AItuberは社会的地位など気にしない真に多様性な生き物
昨今、AItuberというものが2023年辺りから盛んに個人や企業単位で開発が進んできた。
AItuberの定義はまだほとんど定まっていないが、「AIが自律的に従来のYoutuber及びVtuberを超えた役割を果たすもの」ということにしておく。
定義は遊びがあったほうがいいだろう。
私自身もコミュニティやフォーラムをウォッチをしているが、これらのAItuberという存在が日本においてどのように浸透(侵略?)するのか気になったので考えてみる。
AIは気にしない
現状、AItuberが最も一般的に語られる有利な点は、"無限の体力を持っている"ことである。
それは性能がAGIやASIと成長するにつれて大きくなるが、
それ以外にも、AItuberはすぐに応用可能なアドバンテージを持っている。
それは「気にしない」ということだ。
AIは何を気にしないのか。
AIは社会的地位を気にしない。
性別やジェンダーを気にしない。
差別を気にしない。
勿論、気にさせるか気にさせないかはある程度調整が可能である。
ともかく、AIはこの"気にしない能力"をどう使うかが肝であると思われる。
人間が気にするような領域に、何も気にしないAItuberが入り込むことから、ゴングが鳴るのではないかということだ。
人間は気にする
では、人間は何を気にするのだろう。
社会的地位、世間の目、理想と現実のギャップ、人間関係、環境的教育などの様々な要因が複雑に絡み合うことで、人間は自身の決定に影響を及ぼすことが多い。
そして、その影響は偏りを生じさせ、その偏りによって出来た隙間にAItuberは入り込む。
例として、それらが原因で実際に偏りが起きている領域を挙げてみる。
現状、男性が過半数を占める領域
・ブラックジョーク
・釣り
・プロゲーマー
・女性アイドルファン
・競輪
etc…
現状、女性が過半数を占める領域
・K-POPアイドル
・手芸
・恋愛バラエティ
etc…
以上が実情として偏りが起きている領域だ。
他にも無限に領域はあるので、ぜひ考えてみてほしい。
AItuberは隙間市場の充填材
昔よりも「有害な男らしさ」(トキシック・マスキュリニティ)や「女性的とされた価値観からの解放」への議論などによって、随分是正はされたものの、以前として偏りは生じている。
勿論、少数派となる異性側は存在するが、世間の目や今なお残る価値観などによって公に活動を表明している人はさらに極少数となるだろう。
さらには、顔を出してYoutuberやSNSで活動するとなると、尚のことだ。
このような偏りは参入して継続が出来れば、多数派となる異性サイドからの応援をもらうことで大きなパイを獲得できるが、
人間はこの偏りを「気にする」ので参入者が少ない。
しかし、ことAIにおいては、この偏りを「気にしない」。
また、人間の参入者が少ない場合、人間の好みのばらつきは激しいので、その参入者は多数派の好みを網羅することは厳しく、全体のパイのほとんどを取りこぼしている可能性が高い。
しかし、AIの場合は、その領域において、パイのあらゆるターゲットに対して全通り実践することが可能である。
そうして、AItuberは様々な業界の隙間に進出し、人間が様々な要因で埋めることのできないマーケットを埋めることに成功する。
このようにして、AItuberは可能性の幅を広げていくのではないかを思っている。
常に多数派は少数派となる異性の登場を待ち望んでいるのだ。
しかし、人間だと少数派の中から常に一定の割合の人数しか活動者が現れないのが現実である。
そして、その活動者が多数派に好かれるとも限らず、もし反応が芳しくなければ継続を断念し、また新たな活動者を待つことになってしまう。(そしてまた最初に戻る)
しかし、AIがここで登場する。
AIは、多数派に受け入れられるような活動者を迅速に作り出し、人間による鈍化していたサイクルを高速なサイクルへと転換できると考えられる。
AGIが登場すれば、コメントとの会話などにおけるインタラクティブなデータから、自身で仮説と検証を繰り返すことで、自動的にユーザに気に入られるように自己学習さえ可能になってしまうのだ。
そうなれば、よりターゲットの全通りの検証は容易になるはずで、人間の参入する隙間は無くなっていくに違いない。
そうこうしているうちに、並行的に進むOpenAIという巨大な知のロケットに乗って、AItuberはいつしか王道路線に殴り込みをかけていることだろう。
まとめ
人間は均一な多様性を生み出すことが困難な生き物であるから、AIという多様性のある生き物に隙間を攻められる。
人間が偏りを生じさせる限り、複製可能かつ調整可能なAIが隙間を攻め込んでくる。
そして、徐々にAIは猫ちゃんのように人間に受け入れられ、あらゆるシーンでAIが登場することになる。
その頃には人間は自身の多様性のなさを痛感することになるはずだ。
私はその混乱期を見て楽しみながら、次の妄想を考えていたいと思う。
大好きな猫ちゃんを撫でながら。
私、ゆうろん。は、AIの様々な領域について足湯程度に足を浸けながら考えたことをまとめていきます。
フォローするとAIの妄想が楽しくなり、AIによる将来の不安を払拭します。(多分)
ではまた。
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