#107_悔しさの先にあるもの

4月中旬。
子どもたちが少しずつ、少しずつ変わってきていることを実感している。

今日の理科の授業では、双眼実体顕微鏡を使ってアブラナを観察した。
裸眼ではみえない世界に、子どもたちは大興奮。
クラスで一番気になっている子が、一番夢中になって観察して、スケッチして、「見てーーー!!!って何度も呼んできた。

周りを巻き込みながら褒める。
柱頭と花柱の境目を発見してスケッチで記録。
双眼実体顕微鏡のピント合わせもばっちり。
ピンセットでアブラナを分解するのも上手にやっていた。

隣には、いつも一緒にふざけている、でも変わりたいと思って学級委員に立候補したSくん。
彼は細かい作業が苦手で、アブラナの分解にかなり苦労していた。
いつもなら、できないときはふざけるのに
今日は「できない」と机に伏せていた。

この変化の価値がわかるだろうか

今まで諦めていた「自分」
まあいいやと投げていた「自分」
悔しさに蓋をしていた「自分」と向き合い

新たな殻を破ろうと、もがいている最中の苦しさなのだ

この価値を彼に伝え
その意味を諭し
ただひたすら、繰り返し、励ました

ここで悔しさを感じられるなら
できる自分と出会えたときの喜びはひとしおだ

絶対もっと成長する
そんなあなたを、わたしは全力で応援する

一度沈むからこそ
人は、大きくジャンプすることができるんだよ

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