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#14 スキークラウンホルダーインタビュー クラウン取ってから20年経つが、スキーへの情熱はずっと変わらない。草大会に出て自分の技量を測っています。【あじぃさん】

【今回のクラウンプライズホルダーは…】

「40歳でクラウンをとってからも、草技術選とかシニアのマスターズだとかそういう大会に年間4回くらいエントリーしてきました。というのも、滑ってからすぐ点数もとれたりするので、自分の感覚と点数の差を感じて分析できるんですよね。それをかれこれもう20年くらい続けてますね。」
そう語るあじぃさんのスキー観に迫ります。

【クラウンプライズホルダーにこんなこと聞きました!】

①クラウン合格証(写真)を見せてください

②いまの年齢を教えてください。

→ 59歳です。

③お住まいはどちらですか?

→ 埼玉県です。

④初めてスキーしたのはいつですか?

→ 小学3年生の時です。父親が好きで連れてってもらいました。
 
Q:幼少期は他にどんなスポーツをされていましたか?
→ 幼少は幅広く色々スポーツをしてきましたね。 サッカー、 テニス、野球、剣道、登山…etc。
特にサッカー、テニスは長く続いてましたね。登山も100名山を63座まで登頂しました。

⑤スキーを本格的に始めたのはいつですか?

→大学でスキー場のリフト係のアルバイトで楽しさを覚えてからですね。それから社会人になってふとスキーのバスツアーに参加してバッジテストを受けたんですが、それで落ちてしまったんですね。それが悔しくて、それからですね。

Q:受かるだろうと思われてたんですね。

→そうですね。当時はまだ我流だったしレジャースキーの域を出てませんでしたが、そこそこ自分でも上手いと思ってたんですが、甘かったですね。当日になって、周りを見てみて「あ、結構厳しい。これじゃあ、落ちるかも…」と思って、受けたらやっぱり落ちたましね。僕はけっこうしつこいタイプなので、その時の気持ちがずっと自分の内側で残ってたんですね。

Q:スキーの魅力をどう考えているか教えて下さい。

→ 大きく2つあるかなと思います。一つは自然を楽しむということ。もう一つは、2度と同じ条件・状況がない中での、技術の追及と用具の進化への追従、そこに終わりがないということじゃないですかね。

⑥-1 2級とったのはいつですか?/どこで取りましたか?

→ 平成元年 万座
 
-2 何回目のチャレンジですか?
→ 2回目か3回目

⑦-1 1級とったのはいつですか?/どこで取りましたか?

→ 2級合格の翌年
 
-2 何回目のチャレンジですか?
→ 5回目
 
Q:その頃のスキー場はすごく混んでて、リフト待ちも30分とか1時間だったと聞いております。滑走距離はなかなか取れなかったんじゃないですか?
→平成元年くらいは確かに人が多くて思うように滑れなかったですかね。でも、当時はそんなものだったから、特に何にも感じませんでした。ただ今から考えるともっと滑れたなとは確かに思います。でも一方で道具の進歩もあるので、昔もっとたくさん滑れてたら早く上手くなったかというとそれは分からないなと思っています。

⑧-1 テクニカルとったのはいつですか?/どこで取りましたか?

→ 軽井沢 平成12年
 
-2 何回目のチャレンジですか?
→ 5回目

⑨-1 クラウンとったのはいつですか?/どこで取りましたか?

→ 表万座 平成16年
 
-2 何回目のチャレンジですか?
→ 5回目
 
Q:クラウンのレベルまでスキーを極めようと思ったきっかけは?
→ どうやら階段をゆっくり昇るのが好きの様です。気づいたらそこまできてしまった。
 
Q:クラウンとってからは景色は変わりました?
→まず、当時はクラウン受かると思ってなかったんですね。なので「受かってしまった」というのが正直なところではあるんです。ただ受かってしまった以上、周りからの注目もあるので「年齢を重ねる中で技術を落とさずに頑張らないと!」という使命を感じて滑ってるところはありますね。

⑩年間滑走日数は何日ですか?

→クラウン取るまでも今も、25日~35日くらいですね。仕事も忙しく週末だけだった。結果的にそれくらいが目一杯になりますね。

⑪ホームゲレンデはありますか?/どこのスキー場ですか?

→ 尾瀬岩鞍

⑫スキーにはどうやって行きますか?車/電車/バス?

→ 自家用車

⑬定宿はありますか?

→ 尾瀬の宿 1級取得あたりから

⑭普段は誰と行きますか?

→ クラブメンバーか家族

⑮クラブやサークルには入っていますか?

→ 横浜のスキークラブに入っています。
 
Q:クラブにはなぜ入られたのですか?
→1級取った後に準指導員の資格を取るのにクラブに入る必要があったんです。でもレッスンとかは受けてなかったですね。県連が主催する養成講習を受けて技術を勉強しましたね。最初に入ったクラブに今でも入っててかなりベテラン、というか一番の古株になっています(笑)

⑯レッスンは受けていますか?特定のコーチがいますか?

→ 技術レベルの維持やモチベーションアップで、年数回

⑰年間スキーに使うお金は?

→ 試算したくないです。笑
 
Q:そこをなんとか!
→…毎年なんだかんだで道具代とか込々で60万円くらいですかね。

⑱スキーをするために仕事や家族の理解を得るように工夫していますか?

→ なるべく同じクラブの妻の同行します。

⑲クラウン取ってからスキーへの取り組み方/楽しみ方は変わりましたか?

→ 恥ずかしくない滑りをするための良い意味自己プレッシャーかけてます。
 
Q:現在レジャースキーを楽しむことはありますか?
→ 温泉スキーは好きですね。会社メンバーとは以前に何度か楽しむ程度に行きました。一緒にスキーに行って「練習して上手くなろう」って気持ちは全くなくて、一緒にいった人達がスキーを楽しんでるのを見るのが楽しいとか、教えててうまくなるのが嬉しい、とかそういうのはあります。あとは、スキーのハイシーズンじゃない時はその他の要素も楽しみやすいですよね。
でも、今は、レジャー的には楽しめてないですね。
 
Q:スキーが嫌いになったorやめようと思ったことはありますか?
→ 今のところないです。継続が危ぶまれたこともなかったですね。シーズン前半にケガをして、後半行けなかったとかはありますが。これからも身体が動く限りは続けていきたいですね。
 
Q:昔のスキー仲間でスキーをやめてしまった人はいますか?
→ まわりではいますね。結婚、子育てとか環境の変化によってやめる人がほとんどですね。あとはお金がかかるからそれが負担になってとか、同じスキーでもカントリーの方に嗜好が変わったりとかそんな人もいますね。ただ僕たちの年代はしぶといといいますか、クラブでも辞める人は少ないですね。もう少し若い人たちは結構やめてしまうんですが。
 
Q:クラウンとった人でもやめられた方っていますか?
→同じクラブにはクラウン持ちはいないのですが、草大会で会う人とかと話してると、大学時代に頑張ってとった人はなかなか続かなかったり、仕事の関係で滑走日数が減ったり、家族の問題だとか、やっぱり環境の変化でやめてしまう人はちらほらいるみたいですね。
 
Q:あじぃさんは結婚などで一時期スキーを辞めたりとかってことはなかったんですか?
→実は私は結婚は2回してて1回目が29歳の時で、35歳で離婚。でそこから独身が長くて、2回目が49歳の時で今に至るんですね。でも、その結婚、離婚とかでスキーに行かなくなる年とかはなかったですね。
 
Q:あじぃさんはずっとスキーの熱量が下がってないんですね。
→40歳でクラウンをとってからも、草技術選とかシニアのマスターズだとかそういう大会に年間4回くらいエントリーしてきました。というのも、滑ってからすぐ点数もとれたりするので、自分の感覚と点数の差を感じて分析できるんですよね。それをかれこれもう20年くらい続けてますね。あとは夏も冬場のスキーの事を考えて生活してますね。
 
Q:クラウンホルダーの方に取材をさせていただくと、社会人以降でクラウンを取られていた方は何か悲壮感みたいなものがあったりするんですが、あじぃさんはあまりそういうのがないですよね?
→そうですね。最初のバッジテスト受けて落ちましたが、そこから2級、1級とサクサク受かったんですね。だからそこまではあまり苦労はしなかったですね。ただ、そこからは大変でした。準指導員は31,32歳くらいまでかかったので、進歩はゆっくりだったと思います。ただその準指導員のところで基礎固めが出来て、県の地区予選とかにもその辺から出だしてスピード感覚を身に着けれましたね。
 
Q:クラウンに合格する人、落ちる人の差は何だと思いますか?
→まず子供の頃、ジュニアからやってた人とかはベースが違うので、そこは少し別枠だとして。そうじゃない人の中で言うと、僕みたいにネチネチ粘り強くやれる人ですかね(笑)。あとはちょっとしたことへの探求心ですかね。自分の滑りをビデオで撮ってというのは今では珍しくありませんが、90年代最初の頃はまだそんなに気軽に出来るものでもなかった。でも僕はビデオを撮って、人に色々アドバイスをもらってたりしてた。アドバイスする側が上手い人、上手くない人とか関係なく、言われたことを素直に聞き入れれるかどうかって大事だなと思いますね。
 
Q:改めてご自身のスキーキャリアを振り返っていかがですか?
→長くやってるんだなぁと。アンケートとインタビューで色々思い出しましたが、90年代が一番悩んでいましたね。自分の動きと結果のギャップがけっこうあったなと。その時期、近くに仲間がいたわけではなかったというのもあって、1人で模索してたんですよね。1人で滑っててアドバイスを受ける環境になかったんですよね。もし、その時期をもっとうまくやれてれば、クラウン取得までの期間を少し短縮できたのかもと思いましたね。
 
Q:あじぃさんのスキー技術の上昇曲線とカービングスキーなど道具の開発時期とが重なると思いますが、そこは上手く順応できたんですか?
→準指導員の検定時に確か2mの板で滑ってたと思うのですが、そこから短くなっていきましたね。道具の変化とともに上手く滑れるようになっていった記憶があるので、道具の変化の波にはのれたのかなと思います。僕らの世代だと、ひねったり足で回ったりなかなか癖が抜けない人も多かったので、順応した方なんだと思います。

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