見出し画像

どこ見てんのよ

どこ見てんのよ!(# ゚Д゚)」
は、青木さやかさんのネタ中の決め台詞なのだけれど、知っている方はどれくらいいらっしゃるだろうか。笑

最近では、”お笑いピン芸人”というよりは、お子さんを一人で育てるシングルマザーとして、実のお母さんとの確執を書いた本などを出されている、”タレント”としての顔の方が多い。

あの、一種イキったような「どこ見てんのよ!」と大声で言う芸風は、今の青木さやかさんからは、とても想像出来ない。


話がそれてしまったが、「どこ見てんのよ?」と聞きたいのは、私自身のこと。🤭

以前、自分は”精神的近視”で、一体どこを見ているのか、いろんなものをスルーして歩いていることなどを書いたことがあると思う。

時々自分でも、一体何を見てるのかと自分が怖くなるほど、何にも見てないことにハッと気づくことがある。

例えば、友達と会ってランチをして、たくさん話して帰って来たとする。
家に着いて、その子がどんな洋服を着て、どんなバッグを持っていたかなど、全然思い出せないのだ。

一体、どこを見て話しをしているのだろう…。
自分でも考えてみたところ、どうやら「目」しか見てないらしい。

よく、人の話を聴くときは、その人の目を見て話しを聴きましょう、と小学生の時から何度も言われると思う。

でも「目」だけでなく、その人の服装や(ブランドもいいけれど、ちゃんとアイロンかけてるなぁとか、センスの良い組み合わせだなぁとか)、その時のしぐさで元気そうだとか、悩みでもあるのかなとか、もっと色々見るところはあると思う。

良く言えば、その人の本質だけを見ているのかもしれないし、悪く言えば、心に余裕がなく、”周りが見えてない”ってやつなのだろう。😅


私はたくさんの人との接触があまり好きではなく、友達は少なくて全くOK。
相対する対象が増えれば増えるほど、自分のエネルギーが分散されて疲れてしまうからだ。

気を使っているつもりはないけれど、でも抜けがないようにしたいとは思っている。
会っている時くらいは、その人のことだけを見て話したいと思う。


こんな私だけれど、以前”カフェを開きたい”なんて夢を見ていたころには、接客も大事と思い、修行したことがある。

イギリスに留学していた頃は、日本食レストランでウェイトレスのアルバイトをしていた。

ほぼ外人相手なので、最初まだ英語が話せない時は、聞き取れなくて、苦労したものだ。😂

「ブラッ コッ」
としか聞き取れなくて、私は
「ブラックコッド」=銀鱈(ぎんだら)
だと思って、厨房に頼んだら、実は
「ブラック コーヒー」だったなんて失敗もあり、シェフに怒られたものだ。(銀鱈はとても高い💦)

それもあってか、私は話している人の口元も見るようになった。
そうすると、、、読唇術とでもいうのか、何て言ってるのか、声が完全に聴きとれなくても分かるようになってきたのだ。

それが自分でもわかったのは、バスの運転手とちょっと小競り合い?をした時。

ロンドン中心部のバスは、バス停とバス停との間が短くて、2,3区間なら簡単に歩いて行ける距離。
なんなら、直線だとバス停が見えている。

それが、だんだん中心部から離れるにつれて、バス停同士の距離も遠くなる。

私が住んでいた頃だからか?今もそうなのかはわからないけれど、例えばバス停に向かっている途中で、乗ろうと思っていたバスが後ろから来た、なんて場合に、ちゃんとバス停じゃなくても、手を上げたら停まってくれていた。

いつもそんなことする訳じゃないけれど、たまに急ぐ時とか、このバス逃したら暫く来ない、なんて時に手を上げて停まってもらったりしていたので、その感覚で、中心地の信号待ちしているバスにドアを「コンコン!」と叩いて、あけて!とお願いした。

そしたら、その運転手が、「ノー!」と言うのだ。
それで、「なんで?赤信号じゃん、停まってるじゃん」と言っても、
「ダメ、もうすぐ曲がるから」と言って、全然取り合ってもらえなかった。

そんな会話をしている間に、乗れる時間は十分あったのに、結局このバスはドアを開けてくれなくて、そのままその信号を曲がって行った。
で、(あ~、乗れなかった…😔)
とがっかりしつつも、
(あれ?ドア空いてないのに、会話してたよな?あれ?😲)
と、ここで声が届かなくても、会話が出来ることに気づいたのだ。


日本に戻ってきて就活するも、中々、なかなか、事務職に就けなくて、最初アウトレットの店長職についたことがある。

自分のカフェをやるならば、接客はもちろんのこと、店員さん達を育てるとか、シフト作りだとか、色んなことを実施で覚えようと思ったのだ。

ここでは、本当に色んなことを覚えることが出来た。
そして、ここでも、例の読唇術が役立つ日が来たのだった。


ある時、声を出さずに会話するグループが店内に入って来たのに気づいた。
みんな口元を見て話して、そして声を出さずに笑う。
なんだか、ひっそりと楽しそうだった。
そのうちの誰かが手話を使ったので、(あぁ、本当に声出して話せないんだ。)と気づいた。

で、みんなが集まっている商品について、説明しようと思って、その輪にそ~っと近づいて、ゆっくりはっきりと口を動かしながら話して、私はそこの代表者みたいな人と、会話をした。
その人は、自分の言ってることがわかるのかと、最初驚いたけれど、話が通じるとわかったら、色々とその商品のことを質問してきた。

丁寧に答えたつもりだったけれど、またお昼ご飯食べてから来ます~、ということだったので、そこで接客は終わり、私もお昼休みに入ることになった。

一応、私のいない時にまた来店されたら、更に質問したいだろうことの答え
をあらかじめ、紙に書いて、他のスタッフに渡しておいた。

果たして、昼休みから戻ってきたら、そのお客様は私のいない間に来ていた。
スタッフが言うのには、紙を渡したらとても喜んでいた、とのこと。
(そっか~、少しは役にたったかな)
と嬉しかった。

それに、私は普段は目しか見ていないから、今のようにマスクをする時になっても、その人が誰か意外とわかる。

物凄い数のお客様が来客されるけれど、不思議と一度接客した人の顔を覚えることが出来て、次来た時には「以前〇〇をご購入下さいましたよね?」の一言をつけて挨拶すると、それは喜ばれたものだ。


一点集中型は、悪いことばかりじゃないけれど、でもやっぱり、物事は俯瞰して見て、色んな角度から見て考える癖をつけたいと思う今日この頃。










この記事が参加している募集

仕事について話そう

もしサポートして頂けたなら、執筆活動費に充てて、「副業が本業をいつしか超えてフリーになる!」という夢が早まります。あなたの”夢の後押し”が名実共に私の背中を押してくれるのです。本当に有難い限りです。<(_ _)>