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令和の大修理

新元号「令和」が発表され、早いもので3週間が経過しようとしています。「令和」という元号にそれぞれの見解が有ろうかと思いますが、約10数年に渡る保存修理事業が、本年度より本格化する大安禅寺にとってみると大変意義のある発表でした。

「令和の大修理」

この大事業は、先代である祖父の代からの悲願であり住職も長年その思いを背負いながら大安禅寺の護持護法に尽力してきました。手前味噌ですが、その苦労してきた姿を幼い頃から見て来たので、自分の代でその事業を引継ぎ次の時代に繋げていく重責に最初は正直戸惑いがありましたが、現在は名誉であり私の使命として全うしたいという強い思いで臨んでおります。

それでも、日々の打ち合わせと現場立ち合いを通して事の重大さをヒシヒシと感じながら、また1期工事の為の本堂内部などの引っ越し作業は慣れないことばかりで心身ともに疲労困憊・・・。

また修理事業の為とは言え、工事車両の動線や足場の敷地確保に伴う本堂前の庭木・庭石の撤去(伐採・移植・剪定)の作業では長年大安禅寺を見守ってきた霊草霊木の伐採される様子には、胸が締め付けられて自然と涙がこぼれました。

その尊い命に報いるためにも、事業の成功を目指して精進あるのみです。

※玄関前の様子

※本堂前の様子

※客寮前の様子

※業者の方と一緒に大物のお引越し

※物置においては次から次へと知らないものが出てきました。改めて360年分の引っ越しをしていると実感

しかし、引っ越しをする中で大安禅寺の歴史を新たに知ることも多く有り、触れる度に大安禅寺の文化遺産としての価値を改めて学べることはここに住しているモノの特権でもあります。この価値を、これから工夫してあらゆる形で発信し、福井の多くの皆様にできるだけ知って頂き、誇りへと変えて頂ければと思うと、やる気も湧いてきます。

まだまだ、始まったばかり思い通りにはいかないことばかりですが気張っていこう!!


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