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ナビの腎臓機能障害

悪性リンパ腫の抗がん剤治療を無事に終えて、現在元気に過ごしているナビだが、腎臓に機能障害を抱えている。発症が確認されたのは、抗がん剤治療を全て終えて、体調確認のために受診した11月3日である。

治療中から尿素窒素の数値が基準を超えており、腎臓機能障害の疑いはあったが、腎臓機能の状態をもっとも顕著に表すクレアチニンの値が基準値内であったので、おそらくは食欲不振の対処のために肉類を与えていることが原因かもしれないと思っていた。尿素窒素はタンパク質の過剰摂取でも高値になる。

ところが当日実施した尿検査の結果、蛋白が検出されたことで、腎臓機能障害を発症している可能性が高くなる。

2週間後の11月17日に血液検査を行ったところ、それまでは基準値内だったクレアチニンの数値が基準値を上回った。腎臓に障害が出ている証拠である。クレアチニンの基準値は0.4〜1.4mg/dlで、今までは1.0mg/dl以下だったが、いきなり1.7mg/dlに跳ね上がった。

調べると抗がん剤治療の副反応で腎臓毒性もあるようであるが、ナビは人間で言えば90歳になるために加齢によるものかもしれない。

腎臓の組織は一度破壊されると再生しないため、治療することはできない。機能を回復させるためには移植する、あるいは、透析で機能を機械に代替させるしかない。しかし、いずれも犬の場合は適応は一般的ではなく、犬にできることは食事療法や点滴で悪化を抑制することである。また、再生医療という選択肢もある。

ちなみにIRIS(国際獣医腎臓病研究グループ)による腎臓機能障害と余命の目安は厳しいものがある。

ナビの場合は、まずは食事療法を開始することにした。従来はロイヤルカナンの消化器サポートだったが、同じロイヤルカナンの腎臓サポートに変更した。好き嫌いの多いナビも、幸いこのドライフードは、途中でやめることが数回あったもののトッピングなどでなんとか食べてくれた。最近ではほぼ問題なく食べてくれている。

その結果、クレアチニンの数値は以下の通りである。

このまま、これ以上腎臓が悪化しないことを祈っている。

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