俯瞰する

こんにちは世界、元気?

僕の見る世界は、みんな疲れ切ってるように見えちゃって、なんだかこっちも暗くなるよ

ままならないね、「沈んでたって仕方ない、明るくいこうぜ!」ってつい言ってしまいたくなる。でもそういのって、毒でしかないもんね

ずっとお日様浴びてたら焦げてしまうし、日陰で縮こまる時間がどうしても必要だよね

仕方ない、僕は僕で知らん顔するしかないか

一緒になってしょぼくれるほうが、よほどタメにならないし

さて、何を話そうか

勉強の話でも良いかい?ちょっと思うところあってさ

僕は、勉強が嫌いさ

何のためになるかもわからない課題を与えられ、言われるがままにそれに取り組む

時折実力を測られて、持ち点100点から引かれる形で、どれだけ劣った部分があるかをジャッジされる

くだらない、反吐が出る

でもさ、やらされていることを、少し俯瞰して考えてやると、ちょっと面白い

デザインの勉強してるんだけどね、指定されたモチーフを元に絵を描くのが主な内容

絵を描くと言っても、より写実的に描けていれば良いわけでも、面白いアイデアが詰まっていれば良いってわけでもない

指定された条件の元、何を伝えたくて描いたものなのか、意図を誤解なく伝えられる内容になっているか、より適切な色、カタチ、表現はないか

そんな視点でジャッジされるんだけど、えらい難しい。よく下絵を煮詰めてないのを指摘される

でかい画面に絵の具と筆で描くから、描画する時間も必要になってくる。下絵ばかりに気を遣ってられない

毎回、不甲斐ないなって気持ちで制作を終える、みんなそうだ。自分の作品の出来栄えに、自信を持って提出した試しがない

そんな折、不意にロゴデザインってかっこいいよな、やってみたいなと思って、本を買ってみた

ロゴデザインを作る上で、クリエイターがどんな手順を踏んで、どんな意図をもって作成したか、そんな内容が実例を元に掲載されている

ロゴデザインを作るとき、まずヒアリングを元に沢山の案が生み出される(ここは予算によって変わるんだけど)

いくつもの案から方向性を絞り込んで、少しずつ案の内容も具体的にしていく

最終的残ったものを更に仕上げたら完成ってのが大まかな流れらしい

何種類も案を出してやって、何度も何度も改良を繰り返す。実際に描き出す時間の何倍もの時間を、それに費やす

これを見て、思った

下絵を描いて、それを改良して、実際に紙に描画する。普段やってるこれは、プロの現場でやってることに、慣れるための課題なんじゃないかと

一緒に取り組む仲間の隣に絵を並べて、それで先生からの講評を頂いていると、つい絵の出来栄えばかりが気になって、他に比べて下手か上手いかってところにしか、目が行かなくなってた自分に気がついた

たくさん図案を出して、その中から厳選して、それを更に洗練する、この一連の流れが一番大事であって、絵の上手い下手は別に大した問題じゃないんだなって

これ、同じようなことをずっと前に言われたの、書いてて思い出したよ。そういえばそうだった

今これにちゃんと気づいてさ、やっと「そういうことなら頑張るか」って、前向きに取り組む気持ちが湧いてきたんだ

こういう、課題の本質ってのに気づいた時に、勉強って面白いなって、そう思う

僕は、本質的に勉強が好きなんだよ

試験の点数でしかヒトを判断できないこの世界の制度が嫌いなだけで、僕は学ぶのが好きだ

人間、根本的に学ぶのが好きなはずなんだよね。そうじゃなかったら、こんなに頭デカくならないし

今、世界がちょっと素敵なものに見えてる

何者でもないから、足りてないから、このままではいけないから、そんな後ろ向きな動機じゃなくてさ

やっと自分に出番が回ってきたような、気がして、やっと好きにやって良いって言ってもらえた気がして

ならその声に応えたい、そんな風に思うんだ

今日はこの辺にしておこうか、それじゃあまた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?