牛久沼コブハクチョウまとめ2022(その3)
○灰羽親子を襲ったアクシデント
灰羽5羽は両親がしっかりしており、無事育つかと思われた。
しかし7月、1羽が脚をケガする。
ケガの原因として考えられるのは、船溜りで夕立のような突然の嵐に遭い激しく揺れ動く船や漁具などに巻き込まれたこと。
船溜りになるくらいなので、普段は他よりひときわ波が穏やかである。そのためハクチョウが好んで集まるが、いったん嵐になると思わぬ凶器が潜んでいる。
身体の重いハクチョウは脚にケガをすると治りにくいようだ。
実際昨年末も脚に大ケガをしたハクチョウが1羽衰弱死している。
この雛1羽も水に浮かぶことはできるが、地上は歩けないほど酷いケガをしていた。
当初は親が心配してケガをした雛を見守っていた
しかし日に日に衰弱し、ついに泳いでもついていけなくなると親はその雛を見捨ててしまう。
8月18日の写真を最後に以降は4羽しかいなくなる。
いつの間にか4羽に減った灰羽。
残り4羽は無事冬を迎えた。
結局、11羽の雛のうち無事育ったのは5羽。半ば人間の保護下にあってもコブハクチョウの雛は育ちにくいことを知らしめてくれた。
なお、4羽に減った後10月10日、灰羽が5羽出現したことがあった。すぐ1羽はいなくなったので違う場所からやってきたのだろうが、5月末にいなくなった1羽ならいいなと思っている。
○年末の災難
12月8日、牛久沼のある龍ケ崎市内でコブハクチョウが死に、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出された。
発見場所は発表されていない。
龍ケ崎市といっても、旧小貝川や牛久沼全体が市域のため、コブハクチョウは他にも生息しており、どこかはわからない。
発見場所から半径10kmを野鳥重点監視区域とされたことから、この公園のハクチョウも近づいたり餌を与えることが禁止されている。
餌がないため、普段30羽くらいいるこの公園も今は10数羽に減っている。
※なお、リンクの情報通り12月16日にもコブハクチョウの死骸から鳥インフルエンザウイルスが検出されており、どうやらこの災厄はさらに伸びそうである。
さらに追記:12月15日に回収され一旦陰性とされたのコブハクチョウ死骸からも鳥インフルエンザウイルスが検出され、3羽目となった。
12月27日、公園そのものが当面立入禁止になる。
いつ収まるんだろうか。
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