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今日という日


朝寝坊した日の昼下がりだった
今日は日曜日で、大切な休日の半分を寝過ごした
わたしは、とりあえずスマートフォンを手に取り、特に期待もしていなかったが(と、言い聞かせているだけに過ぎないが、、、)夜のうちに溜まっていた通知をいくつか捌いた
本当にやりたいことが沢山で頭がおかしくなりそうだった
いつも頭に霧がかかっているみたいだ
それは、きっと夜更かしのせいかもしれないけれど、、、
けれど別に後悔はしていない
空が薄明るくなりそうな頃に寝て、
選挙カーの響き渡る爆音の声で目を覚ますのだ
健康的な日付の変わる前に寝て、涼し気な朝に目を覚ますか
午前中を棒に降って静寂な真夜中に溶け込んで敗北感と優越感を味わうか、
それが幸せか幸せじゃないかなんて、私が決めることだ
けれど、午後もまた原型の分からない粘土みたいに過ごしたいとは思っていない
人生は有限だから
机を指でタカタカ叩きながら考える
私の頭の中はたこ足配線だ
いつだって頭がパンクしそうで、また、私の中の子供達があれがやりたいこれがやりたいとうるさい
誰にエサを上げたか分からなくなる
誰かが家に帰ってないこともあるから
わたしがゲームに熱中していても、そういえば、、あれどうしたっけ、、、
と、それに没頭することが本当に困難だ
けれど何もしなければただの屍と同じ
わたしはパンクしそうな頭の中から1人の子供を連れ出した
何かに没頭したくても、他の子達が遊んで遊んでーーと、本当にうるさい
けれどわたしは決めたのだ
そんなことをしているうちにわたしはGoogleで【スケッチスポット】を調べていた
いつもは灰色のanelloのリュックで出かけているのだが、今日は天気の良い休日だ
ちょっと使い勝手が悪いのと、デザインがあまりにもアンティーク調なので持ち出す機会がなく、部屋の片隅に1ヶ月は追いやっていたカバンを今日こそはと取り出した
そろそろ5月になりそうな4月下旬だが、最近はかなり暑い
とうとう今年初の半袖で外出をせねばならない日が来てしまった
iPad、無印で買った無地ノート、風景画の基礎の本と、筆箱を平たい皮のカバンに詰め込んで、わたしは外へ出た
恐ろしいほど湿度が高く、蒸し暑いのを感じた
もう夏ではないか
まだ5月、いや、5月にさえなっていない4月下旬だ
ただ、一昨日くらいまでは長袖インナーを二枚重ねで中に着て外出していたような気がしたのだが、、、、
ただ、外へ出ていつもの見慣れた近所を歩いていても、暖かい日差しは心地が良い
ちょっと暑すぎてイライラする気もしなくはないが、、、
やはり、冬は早く春になって欲しいと思い、さあ春を楽しむか!!と、思った頃にはもう桜は散って蒸し暑い夏がスタートするのだ
また世界が1周しようとしている
わたしは海外の曲が好きで、そして、いつもどこかへ出かける時間は、必ずバスでも徒歩でも電車でも、イヤホンで音楽を聞くようにしている
わたしは隙間のある人生は嫌いだ
いつも空いている空間を見つけたらティッシュを詰め込まないと気が済まない
だから頭の中もこんなんなのかもしれないが
リミックスで最初に流れてきた曲は、カーリー・レイ・ジェプセン氏の【Coll Me Maybe】!!

🎶Where you think you're going, baby?
(ウェーユーセンキューゴーインベイベー!?)
Hey, I just met you and this is crazy🎶
(ヘイ!アイジャスト、メットゥー、、🎶アン、ディシズクレイジー!!)
🎶But here's my number, so call me maybe
(バット、ヒィズマイナンバー!ソゥコーミーベィビ〜⤴︎︎︎⤴︎︎⤴︎︎︎)

きっとみんなも1度は聞いたことのある曲だと思う
音楽は人生を豊かにしてくれる
流れる曲によって見える景色も違ってくる
ずっと音楽を流し続ければ、わたしの人生はまるで映画の主人公みたいだ
そんな気持ちになれる
駅に行く途中に、なんと、右足のサンダルの裏が取れた
確かにボロくはあったが、まさかこんなことが起きるとは幼稚園生以来な気がする
まだ中途半端にくっついているから、余計に歩きにくい
足を高くあげないと変につまずいて転びそうだ
もちろん何回もぐにゃっと引っかかって行き交う人々の視線を感じた
行く途中、何枚か良い日差しの当たる街の一角を写真に収めて、駅に着き、電車に乗った
目的地へ近づくほど外国人が多くなっていくように思えた
関係ないが、わたしはアメリカへ行きたい
だから、海外の方々を見るとワクワクした気持ちになるのだ
途中に道に迷ってしまったが、まさにプロフェッショナルとも言える対応の駅員のお姉様に洗練された道案内を受けて、無事に乗り換えの駅までたどり着いた
人がどんどん増えてきて、子連れや楽しそうなカップルがだんだんと見受けられるようになってきた
そう、そして私が到着したのは【舞浜駅】だ!!
舞浜駅といえば、、そう!!ディズニー!!!
実は、Googleで調べたスケッチスポットのおすすめ①に舞浜駅が書かれていたので、面白そうだと思って行ってみたくなったのだ
本当にやりたいことが多すぎるのだが、今はこの舞浜駅の雰囲気に没頭したいと思う
わたしはディズニーももちろん好きで、クリスマス期間もばっちり行くことが出来た。
ディズニーへ行くととても心が浄化される
この世にこんな純粋なものが生きていたのかと思うと、いつも涙が溢れてくる
わたしは感動の涙というより、いつも流れるのは安堵の涙だ
まだこの世に純粋なものがあったという涙
まだ綺麗なものがあったという涙
もちろん、それが感動というのかもしれないが
ばっちりテラス席を確保して楽しげな被り物をつけた群衆を見つめる
ココアと抹茶のシフォンケーキが甘くて美味しい
時々、夕方の黄昏時になると、なぜか心が満たされたような幸せな気持ちになる
みんな元いる家へ帰るへと帰り、今日の思い出を話し合うのだ
一人一人には人生があり、みんな、自分が世界の主役だと思っている
もっとみんながみんなのことを分かり合えたら良いのに
きっと世界は狭い
もちろんいい意味で
そして多分、世界はもっと暖かい

それじゃあ、わたしもスケッチを始めないと

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