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Quest3のスリープを止めて安定稼働するまで(おま環)

はじめに

2023年10月10日に発売されたMeta Quest3を早々に購入しましたが、その後のトラブルがおよそ5週間で解決したので、備忘録です。一度設定したら年レベルで触らないので忘れますよね。わたしは忘れます。
なお、わたしの環境における状況ですのであくまでも参考としてお読みください。

主な問題:
・スリープが頻発してその都度、トラッキングがずれる。
・像が二重に見える、視界が勝手にブラックアウトする。
解決までにやったこと:
・SteamVRおよび関係アプリのアンインストール、再インストール。
・Quest3のファクトリリセット(工場出荷状態)。
・HMDの設定でスリープ時間を最大にする。
・HMD内の両目の間にあるセンサーをマスキングする。
Meta Quest Developer Hubを導入してHMDのスリープをOFFにする

わたしのVR環境

前提条件として、私のVR環境を簡単に書きます。いわゆる無線フルトラでIndexコントローラーを併用しています。
(ハードウェア)
PC: i7-10700 RAM32GB Windows10
グラフィックカード:GeForceRTX3080
BaseStation2.0 × 4
Viveトラッカー3.0 × 8(うち1つを頭部に設置して常時トラッキングしています)
Valve Indexコントローラー
(ソフトウェア)
VirtualDesktop
OpenVR Space Calibrator
OVR Advanced Settings

問題の経緯

2023.10.28 SteamVR2.0のアップデートを境に以下の問題が発生した。
(1)HMDがスリープになるのがとても早い。前屈をしただけでスリープする。体感5秒以内。
(2)スリープから復帰すると、頭以外のトラッキングがかなりずれる。具体的には頭と身体が180度捻じれる。
(3)VRChatにログイン後ワールドにJOINすると、左目の像が二重にぼやけることがある。
(4)30分程度稼働すると、脈動するように視界がブラックアウトすることがある。

(3)、(4)についてははっきりした異常なので初期不良という扱いで交換してほしい。

問題の解決まで

PCからSteamVR、VirtualDesktop、OVR Advanced Settingをアンインストール/再インストールしても改善しなかったので、Metaのサポートに連絡をしたところ、まずQuest単体で動作確認を勧められた。
Quest単体にVRChatをインストールしたところ、問題(3)は発生しなかった。(問題(4)は確認できず)
これでHMD自体に不具合は無いことが分かったが、問題(1)(2)が改善しないのでサポートの勧めに従ってハードリブートを経たのちファクトリリセットを実行した。
ハードリブート:
1.電源ボタンと音量(-)ボタンをHMDにブート画面(USB Update Mode画面)が読み込まれるまで同時に30秒押す。
2.HMDの音量ボタンで[Boot Device]をハイライト表示し、電源ボタンを押し、ヘッドセットを再起動する。
ファクトリリセット(工場出荷時設定):
Factory reset your Meta Quest headset | Meta Store

【些事】
スマホのOclusアプリからHMDに接続する際にはBluetoothをオンにしないと繋がりません。忘れていました。

HMDに、改めてVirtualDesktopをインストール。
この辺りで、「スリープが問題のほぼ元凶である」ことに気付きました。
OpenVR Space Calibratorが頭トラッカーで常時トラッキングしているはずなのですが、スリープすると何故かずれてしまうようです。

・HMDのシステムメニューから[設定]-[システム]-[電源]でスリープモードの時間を変更する:
1.ディスプレイ:オフ設定を最大の4時間に変更。
2.スリープ設定を最大の4時間に変更。
・HMD内の両目レンズの間にあるセンサーをマスキングテープで塞ぐ。
ここまでで状況はかなり改善しましたが、まだHMDのカメラが隠れると一瞬スリープすることがあります。

 【部屋が暗い】
かがんだ体勢のときスリープするのは部屋の照明が暗いせいではないかと調べたら、Metaは30ルクス以上の照度を推奨していました。
Full-color Passthrough on Meta Quest | Meta Store
スマホに照度計アプリを入れて確認したところ、影になった際に20~一桁ルクスになるので、一瞬LED照明の追加を考えましたがやめ。

スリープ機能を完全にキルするために開発者向けであるMeta Quest Developer Hubを導入して、スリープをOFFに設定します
oculus questのスリープ問題を解決!?ツールで完全スリープ無効化!VR睡眠を快適に。|coltana1325 (note.com)
これで解決しました。

Meta Quest Developer Hubを入れれば他の設定や工作は全て不要なのでは?とも思いますが未確認です。
※けっきょく問題(3)(4)の原因が不明です。VirtualDesktopかSteamVRの問題と思いますが再現しないので気にしないことにします。よくあることですね。

残ったちょっとした問題

3時間程度の連続稼働でラグがひどくなって最終的にSteamVRエラーが発生する問題が別にありました(Quest2に換えても同様)(おそらくメモリまわりで問題が発生している気がする。俺たちは雰囲気で生きている)が、12月4日付近のアップデートを境に、「VRChat起動時に何故かSteamVRフォルダが勝手に開く現象(たぶんシステムがアラートを出している)が無くなっており、ご存じの通り細かいアップデートはしょっちゅうですので、このあたりが改善されているか期待です。


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