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#9 スキークラウンホルダーインタビュー スキーって教える側が絶対に見本を見せないといけない。上手い手本を見せ続けたいです。【H.N:GAKUROさん】

【今回のクラウンホルダーは…】

「スキーって他のスポーツと違って、教える側が絶対に見本を見せないといけないので、そこは維持していきたいというのはありますね。上手い手本を見せたいなと思います。」そう語るGAKUROさんのスキー観に迫ります!
※GAKUROさんはブログTwitterでスキー情報を発信されています。

【クラウンホルダーにこんなこと聞きました!】

①合格証を見せて下さい。

②いまの年齢を教えてください。
→51歳

③お住まいはどちらですか?
→岐阜県
出身は神奈川県 茅ヶ崎ですが、父の転勤が非常に多くて転々としていました。

Q:スキー始めるまではどんなスポーツをされていたんですか?
→もともとは中学でテニスをやっていました。でも転校先にテニス部が無くて、そこから卓球ですね。高校は卓球の強豪校で、そこでレギュラーに入るか入らないかというレベルでした。

④初めてスキーしたのはいつですか?
→20歳

Q:スキーを始めたきっかけは何でしたか?
→就職のタイミングで岐阜に行きました。この頃はバブルの後半で、みんなスキーをやっていたんです。会社の人間の8割がスキーに行くとかってそんな時代でした。私も他にやることが特になかったので、「じゃあ、スキーでもやるか」となってスキーを始めました。でも最初からレンタルじゃなく、全部道具を買って、後戻りが出来ない形でのスタートでした。

⑤スキーを本格的に始めたのはいつですか?
→22歳
結婚してからスキーの回数が増えましたね。奥さんの実家が奥美濃(白鳥町)だったので、その実家に行っては奥さんをそこに置いて行って、子供が生まれたら今度は子供を実家において、スキーに行ってましたね(笑)孫が来るので義理の両親も喜んでくれましたよ。

⑥-1 2級とったのはいつですか?/どこで取りましたか?
→1995年3月/揖斐高原スキー場
-2 何回目のチャレンジですか?
→1回目
2級から1級に受かるくらいまでの間は、夏にもやらないといけないなと思って、グラススキーをやるスキー場に行ったんですが、そこでスキーの師匠に出会い、色々教えてもらいました。


⑦-1 1級とったのはいつですか?/どこで取りましたか?
→1998年2月/揖斐高原スキー場
-2 何回目のチャレンジですか?
→8回目
1級は難しかったですね。今から振り返ると、やみくもに滑ってたなと思います。
1級とってからは西濃地区のスキー場でアシスタントとして週末に滑ってました。会社員をしながら、週末に1日は滑るというような感じです。もうほぼ義務になってましたよね。上手くなりたいという気持ちはもちろんありますが、早起きは嫌いだし大変でしたね。

⑧-1 テクニカルとったのはいつですか?/どこで取りましたか?
→2003年2月/国見岳スキー場  2011年1月/鷲ヶ岳スキー場"

-2 何回目のチャレンジですか?
2003年2月/国見岳スキー場:1回目
2011年1月/鷲ヶ岳スキー場:2回目
1回目は、準指導員に受かった後ですね。「準指導員受かっちゃったし、テクニカル受けてみるか?」という腕試しの意味がありましたね。基本的に、自分自身上手いと思えてなくて、受かると思って試験を受けてないんですね。受けてみたら受かったという感じ。テクニカルなんて神の領域だと思ってたので、そこにまさか自分が届くと思っていなかったですね。

で、テクニカル1回目から2回目の間に西濃地区のスキー学校がその間なくなったんですね、そうした時にグラススキーで出会った師匠が高鷲スノーパークのスクールに所属していて、それで「お前もこっちにこいよ」という形で誘ってもらったんですね。それで奥美濃のスキースクールに所属することになったので、同じ奥美濃の鷲ヶ岳で。


⑨-1 クラウンとったのはいつですか?/どこで取りましたか?
→2018年2月/鷲ヶ岳スキー場
 2021年2月/国境スキー場

-2 何回目のチャレンジですか?
2018年2月/鷲ヶ岳スキー場:1回目
2021年2月/国境スキー場 :3回目

Q:クラウンは最初のテク合格から15年、2回目のテク合格からも7年たっていますが、これは満を持して受けにいったとうことなんでしょうか?
→いいえ、そういうことではないです。自分のスキーの滑りへの評価が高くなかったので、受かるとは思っていなかったですね。

⑩年間滑走日数は何日ですか?
→40日

⑪ホームゲレンデはありますか?/どこのスキー場ですか?
→ホームゲレンデあります/高鷲スノーパーク

⑫スキーにはどうやって行きますか?車/電車/バス?
→車

⑬定宿はありますか?
→車中泊が多い
普段は別の仕事をしていて、土日に週末にスキースクールで教えてるんです。ギリギリまで寝たいからスキー場の駐車場で車中泊をすることが多いですね。

⑭普段は誰と行きますか?
→1人
車中泊スタイルなのでそうなりますよね。

⑮クラブやサークルには入っていますか?
→スキースクールに所属

⑯レッスンは受けていますか?特定のコーチがいますか?
→スクール内レッスンなど

⑰年間スキーに使うお金は?
→30万円程度

⑱スキーをするために仕事や家族の理解を得るように工夫していますか?
→特にありません

⑲クラウン取ってから スキーへの取り組み方/楽しみ方は変わりましたか?
→レベル維持向上のために夏のトレーニングも取り入れるようになった。

Q:クラウンとったあとの目標は?
→私は技術選に出るようなレベルではないのですが、上手い人いっぱいいるから少しでも近づきたいという思いはあります。それからスキーって他のスポーツと違って、教える側が絶対に見本を見せないといけないので、そこは維持していきたいというのはありますね。上手い手本を見せたいなと思います。

Q:スキースクールで教えることにやりがいを感じていますか?
→ありますね。自分が1級で苦労してまざまざと味わっています。僕は小さい段の階段を積んで上手くなってる感じなんです。なんだったら間違った階段も登っている、というか登ったことがある。

これから頑張る人が同じ間違った階段を登らないようにそういう意味でブログもやってます。自分の知ってる限りのことを教えよう、これから頑張る人がショートカットで上達できるようにという思いですね。もちろん自分が滑る方が好きですが、教える立場にあるとうのもあって。

Q:スキースクールに所属だと自分の滑りをするのにかなり制約がありませんか?
→ありますね、フリーで滑る時間は少ないです。でも、長くやってると体がそれに慣れてくるというか、僕の場合は夕方1時間くらい集中して滑ってるんですが、逆に長い時間滑ると疲れちゃいますね。

Q:生徒さんが「クラウンを取りたい!」と言ったらどうアドバイスしますか?
→諦めなかったら取れるんじゃないか、と言います。私もいつの間にかとれたという感じなので。ただテクニカルは頑張りでとれる。でもクラウンはアスリートの領域に入るものだよとは言葉を添えますかね。

Q:クラウン合格の秘訣はなんですか?
→一つだと思ってます。『諦めないこと』これに尽きます。技術的な話をすれば、テクニカル、クラウンに落ちる人は基本が出来ない人が多いと思います。ただ高速でビュンビュン滑ってるだけというか。プライズテストも『基礎スキー』なので基本から間違った動きすると減点されるわけで、基本を完全に忠実に実行できるのがクラウンかなと思います。だから僕はレッスンもプルークボーゲンから始めます。なかなか合格しない場合は基本に一歩戻った練習をした方が受かる可能性は高いと思います。

プライズっていうと、『切れて、ズレがない』そういうイメージが大きいと思います。でも実際は違う。プライズ合格者はズレを上手く使っているんです。切れの先がプライズではなく、ズレを上手く使って『切れてるように見える滑りが出来る』これがプライズなんです。

Q:他の場所で滑りたいという気持ちはありますか?
→どこのスキー場に行っても練習できるバーンをグルグル回ってるだけなので、外国でスキーをとか、スキー場の全部のコースを滑るとか、景色を見たいとかそういうのはないです。

Q:バブル期のスキーと言えばお風呂やご飯もセットだったのかなと思いますが?
→当時はめちゃくちゃ混んでたんですよね。リフト待ちも空いてないところだと30分待ちだったり、それからそもそも駐車場が空いてないってこともありましたし。だからスキー場もここ空いてるんじゃないかとかそんな目線で探してましたよね。

Q:同じ職場の人とスキーに行かれたりはしましたか?
→バブルでスキーを始めた人ともかどんどんやめちゃうんですよね。彼女が出来てとか、結婚、子供が出来た、やめるタイミングが色々あるじゃないですか。だからどんどん減っていって、昔自分と同じくらいペースで滑っていて準指導員まで行った人も4~5人いたけど、資格を維持してるのは私だけですね。コロナでさらにスキーにいかなくなった感もありますね。

Q:これからさらに年を取ったら、スキー学校での指導はおやめになりますか?
→やめないと思いますね。これから60過ぎたら会社が定年になると、平日からスキーを満喫できるのかと楽しみです。引き続き教えていきたいと思いますね。昔「高鷲の講師はそんなにレベルが高くない」と言われてたんです。それで僕の師匠が高鷲のレベルを上げようと尽力してたんですね。その意思を継いでいきたいですね。 

【スキークラウンホルダーのアンケート回答まとめ】※年齢は2023年1月時点

【スキークラウンホルダーのキャリアまとめ】

【スキークラウンホルダーの話を聞いて…】

累計滑走日数は900日を超えるベテランスキーヤーのGAKUROさん。スキースクールでの指導を長年やられていたということで、ご自身が検定試験で苦労されていた経験知を次の世代につなげたいという意識の高い方でした。『上手い手本をこれからも見せ続けていきたい』という言葉が特に印象的でした。


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