前から来ると大変危ない歩きスマホだが、実は自分の前を歩く時も、非常に厄介な存在である。

何故なら彼らからは、行きたい方向を読み取ることができないからである。

そもそも我々日本人があの都心の混雑している駅でぶつからないのは、向かい合う者同士(ないしは横から来る者同士)で互いに相手の要求を瞬時に理解して、譲るか譲られるかしているからだ。

相手の重心が少し左に偏っている。自分に対して少し右側にいる。顔は正面を向いている。しかし、目が少し左側を見ていることから、相手は自分の右側を通りたいのだろう。それなら自分も相手の左側を通ろう。

という状況判断を(無意識にせよ)行っているのだ。
目の前を自分と同じ方向で歩いている人を追い抜く際も同様だ。

重心が少し右側に傾いている。右側には壁が続いているから、壁に沿って歩きたいのだろう。それなら自分は左側を追い抜こう。

という具合だ。(人に依るとは思うが)
それを踏まえた上で、歩きスマホはどうか。

重心は少し右側に傾いている。だが、少し左前に向かって歩いている。恐らく左側を歩きたいのだから、右側を追い抜こう。
……おっと、何故か右側に寄ってきた。それなら左側を……えっ?今度は左側に寄ってきた。もー、どっちに行きたいんだよー!

といった具合に、歩く方向に集中していないが故に歩く方向が定まっておらず、そのくせスマホに集中しているために歩く速度は遅い。
追い抜きたいのに追い抜かせてくれない、非常に厄介な存在なのだ。

歩きスマホを犯罪として検挙できる法律が欲しい。

と、歩きスマホの後ろをイライラウロチョロしながら思ったのでした。

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