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DUNE 砂の惑星 PART2

観た。
PART1から2年。
待ってた。

あらすじは、公式サイトにある「これだけ見れば大丈夫!すぐわかるデューン」という2分くらいの動画を見るとわかる。
吹き替え版で主人公ポール役のティモシー・シャラメの声をやっている入野自由くんが解説役で、本当にわかりやすかった。


ここからは、盛大にネタバレ。
今回のDUNEだけじゃなく、昔のDUNEのネタバレもあるので注意。
(まぁ、読んでも、映画は難解なのでだいじょうぶと思うけど)

PART2もとても面白かった。
映像はPART1と同様すばらしかった。
「DUNE」と呼ばれる砂の惑星アラキスのディテールがすごい。

原作小説の原作者の頭の中にしかないだろう世界観を、ここまで「忠実」に映像化するのは、すごいとしか言いようがない。
 どこまでも続く広大な砂漠
 絶え間なく吹き荒ぶ風
 砂漠の民が棲まう荒々しい岩山

どこまでがCGでどこからがリアルなのかわからないけど、こんな世界が宇宙のどこかにあるかもしれないと思えるクオリティが凄すぎだ。
映像だけですでに大満足。

ストーリーは、PART1+PART2合わせて、1984年版の「砂の惑星」の8割くらいをカバーしてたと思う。(8割というのはわたしの個人的な感覚)
今回の終わり方がまだ続きがある、っていう匂わせなエンドだった。
だからわたしが思う”あと2割残ってるでしょ?”の部分は、いつか続編を作って欲しいんだけどどうなってるんだろう???

以前にも書いたけど、1984年版の「砂の惑星」は理解が追いつかなくてでも理解したくて何度も見に行った。
こんなに好きなのに原作をまだ読んでいないことについては今更ながら反省していて、そろそろ読まねばとは思っているけど、なんせ長編シリーズなのでまだ足踏みしている…。
だからここから書くことは、あくまでも映画化された2つのDUNEを元にしている。

2021年に公開されたPART1と今回のPART2はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が指揮している。
わたしはPART1を見る前に、デヴィッド・リンチ監督の1984年版のDUNEをアマプラで再視聴した。物語をちゃんと思い出しておきたかったから。
PART1はとても満足だった。
DUNEを二部にしたこと自体は、納得。1本の映画で完成するには濃すぎる内容だから、2つに分けて今の映像技術でじっくり作ってくれるなら大歓迎だと思ったし、実際、PART1のクオリティは素晴らしかった。

で、PART2を見て思った、また1984年版のDUNEを見ようと。
だって、思ってたところまで描かれていないんだもの!
(怒ってはいないが消化不良)
もちろん、どっちの監督がいいとか悪いとかでは決してない。
ただわたしは、D・リンチ監督のDUNEを先に見てたから仕方がない。
なのでもう一度、昔のDUNEを見て、自分なりの答え合わせをしたい。

実際、今のDUNEと昔のDUNEで、細かいところで描写の違いが結構あった。

例えば、新しいDUNEでは…
物語の世界観である10191年の宇宙体系の説明がなかった
 →宇宙バックに星を並べてちゃんと初見の人にも説明してくれ
ナビゲーターが出てこなかった
 →なぜ!?あの宇宙生物、好きなのに!
アトレイデス家とベネ・ゲセリットの関係の説明が少なかった
 →ポールの存在はベネにとっても脅威ですよね?
ハルコネン家の登場シーンでフェイドが出てこなかった
 →スティングが最初からかっこいいのよマジで
アラキスで着る蒸留スーツを発明した博士が女性だった
 →前の博士は男性でもっと年配だった
サンドワームのフォルムがちょっと違う
 →以前の方が襲われた時に”食べられる”感が強い
ハンター・シーカーのフォルムがちょっと違う
 →今回の方が緊張感ある
ポールがジェシカの妊娠に気づくタイミングが違う
 →いろいろと唐突だった。ま、すべて唐突なんだけど。
ポールの妹、生まれてこなかった
 →4歳くらいのアリアの演技がなくて残念無念…
砂漠の南へ行くきっかけが違う
 →大勢のフレメンと合流する過程に時間をかけてた

他にもいっぱいあるけど、どこを強調して映画化するかは監督によるのでこれらが気に入らないということでは決してない。
1984年版のDUNEは、いろんなシーンで”これはなに?”と思うところを登場人物のモノローグで解説されてるからだいたいその場で意味を補完できるので、ぜひそっちも見てほしいという気持ちなだけ。
それと、めちゃくちゃ細かいところでは、「Harkonnen」の発音なんだけど1984年版では「ハルコ-ネン」と、わずかに短い伸ばしが入っている程度だから、字幕を見ても「ハルコネン」なんだけど、今回のではスペル通りの字幕「ハルコンネン」にしてるみたい。でも個人的に違和感がすごくて、わたしは今後も「ハルコネン」でいきたい。


そうだ、一番「!??!??!」となったのは、
レディジェシカとポールの血統の秘密
初耳ですがな…
やっぱ原作の小説を読まないとだめかな。

もう一つ余談。
1984年版ではアトレイデス家のレト侯爵がパグを飼ってる。
パグっていう犬種を知ったの、この映画だった。
パグかわいいよね。いつか飼いたい

キャストについてもそれぞれの感想を。
ポール役の2人、カイル・マクラクランもティモシー・シャラメ。
どちらも大好き。
カイルは当時のハンサム代表だし、ティモシーの美しさは言わずもがな。
2人とも、公爵家で大事に大事に育てられた一人息子が過酷な人生の試練を経て逞しく凛々しい先導者になる過程をすごく上手く演じてたと思う。

ジェシカ役の2人、フランチェスカ・アニスとレベッカ・ファーガソン。
フランチェスカ・アニス、気品があってめっちゃ綺麗。
レベッカ・ファーガソンはミッション・インポッシブルでお馴染み。聡明な感じがよき。

チャニ役の2人、ショーン・ヤングとゼンデイヤ。
全然違うと思った。
でも映画のオチを考えると、それぞれに合ってるのかもしれない。
個人的な好みは、ショーン・ヤング。

ダンカン役の2人、リチャード・ジョーダンとジェイソン・モモア。
こちらも全然違うタイプ。
リチャード・ジョーダンはポールに武術を教える役目だけど、いかにも公爵家に使える武官という感じ、正統派。
ジェイソン・モモア、は真逆で超野生的。だけどこれがめっちゃ良かった!すごく良かった!合ってた!

フェイド役のスティングとオースティン・バトラー。
スティング見たさに1984年版DUNEを見たと言っても過言ではなかった。そのくらい好きだった。DUNEでもめっちゃかっこよかった。ヤンチャ感すごいよかった。
オースティン・バトラーはPART1で出てこなくて、”フェイドをなんで出し惜しみしてんの?”って思ってた。出てきたらスティングよりも凶悪ですごくフェイドしてた。すごかった。よかった。

他にも魅力的なキャラがたくさんなので、そこもこの映画の見どころ。

この記事のために、1984年版のDUNEと2021年版のDUNEのPART1をアマプラで見比べた。
どうにか記事にできたので、満足。またゆっくり見直そう。

DUNEはいいぞ。

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