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【AHO鉄ノ旅】東海道線以外で東京へ行きたい(2回目)

「用もないのに汽車に乗って遠くまで行く」
これが、かの内田百閒先生が仰るところの阿房列車(を運行する)なのですが、どうも人間が小さいもので目的を持ってしまう。
今回はトーハクで開催されていた「やまと絵展」を見に、東京へ行くのですが、「用はあるけれど汽車に乗りわざと遠回りして遠くへ行く」というのも阿房列車と呼んでもいいのではないかと思うわけです。
新幹線で、あるいは空路でシュバッと行けば移動時間も短くて済むのに、わざと時間をかけているんだから、結構阿呆の所業じゃないですかね?

今回も名古屋まではショートカットで、前回とは微妙に違ったコースとなっております。名古屋までの新幹線、山にぐるっと虹がかかっていて、これは幸先いいぞ!と撮ってみたものの、全然写ってなかった……
と思っていたんですが、虹の欠片が撮れていました。

矢印の箇所に虹の欠片が!

今回は名古屋から中津川へ向かい、中津川でちょっと栗きんとんめぐりなんぞしてみようと思って、のんびり各駅停車に乗るつもりで切符を購入しました。
が、事前にチェックした時間のは特急しなのと表示されてるじゃないですか。
やべ……特急だった……どうしよう……
なんとか各停に乗れないものか、次の便の到着時刻を調べてみたら中津川に10分くらいしか滞在できない。栗きんとんめぐれない。
やむを得ず特急しなのに乗り、中で特急券を購入することにしました。

乗りたかった
車掌さんがなかなか来なくてハラハラしました

中津川に到着。駅舎は古めだけど、トイレは新しくてきれい。便座が温かい。
昼食がまだなので事前にちょっと調べてた、いい感じの駅そばで食べることにしました。

外観も中も、お店の人もいい感じです
温かいとろろ蕎麦、つゆは黒っぽいですが東京ほど濃くはない
駅そばにしてはちょっと高めかもだけど(550円)美味しい!蕎麦がちゃんとしてる!

中津川は9月から12月までが栗きんとんのシーズンで(春先まで販売されている店もあるようです)駅前のお土産センター的なところでは各店舗の栗きんとんを一個から購入でき「食べ比べ」ができる!
すでに午後2時を過ぎていたので完売している店もありましたが、それでも目移りするくらいのラインナップ。とりあえず、よく分からないけどピンと来たやつを数個購入。食べ比べのものは保存剤も付いていないし、密封されてなくて日持ちしないようなので、これから会う友達へのお土産と自分用に。
家へのお土産は箱入りのものを購入。
箱入りは脱酸素剤が入っていて密封されており、賞味期限まで数日ありました。栗きんとんの他に、干し柿に栗あんを詰めたお菓子も購入。こちらも何店舗か出していて、この辺の和菓子として定番なのかな。

古い立派な建物もたくさんある、穏やかな街でした
懐かしい感じの通りの様子

テレビで見た「すや」さんはお土産センターには出店されていないようで、時間的にギリギリだけど歩けない距離でもないので行ってみました。
テレビの影響か結構混んでいたけど(まあ、私もそうですし)すぐに注文を聞いてくれたのでさっと購入できました。
急いで駅に向かい、再び特急しなのに乗車します。

すやさんの栗きんとん、車窓は紅葉の山々

中津川から篠ノ井までは2時間ほど。
早速さっき購入した栗きんとんをいただきます。
中津川の栗きんとんは(岐阜のはみなそうですか?)栗そのものと聞いていましたが、本当に、栗そのもの!!美味しい!!
おせちに入っている栗きんとんとは全く別物で、栗と砂糖だけ。店によって滑らかさが違ったり、粒感があったり、渋皮が入ってアクセントになっていたり、それぞれがそれぞれに美味しい。いいな。毎年食べたい。

特急しなのは前回も乗ったので、今回は前回とは反対側のD席に座ってみましたが、A席の方が眺めがいいですね。ネットで見たけど、ホントですね。
「道中の眺めはA席がいいが、姨捨を見るにはD席がよい!」とあったんですけど、日も暮れてきて姨捨はよく分からなかった……残念です。

篠ノ井に到着。3セクのしなの鉄道に乗り換えます。

表示が分かりやすい
日も暮れて暗くなってきました

しなの鉄道には軽井沢と長野間を走る、食事を楽しむ観光列車もあります。
面白そうです。

赤いヤツがやってきました
テーブルあるのが良いですね
足元の温風が熱いくらいです

しなの鉄道で小諸まで走り、小海線に乗り換えます。
もうすっかり夜。

急いで乗車
小諸を出発します
1人がけの対面シート これもテーブル的な出っ張りがあり
かつては灰皿が付いていたんですね
よく見るとかわいい柄です

小海線は佐久平まで。次の機会には終点の小淵沢まで乗ってみたい。
今日のところは佐久平に泊まり、明日は東京に向かいます。

朝早かったのでホテルの朝食は食べる余裕ないかなと、栗きんとんを1個、食べるつもりで3個食べていました。美味かった。

翌朝の佐久平駅

佐久平駅はお隣が軽井沢なせいか、ちょっとメルヘンな造り。
でも、構内は北斗の拳でいっぱいです。
今日はサクッと新幹線で上野に向かいます。

センセーがボヤけてしまったけど出発

友人とトーハクなど諸々楽しんだ後、新しくなってからまだ行ったことがなかった銀座線渋谷駅に行ってみました。
東京在住時にはよく利用していたので、結構馴染みがあったんですけど

うわーーーーーーーーー

スゲエ!!宇宙船とか発着しそう!!
以前の渋谷駅とのギャップと、新しい駅のカッコよさに呆然としました。
渋谷駅はまだまだ工事中で、次に行くときには更に新しくなってるんだろうなと思うと、期待感もあり、若干寂しくもあります。
せっかくなんで銀座線に乗って銀座まで行き、ひとしきり飲んだり食べたり喋ったりしてきました。
明日はロマンスカーなどに乗りつつ帰路に就きます。

この日の宿は町田の東横インでした。
夏に網走で今までになかった東横インの朝食うまい経験をしたので(都内はあんまり大差ないような気がするんですけど)つとめて東横インに泊まってみようと思ってます。佐久平も東横インでしたが、朝早く出たので朝食チェックできず残念。
町田は、おかずの種類が多い!和食よりなので煮物的なものが多いですが、他にもハンバーグとかスパゲッティとか、10種類くらいありました。
大体のところはサラダと和食向けの煮物の2〜3種類くらいだと思うので、ご飯派の方にはおすすめですね!逆にグリーンサラダが無かったのは野菜が高いせいだろうか。スープもあったので、コーヒーと両方いただきました。

朝はパン派なので、マカロニサラダとおひたしと中華味の春雨っぽいやつとパンです

今日は箱根湯本までロマンスカーに乗り、箱根登山鉄道で強羅まで行って帰るという乗り鉄です。ご一緒するのはいつものイヌゾさん。(昨日から一緒に行動してますが)町田で待ち合わせて、はこね3号に乗る予定でした。が、
イヌゾさんが駅まで乗るバスが遅れ、はこね3号の町田着に1分間に合わない!
どうする!?
とにかくイヌゾさんは町田へ向かい、次のはこねに乗るということになったけど、次の町田停車のはこねは約1時間後。これは後の予定がちょい厳しくなります。で、調べてみたら、次の新宿発はこね5号は町田には停車しないけど相模大野に停車する、そして当初乗る予定だった3号の約30分後に箱根湯本に到着する。これや!相模大野や!
イヌゾさんが乗った各停が到着し「そのまま乗ってて!」とLINEしたいところが、慌てているのでうまくいかない。なんか分からんうちに「乗った」と送ってしまい、イヌゾさんは町田で降り、私は乗って相模大野に向かうというすれ違い……後から思えば電話すればよかったんですよね。
しかし、相模大野で特急券をギリギリ購入し、イヌゾさんの到着を待って、なんとかロマンスカーに乗れました!

ギリギリ購入できた特急券
来た!!
スピードはそんなに速くない

ロマンスカーは停車駅が少ないけれどスピードはそんなに速くないようで、その辺がロマンスなのかなと思いました。
箱根湯本にスルッと到着。登山鉄道に乗り換えます。

丸みを帯びた車体がかわいい 色も良いですね
古い車両のシートは寄木細工模様
この柄で色々欲しい

箱根登山鉄道はその名の通り山を登るので、カーブが多く、スイッチバックも3度あり、紅葉や渓谷も美しく、とても楽しい鉄道ですね!

強羅駅の時計も赤!かわいい!
ここまで来ると遠くに旅した感じです
良いお天気です

保守用の車両は昼間の間は強羅駅にいるそうです。

ひっそりと休憩中
イノシシのキャラがかわいいですね!
グッズ展開が待たれる!

登山鉄道に乗る!という目的なので、昼食を食べて折り返し箱根湯本へ。
帰りは新しい車両でした。

ボックスシートにはドリンクホルダー付きの大きめテーブルが付いていて旅感があります
曲がるね〜〜

箱根湯本に到着したら、出発を待つ憧れのGSEが!
先頭座席はほんとにすげー先頭なんですね。憧れますね。次は頑張ってみよう。

でもよく考えたらこれは最後尾ですか?
昭和な風情のかまぼこ屋根
箱根湯本には古い建物も多そうで、ゆっくり見てみたい

ロマンスカー、他の車両にも乗ってみたいので、逆方向(新宿行き)で東京へ行くのもいいですね。次考えてみよう。
今回は小田原から新幹線に乗ります。

京都駅にも少し似た小田原駅
瀬戸大橋を渡る頃にはもうすっかり夜

もう一泊すれば箱根でゆっくりできたなあと思いつつ帰宅しました。

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