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君たちは2023年をどう生きるか?――12月後半のゲンロンカフェをまとめました!

ども!ゲンロンの青山俊之です。2022年、今年はロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相銃撃事件をはじめ、歴史的にも大きな出来事が起こりました。コロナ禍も去っているとは言い難い状況、加えて世界情勢と連動したインフレと円安。あいも変わらず先行きの見えなさにどことない停滞感や不安が続いているように思います。

ぼんやりとした不安ですが、とはいえ、それはいわば気分だということもまた事実。どことない気分をつくる空気をことばにし、気持ちを整える。ゲンロンカフェで交わされるトークはそんな小さな一歩を後押しするはず。激動の一年を振り返るゲンロンカフェのラインナップ、どうぞお見逃しなく!

12月後半のゲンロンカフェ

12月20日 (火) 19:00〜
三浦瑠麗 × 東浩紀 × 上田洋子
女性言論人の困難と力──『孤独の意味も、女であることの味わいも』文庫化記念

女性言論人として活躍してこられた三浦瑠麗さんに、ゲンロンの東浩紀と上田洋子がお話を伺います。

論壇という世界では、数の上で男性のほうが優勢な時代が続いています。女性の社会進出のほうが、男性よりも後に始まったという歴史的な条件はあるのですが、それにしても女性の言論活動には、「女性枠」といったイメージが避け難く付き纏ってきました。そんななか、三浦さんは言葉を多様に操り、ときに政策に対しても意見を提示する、世論をリードする言論人として広く活躍しています。三浦さんが女性的な感性も大切にしつつ、「女性枠」を超えていく姿に、勇気づけられる人も多いでしょう。

この11月、東大は女性教員比率を25%まで引き上げることを発表しました。林香里副学長は朝日新聞のインタビューで「プロジェクトの大前提は意識改革」と述べています。活躍する女性が増えれば、日本の意識は変わるのでしょうか。

三浦さんの自伝『孤独の意味も、女であることの味わいも』でも、保守的な家庭に育ったことや、学校でも変わった子どもで疎外感を味わっていたことなどが描かれています。「理解されない」孤独を抱えて、三浦さんという女性言論人がどのように道を切り開いてきたのか、じっくりお話を伺いたいと思います。

そもそも、三浦さんが著書に書いているような孤独を味わうのは女性だけなのでしょうか。言論人として生きることとはどういうことなのか、問うてみたいと思います。(上田洋子)

12月25日 (日) 14:00〜
さやわか
さやわか式☆ベストハンドレッド2022

今年のクリスマス。ゲンロンカフェでは、あの狂気の企画が開催される…… 今年もやります! さやわか式☆ベストハンドレッド2022!

尋常ならざる広さと深さであらゆるコンテンツを網羅し、余人の追随を許さないさやわか氏が、1年間を通して目にしたあらゆるコンテンツから100個を選び抜き、ランキング形式で紹介していく超人気企画。マンガ、アニメ、ゲーム、文学、音楽、映画、演劇、ライブ、スポーツ……などをすべて一緒くたにして、一切の政治的配慮なく、体力と気力の限界を超えて縦横無尽に語り尽くす。

カルチャーとはなにか? コンテンツとはなにか? 社会とは、人間とはなにか……? アスリートのようなストイックさで数多の作品群に向き合うさやわかさんが、全身全霊をもって2022年のいまに迫っていく。

このイベントを見なきゃ今年は終われない! ゲンロンカフェにアッセンブル!

12月26日 (月) 19:00〜
斎藤哲也 × 山本貴光 × 吉川浩満
「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!

2022年の人文書を総ざらい! 現代社会や世界のあり様を浮かび上がらせる、注目の「人文書」を徹底紹介!

博覧強記で知られる斎藤哲也さん、山本貴光さん、吉川浩満さんによる「人文書めった斬り!」イベントが今年もゲンロンカフェで開催されます。今年刊行された数多の人文書から3者が膨大な選書リストを作成。オススメの人文書を次から次へと紹介しながら縦横無尽に語り尽くします。ゲンロンカフェ年末恒例の人気シリーズです。

イベントの最後に決定される「人文的大賞」も恒例の注目ポイント。昨年は著者部門として川添愛さん、書籍部門として三中信宏さんの『読む・打つ・書く』が選ばれました。今年の大賞のゆくえは果たして…?

読書家、作家、ライター、編集者、書店員、出版関係者…… 本を愛する人々が集う、ゲンロンカフェの人文忘年会! どうぞお楽しみに!

12月29日 (木) 19:00〜(会場観覧満員御礼!)
辻田真佐憲 × 西田亮介 × 東浩紀
「21世紀」は2022年から始まった!──戦争、コロナ、AIとSNS、激動の1年を振り返る

時代精神としての「20世紀」は、第一次大戦開戦の1914年、あるいはロシア革命の1917年から始まると言われることがあります。それに倣えば、時代精神としての「21世紀」は、後世この2022年から始まったと言われるかもしれません。

2月24日のロシアによるウクライナ侵攻、7月8日の安倍晋三元首相暗殺、そして10月27日のイーロン・マスク氏によるツイッター社買収など、今年は時代の曲がり角になる大事件が次から次へと起きた年でした。メタバースが喧伝され、イラストAIが爆発的に普及する一方、年末にはFTXの巨大破綻があり暗号通貨への期待にも冷や水が浴びせかけられています。他方で2020年から続くパンデミックは、欧米と中国をあたかも別の並行世界のように変えてししまいました。日本と世界の政治はどこに行くのか、技術と社会の関係はどう変わるのか、多くの論点が目白押しです。

ゲンロンカフェ恒例の年末徹底総括イベント、今年は2年ぶりに辻田真佐憲さんと西田亮介さんを迎えて開催します。有観客開催は3年ぶりということもあって、すでに会場観覧は満員です。けれども、やはりこのイベントを見ずして年は越せません。配信でぜひご参加を!


そのほかのご案内

SF創作講座(第6期)の10回目授業(菅浩江×溝口力丸(早川書房)×大森望)は、12月23日(金)19:00-23:20にかけて実施されます。22:20~予定されている実作講評会は受講生以外の方も、YouTubeでもご覧いただける予定です。


年末年始、鋭意準備中の企画をお楽しみにッ!

2022年も残りわずか。わたくし青山は、早くも年の瀬モードになりつつあります。とはいえ! 実はゲンロンでも年末年始にかけて、みなさまにお楽しみいただける企画を鋭意準備しております。そのなかには、青山含む、大学院生チームが「ヤングゲ◯ロン」なるグループ名で表に立つものもあるとかないとか……。さらに、みなさまにもお得にゲンロンのコンテンツをお楽しみいただけるものがあるとかないとか……。

ぜひ、ゲンロンのコンテンツに触れて、少しでも気分を上げていけるようなものがお届けできればと思っておりますっ! では、続報をお待ちください。ではでは早いですが良いお年を〜!

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